瀬戸内芸術祭と合わせて訪れたい!
編集部が勧める「豊島」トラベルガイド
瀬戸内海を舞台に3年に一度開催される日本最大規模のアートイベント「瀬戸内国際芸術祭」。この夏、瀬戸芸を楽しむために、あるいは瀬戸芸とは関係なく、瀬戸内の旅を計画している人も多いはず。Discover Japanでは数ある瀬戸内の島の中から、3つの島に注目。今回は編集部がおすすめする「豊島」の立ち寄りスポットをご紹介。
周囲:18.0㎞
面積:14.5㎢
人口:867人(平成27年)
船便スケジュール:7:41(高松)→8:16(家浦)、17:20(家浦)→17:55(高松) ※土・日曜は18:05(家浦)最終、ほか小豆島、宇野、直島、犬島行きの船あり
瀬戸内国際芸術祭って?
「海の復権」をテーマに掲げて2010年よりスタートした、今年で4回目を迎える日本最大規模の芸術祭。瀬戸内の島めぐりを通し、この先地球上に人が生きること、展望を持つことを考えていくプロジェクト。春、夏、秋の3回期に分けて行われる。
期間:夏/7月19日(金)~8月25日(日)、秋/9月28日(土)~11月4日(月) ※春会期はすでに終了
開催場所:瀬戸内海の12の島(直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春のみ)、本島(秋のみ)、高見島(秋のみ)、粟島(秋のみ)、伊吹島(秋のみ))+高松港周辺、宇野港周辺ベネッセアートサイト直島が直島、豊島、犬島に展開する作品は芸術祭の期間外も鑑賞可能。詳しくはこちら
料金:3シーズンパスポート4800円や、会期限定パスポート4000円のほか個別鑑賞券あり ※パスポート提示で一部作品は鑑賞無料
問:瀬戸内国際芸術祭総合案内所
Tel:087-813-2244
https://setouchi-artfest.jp
「海のレストラン」
開放的なテラス席から瀬戸内の穏やかな海を一望できるレストラン。豊島の豊かな食材をふんだんに使った和食を楽しめる。料理長・茶園和馬氏が、出汁やソースで素材のポテンシャルを最大限に引き出している。
住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦小港525-1
Tel:0879-68-3677
営業時間:ランチ11:00 ~なくなり次第終了、カフェ~ 17:00(L.O.16:30)、ディナー18:00 ~ 21:00※要予約、バー17:30 ~ 20:30(L.O.20:00)※金~日曜のみ営業
定休日:ウェブサイトにて要確認
※瀬戸内国際芸術祭の会期中の営業時間です
www.chc-co.com/umi
「勝者はいない—マルチ・バスケットボール」
6つのリングが設置されていて、みんなでバスケットボールを楽しめる作品は人気がある。唐櫃の港からクリスチャン・ボルタンスキー作『心臓音のアーカイブ』へ向かう道の途中に位置するので、立ち寄ってみてはいかがだろう。
「島キッチン」
古民家を改修してつくられた、特徴的な大きな屋根に囲まれた半屋外の開放感あふれるレストラン。東京・丸ノ内ホテルのシェフのアドバイスの下、豊島をはじめ瀬戸内の旬の食材を島のお母さんたちが独創的なメニューに仕立てる。月に一度開かれる「島のお誕生会」など、テラスではさまざまなイベントを開催。
住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃1061
営業時間:11:00~16:00(食事はL.O.14:00)
定休日:火曜(会期外は土・日・月曜、祝日のみ営業) ※利用2日前までに予約
Tel:0879-68-3771
www.shimakitchen.com
「白い寮」
民家の並ぶ家浦地区にある、築80年あまりの古民家を改装した一棟貸し。外観は風情を残しつつ、白を基調とした現代的なデザインの空間でゆったり寛いで。
住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2358
料金:1棟1泊2食付4万3200円(2名1室利用時で3名以上は+1万800円)※定員6名
Tel:0879-68-3386
www.chc-co.com/home
「mamma(マンマ)」
「島キッチン」を手掛けた安部良さんがリノベーション。戦後、食糧難の時代に乳児院だった建物が、銭湯付きのゲストハウスに。夕食をとる場合は1日前までに予約を。
住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦43-1
料金:6畳和室 個室7000円~(1名利用時、素泊まり)
Tel:0879-62-8881
https://teshimamma.com
「うか食堂」
人と地球に“ここちよい”がコンセプトの食堂。豊島や近隣の食材で昔ながらの製法で造られた発酵調味料、自家製味噌を使った、料理を提供。人気メニューは、うかのお昼ごはん(1250円)。
「ドンドロ浜商店」
おにぎりやそうめん、カステラなど豊島の素朴な食べ物を届ける商店。豊島マルシェやusaginingen劇場広場で販売することも。最新情報はTwitterをチェックしよう。
アートと人々の暮らしが交わる豊島。作品と合わせて島をめぐることで、その先にある島の暮らしと歴史が見えてくるはず。レンタサイクルや自らの足で島を歩きながら、出会う人との交流を楽しんでみてはいかがだろう。
文=編集部 写真=西岡 潔
2019年8月号 特集「120%夏旅。」