ART

安田侃彫刻展「時に触れる」
アルテピアッツァ美唄 30周年記念展覧会

2022.8.31
安田侃彫刻展「時に触れる」<br><small>アルテピアッツァ美唄 30周年記念展覧会

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は30周年を記念して、彫刻家・安田侃氏の新作を含む彫刻展「時に触れる」を、〜2022年9月26日(月)まで開催中。彫刻作品は屋外には、大きな作品を3点、屋内のギャラリーには1980年代〜今年に入って作られた新作のブロンズ彫刻を11点展示するほか、特別に染色家・柚木沙弥郎氏の作品も展示されている。

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は、かつて日本有数の炭鉱都市だった北海道美唄市の山間に位置する。屋内外には地元出身の国際的に知られるイタリア在住の彫刻家・安田侃氏の大理石やブロンズの作品40点余が展示されている。炭鉱住宅街跡に再生された木々茂る山々や清流に囲まれた空間では、四季の移り変わりを満喫できる。

木造二階建ての旧小学校校舎は数十年前の標準的建築様式で、地域の人々のみならず訪問者の郷愁を誘う。現在は、当時の面影を残したままギャラリーとして再生し、元体育館や丘のふもとにある大理石のステージはコンサートや舞踏、講演会場ともなり、ギャラリーではさまざまな展覧会が開催されている。イタリア語で芸術広場を意味するアルテピアッツァ。そこでは現代彫刻が自然と深く調和し、人々を魅了する。そんなアルテピアッツァ美唄は自然、人、芸術の新しいあり方を届けていく。

彫刻家
安田侃(やすだ・かん)
1945年北海道美唄市生まれ。1970年渡伊。ローマ・アカデミア美術学校で学び、以降、大理石の産地として知られるトスカーナのピエトラサンタにアトリエを構え、大理石とブロンズによる彫刻の創作活動を始める。

左から)「真無」(ブロンズ)、「天秘」「タッチストーン」「意心帰」(全てホワイトブロンズ)
※中央の「天光散」(ブロンズ)は、常設展示作品
木造校舎からの窓からの光に照らされる「意心帰」(ホワイトブロンズ)
今回特別に展示されている柚木沙弥郎氏の作品(左)と安田侃氏の「風」(右)
「天聖」(ブロンズ)。後ろには、大理石が敷き詰められた池の中に置かれた「天聖」「天モク」が見える

安田侃氏の作品の数々から放たれる”時”に触れてみてはいかがだろうか。

安田侃彫刻展「時に触れる」
開催期間|〜2022年9月26日(月)
※9月4日(日)13:00~15:30はイベント開催につき鑑賞不可。
会場|安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(北海道美唄市落合町栄町)
展示室|屋外、ギャラリー
開館時間|9:00〜17:00 (最終入場時間 16:45)
休館日|毎週火曜、祝日の翌日(日曜は除く)
観覧料|無料
https://www.artepiazza.jp/event/43978

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
https://www.artepiazza.jp/

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