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いま注目のネクスト蒸溜酒5選
|酒のつまみにしたい最新情報①

2024.2.14
いま注目のネクスト蒸溜酒5選<br><small>|酒のつまみにしたい最新情報①</small>

材料や技術、背景にある思想まで、ますます多彩になる日本の酒。知って飲めばさらに味わい深まる、最新トピックをご紹介します!
 
今回は、長崎・五島列島の椿の実を使ったジン、世界初の木の酒などのトピックをお届け。

01|<ジン>
椿の実から長崎・五島列島の風景を味わう

椿の実だけでなく、葉を加工したつばき茶や椿油の搾り粕も使用。蒸溜所の裏山から湧き出る軟水を、椿の炭で濾過して使っている

2022年12月、長崎県・五島列島の福江島に「五島つばき蒸溜所」が開業。大手酒類メーカー出身である男性3名が、世界に誇れるクラフトジンを造ろうと立ち上げた。
 
こだわりのひとつが、ジンとしては珍しいブレンドだ。キーボタニカルに採用したのは、五島を象徴する椿の実。ジュニパーベリーやユズなど17種ものボタニカルを、素材ごとに最適な工程で一つひとつ蒸溜。その20以上の原酒を、長年ウイスキーを造ってきたブレンダーがブレンドし、島の風景を感じさせるアロマを創出。多彩なボタニカルが織りなす、ユニークでハーモニックな香りを楽しめる。

複雑なアロマを椿の花で包み込むというコンセプトでデザインされたエメラルドグリーンのボトルも、まるでジンの味を表すかのように美しい

GOTOGIN the origin
価格|5500円/500㎖
原材料|椿の実、つばき茶、椿油搾り粕ほか
アルコール度数|47度
 
五島つばき蒸溜所
Mail|shared@gotogin.jp
https://gotogin.jp

02|<ジン>
幻のキノコを使った人にも地球にも優しいジン

極めて多くのミネラル類を含有し、免疫向上など多彩な薬効が期待される霊芝。「REISHI GIN」は北海道を中心とした国産のものを使用

地球と人に優しいウェルネスブランド「REUNION」が、2023年4月に「REISHI GIN」を販売開始した。環境再生型農業で栽培された植物を使って、醸造から蒸溜まで手仕事で造られた100%プラントベースのウェルネススピリッツ(蒸溜酒)だ。キーボタニカルには、中国で漢方として珍重されてきたキノコ「霊芝」を採用。飲む人の健康への貢献も目指している。
 
また同年10月には、自社や他社ブランドのボトルを再利用した「REISHI GIN w/ REUSED BOTTLE」を限定販売した。今後は、さらにリユースボトルの割合を高めるべく取り組んでいく。

霊芝特有の苦みとコク、山椒のスパイシーな味わいが特徴。ブランドコンセプトの「MAKE IT COLORFUL」の想いを込めた純白のラベルも美しい

REISHI GIN
価格|6600円/500㎖
原材料|霊芝、黄金千貫ほか
アルコール度数|45度
 
REUNION
問い合わせ|WWWE
Mail|hello@re-union.world
https://re-union.world

03|<蒸溜酒>
“木の酒”が飲める日も近い!?

間伐材などの未利用資源を活用。木材を微粉砕する特殊技術などの工程により、酵母がアルコール発酵できる状態に。つくば市の小学校跡地につくられるエシカル・スピリッツの蒸溜所で製造予定

木材を粉砕し、そのまま発酵・蒸溜して造る世界初の“木の酒”が実現。国立機関「森林総合研究所」開発の特許技術により、数百年ぶりの新ジャンル酒の誕生となる。蒸溜酒のベンチャー企業「エシカル・スピリッツ」と「バー ベンフィディック」のオーナー・鹿山博康さんが、木の酒の商用生産に挑戦するプロジェクト「WoodSpirits」を立ち上げ、来冬の試験販売を目指している。
 
エシカル・スピリッツ
Mail|contact@ethicalspirits.jp
https://ethicalspirits.jp

04|<焼酎>
スパイス旋風、焼酎にも来たる

カレーのほか焼鳥や鰻とも好相性。炭酸水で4〜5倍に割ったり、レモンを搾ったり、コーラやノンアルコールビールで割るなどアレンジも楽しめる

スパイスカレーをきっかけに、フードシーンを賑わせているスパイス。そのブームは酒の分野にも波及し、スパイス焼酎が近年相次いで登場している。
 
そのひとつが「CARDAMON TAKE7」だ。有機農法米で球磨焼酎を造る熊本県の「豊永酒造」が、カレー店のリクエストに応えて開発。ベースとなる米焼酎をスパイス焼酎の仕込み専用に蒸溜し、7回の試作を重ねて完成させた。炭酸割りで味わえば、華やかで鮮烈な香りが鼻を抜ける。

CARDAMON TAKE7
価格|1870円/700㎖
原材料|カルダモン、米焼酎
アルコール度数|25度
 
豊永酒造
Tel|0966-43-2008
www.toyonagakura.com

05|<焼酎>
フレンチの巨匠、アラン・デュカスが日本酒蔵と手を組むと?

パリのホテル「ル・ムーリス」でお披露目イベントを開催。右からアラン・デュカスさん、山梨銘醸代表取締役社長の北原対馬さん

山梨・白州の日本酒蔵「山梨銘醸」と、世界的シェフ、アラン・デュカスさんがコラボしたスピリッツ「アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ」が2023年12月に発売された。「アラン・デュカス スパークリング サケ」に続く、両者の共創の第2弾だ。
 
日本酒の副産物である酒粕のアルコール分を蒸溜した焼酎を、同じ白州の「サントリー白州蒸溜所」の樽で熟成することで、華やかな吟醸香とまろやかな熟成感を併せもつ蒸溜酒に。さらに米の栄養が凝縮された蒸溜後の酒粕は甲州和牛の飼料に、その堆肥を米づくりに活用する循環型エコシステムも確立する。

ロックやソーダ割りのほかカクテルにも。商品サイトでは、アラン・デュカスのソムリエによる10種類のオリジナルカクテルレシピも公開している

アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ
価格|3300円/720㎖
原材料|清酒、酒粕
アルコール度数|37度
 
山梨銘醸
Tel|0551-35-2236
www.sake-shichiken.co.jp

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text: Miyo Yoshinaga
Discover Japan 2024年1月号「ニッポンの酒 最前線 2024」

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