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《松本市立博物館》
長野県松本市の伝統と文化を凝縮した
博物館がリニューアルオープン

2023.11.25
《松本市立博物館》<small><br>長野県松本市の伝統と文化を凝縮した<br>博物館がリニューアルオープン</small>

明治39(1906)年以来の歴史を持つ「松本市立博物館」が、10月7日にリニューアルオープンした。建物は松本藩の上級武士の屋敷があった松本城三の丸エリアに建設され、松本の伝統を踏まえたデザインとなっており、博物館に収蔵されている貴重な資料から地域の歴史や文化を学べるのはもちろん、博物館自体からも松本市の文化が伝わってくる。新たに生まれ変わった松本市立博物館の魅力を紹介しよう。

松本市立博物館について

歩道から連続した軒下や外からも鑑賞できるウインドーギャラリーを配し、市民や観光客が気軽に立ち寄れる場所を目指している

100年以上の歴史を誇り、今年10月7日に「松本まるごと博物館」の基幹施設として松本城三の丸エリアに移転新築されリニューアルオープンした松本市立博物館。松本まるごと博物館とは、松本市全域を屋根のない博物館に見立て、自然・文化・産業・暮らしなどのすべてを博物館の資料とし、地域の歴史や文化を学んでいこうというもの。
 
松本市立博物館の白い外壁は蔵づくりの白漆喰のような配色になっており、壁の凹凸模様は幸福を招く縁起のよい飾り物として愛用されている「松本てまり」をイメージ。屋根は、蔵づくりをイメージした切妻屋根になっている。また、1階の南側は通りと一体化した軒下で、窓際には「ウィンドーギャラリー」と呼ばれる棚が設置され、さまざまなものを展示できるスペースとなっている。市民や観光客が多く訪れる博物館を目指し、気軽に立ち寄れる工夫が凝らされている。

松本の魅力を体感できる常設展示

常設展示は「松本を知る旅」のスタート地点となる

常設展示は、松本の人の営みと街の変化を軸に、その特徴を直感的に捉えることができる8つのテーマで構成。松本の街のシンボルであり市民の心の拠りどころでもある松本城、商都としてのにぎわいを象徴する伝統行事、自然との共生や市民の変革によるまちづくりの歴史など、松本の魅力を多角的に知ることができる。絵図や市民から寄せられた資料をもとに、江戸時代の松本城下町を再現したジオラマや、新館での展示に合わせ、補修をほどこした宝船や蒸気ポンプなどの資料たちは見逃せない。

まずは松本市立博物館を訪れ、そのあとにゆっくりと街を歩けば、松本ならではの伝統や文化、魅力によりいっそう触れることができるだろう。

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松本市立博物館
住所|長野県松本市大手3-2-21
Tel|0263-32-0133
開館時間|1F/9:00〜21:00、2F・3F・子ども体験ひろば/9:00〜17:00 
休館日|1F/第3火曜、年末年始、2F・3F・子ども体験ひろば/火曜、年末年始
※祝日の場合は翌日休、ほか臨時休館あり 
https://matsumoto-city-museum.jp

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