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酒旅を楽しみ、造り手に会える宿3選
|酒のつまみにしたい最新情報③

2024.2.14
酒旅を楽しみ、造り手に会える宿3選<br><small>|酒のつまみにしたい最新情報③</small>

材料や技術、背景にある思想まで、ますます多彩になる日本の酒。知って飲めばさらに味わい深まる、最新トピックをご紹介します!
 
今回は、ラム酒を存分に満喫できる千葉の古民家宿、一点もののうつわに出合える福岡県の酒碗ギャラリーなどのトピックをお届け。

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01|<ラム>
千葉の古民家でラム酒に浸る

元古民家ならではの立派な梁や欄間、木材でできた天井などを生かしつつ、洗練と温かみのあるインテリアに

千葉県南房総市の温暖な気候を生かして栽培されるサトウキビを原料に、東日本初のラム酒蒸溜所として設立された「房総大井倉蒸溜所」。2023年10月には敷地内の歴史ある古民家をリノベーションした一棟貸しの宿「大井倉宿-せいざん-」も開業した。房総半島でのサトウキビ栽培の取り組みについて知れるほか、蒸溜所見学やラム酒のテイスティング、時期によってはサトウキビの刈り取りや搾り体験などが可能で、ラム酒好きにはたまらない経験に。薪ボイラーを使った風呂では、サトウキビの搾りかすも燃料にするなど、環境配慮への取り組みも進めている。

海辺のサトウキビ畑から車で10分ほど行った山間部の古民家が蒸留所。意外にも、この中でラム酒が造られている
シンボルとなる2基の蒸溜器がある空間をはじめ、サトウキビ畑などで見学や体験ができる
自社農園でラム専用に自然農法で生産したサトウキビを100%使ったシグネチャーラム。南房総の滋味やテロワールが詰まった一本

BOSO RHUM AGRICOLE BLANC SOLEIL -太陽-
価格|7700円/700㎖
原材料|サトウキビ
アルコール度数|59度
 
大井倉宿 -せいざん-
住所|千葉県南房総市千倉町南朝夷1019
問い合わせ|ちくらつなぐホテル
Tel|0470-29-7370
https://chikura.tsunaguhotel.jp

02|<ビール>
沖縄の楽しみ方はオリオンビールが知っている

全面改装された「オリオンモダンツイン」。オリオンビールにちなんだアートが客室を彩る。リニューアルでは、ファミリー用の客室も新設された

沖縄県那覇市の「オリオンホテル那覇」が2023年11月にリニューアルオープン。「オリオンビール」が手掛けるホテルとして、“知っているけど、新しい”ビール体験ができる。1階にはオールデイダイニング「THE ORION BEER DINING」を新設。ホテル限定クラフトビール4種が、旬の地元食材を使った料理と堪能できる。オリオンビールがもらえる宿泊者特典もうれしい。

THE ORION BEER DININGでは、オリオン名護工場から届く出来たてビールを提供。沖縄の果物などを用いたビールやビアカクテルも味わえる

The Orion Hotel Naha
住所|沖縄県那覇市安里1-2-21
Tel|098-866-5533
客室数|205室 
https://orionhotel.co.jp

03|<日本酒>
日本酒の美味しさはうつわで変わります

天酒堂 大濠公園は、東京・青山に続く2店舗目となる。酒碗で味わいたい日本酒や珍しい焼酎の販売もある

福岡県にある酒販店「住吉酒販」の代表・庄島健泰さんが考案した「酒碗」のギャラリー「天酒堂 大濠公園」が、2023年9月に誕生した。酒碗とは、近年増えた軽く繊細な味わいの日本酒に合わせて考案された酒器。抹茶碗とぐい呑みの中間ほどの大きさで、口当たりや手に馴染むデザインも計算されている。すべて全国の実力派作家による一点ものなので、特別なギフトにもぴったり。

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酒碗は2〜20万円ほど。写真は山口真人さんの作品。ぜひ実際に見て、手に取って好みに合うものを選んで

天酒堂 大濠公園
住所|福岡県福岡市中央区大濠公園1-9
Tel|092-791-6201 
営業時間|11:00〜19:00
定休日|月曜 
https://tenshudo.jp

 

  

 

text: Miyo Yoshinaga
Discover Japan 2024年1月号「ニッポンの酒 最前線 2024」

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