土鍋で手軽に作る朝ごはんレシピ
《圡楽窯/どらくがま》福森道歩さんが教える土鍋の魅力【後編】
何かと慌ただしい朝は、いい道具を味方につけることで料理の仕上がりはぐんとグレードアップ。陶芸家であり料理家の福森道歩さんに、ご飯の炊き方からフレンチトーストまで、土鍋でつくる朝ごはんのレシピやコツを教えてもらいました。
土鍋でのご飯の炊き方
〈材料〉
米1合(180㎖)につき、水200㎖の割合で用意。
1 米を洗ってざるにあげ、土鍋に入れて水加減する。
2 均一に火が入るよう、米の真ん中を指でくぼませる。
4 密着性を高めるために濡れ布巾で包んだ蓋をのせ、重石をのせて弱火で5分。
強火にして、蒸気が出てきたらごく弱火にして13分炊く。
5 最後の10秒、再び強火にするとお焦げができる。
6 火から下ろして5〜10分蒸らし、蓋を取ってご飯の上下をざっくりと返す。
銀あんかけお粥
お粥
〈材料〉
米 1/4カップ(45㎖)
水 600㎖
1 米を洗ってざるにあげ、土鍋に入れて水加減する。
2 蓋はせずに、弱めの中火で混ぜながら30分ほど炊く。グラグラ沸かすと米粒がつぶれるので注意。
銀あん
〈材料(つくりやすい分量)〉
出汁(昆布と鰹節の水出し) 200㎖
(A)
日本酒 大さじ2
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/2
醤油 少々(香りづけ)
水溶き片栗粉 適量
1 出汁を火にかけ、ふつふつしてきたら(A)を入れ、水溶き片栗粉でとろみをつける。
蒸し野菜
1 食べやすく切った野菜(この日は芽キャベツ、アスパラガス、カリフローレ)を土鍋に入れる(火の通りにくいものは底のほうに。芽キャベツは底に十字の切れ目を入れる)
2 少量の水を加えて蓋をし、弱めの中火にかける。
3 蓋からしっかりと蒸気が出れば完成。塩やオリーブオイルなど好みの調味料を添える。
※撮影時には7寸の土鍋を使用。「万年青紋鍋」などでも同様に使える。
フレンチトースト
〈材料(1〜2人分)〉
パン(崩れにくいバゲットがおすすめ) 適量
卵 1個
牛乳 150㎖
砂糖(道歩さんは三温糖を使用) 大さじ1〜1・1/2
塩 ひとつまみ
ソーセージ お好みで
1 チャック付きポリ袋に卵を割り入れてよくほぐし、牛乳、砂糖、塩を加えて混ぜる。好みの厚さに切ったパンを入れて空気を抜き、冷蔵庫でひと晩置く。
2 軟らかくしたバター大さじ1(分量外)を土鍋に塗り、1のパンを並べ、袋に残った卵液も上からかける。
3 250℃に熱したトースターに2の土鍋を入れ(蓋はしない)、空いたスペースにソーセージも並べて焼く。パンにこんがり焦げ目がつけば完成。好みでハチミツをかける。
朝ごはんを充実させる簡単アイデア
水出しの出汁
鰹節と昆布を水に入れ、冷蔵庫でひと晩置くと澄んだ旨みの出汁が取れる。水質が適さない地域もあるので、軟水のミネラルウォーターに直接加えるといい。500㎖に対して厚削り鰹節、昆布各10gが目安!
旬を取り入れる
ルーティンの感覚になりがちな朝食に変化を与えるのが季節感ある食材。野菜を味噌汁などに加えて、旬の香りや歯触りを楽しみたい。福森家は自家菜園の作物や、山菜など里山の恵みも取り入れている。
ご飯のお供を常備
食卓を豊かに彩ってくれる名脇役・ご飯のお供。自家製・既製品を問わず、いくつか常備しておけば心強い。写真は福森さんがレシピ開発協力した金沢「福光屋」の酒粕バーニャカウダ。ご飯のお供に。
読了ライン
朝時間を豊かにする
「圡楽窯」の土鍋が購入できます!
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text=Aya Honjo photo=Makoto Ito food & recipe=Mizuho Fukumori
2023年5月号「ニッポンの朝食」