《茶寧庭(さねいてい)》
金沢の風土を映す5席のバー
|クラモト氷業の氷を金沢で味わう
クラモト氷業の氷に魅せられた職人が、氷が生む食感や味の奥深さを語る。究極ともいえる世界を体験してみたい。今回は、石川県金沢市のひがし茶屋街にある「茶寧庭」をご紹介。
ひがし茶屋街で
土地の個性を味わう一杯を

伝統的な建物が連なるひがし茶屋街。その奥まった路地に、2024年に開業した全5席のバーである。濱さんは、金沢生まれ。片町のバーやホテルのメインバーを経て独立した。「いろんな素材を掛け合わせることで、単一で紹介する以上の魅力を伝えられます」と、石川県産の食材や日本酒、お茶を生かすカクテルで土地の個性を表現している。

「氷はカクテルの土台。バーの生命線です」
「氷はバーの生命線みたいなもの。氷がないとはじまりません」
そう語るオーナーバーテンダーの濱真太さんはクラモト氷業の氷に絶大な信頼を寄せる。

濱さんが氷の価値を痛感したのは、北陸新幹線開業直後、ホテルのメインバーで働いていた頃だった。インバウンドが急増する中、日本の氷を口にしたお客たちは、口々に驚きの声を上げた。「製氷機の氷しかない国も多く、日本の氷のすごさに気づきました」。

バーにおいて氷は、単なる冷却材ではない。カクテルの温度や濃度、香りの立ち方、余韻まで左右する重要な素材だ。濱さんは「氷で味が変わると、クラモト氷業さんの氷で実感した」と語る。純度の高さと硬さゆえ、溶けにくく、カクテルの輪郭を長時間保てるという。また「甘さ」の感じ方にも違いがあるという。「茶寧庭」の開業前、複数社の氷で比較試飲を行ったところ、集まった全員がクラモト氷業の氷を選んだ。
「同じレシピでも、こちらのほうが甘いと感じる方が多かったです」。

透明度の高さは、グラスに輝きを与え、清冽な緊張感をもたらす。思わず見入るお客も少なくない。
「氷は脇役ではなく、味を完成させる存在です」。その言葉通り、濱さんは、金沢の風土と氷を最大限に生かして一杯をつくり上げる。
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茶寧庭
住所|石川県金沢市東山1-31-15
Tel|080-5855-4659
営業時間|11:00〜14:30、15:00〜20:00
定休日|不定休
※予約はInstagramから。
@_saneitei
text: Yumiko Numa photo: Sadaho Naito
2026年7月号「納涼、しましょ。」



































