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「天の製茶園」が森の再生として提案実践する“森のお茶会”とは?【後編】

2021.11.27
「天の製茶園」が森の再生として提案実践する“森のお茶会”とは?【後編】
パッケージはクリエイティブディレクター戸村亜紀さんがデザイン。イベントでの販売時には、種から森を育てようという意味を込めて茶の木の苗や種が添えられる。ポルトガルでお茶を育てることも計画中

無農薬、無化学肥料のお茶づくりを続ける茶園「天の製茶園」の3代目・天野浩さんは、さらなる新しい挑戦として森の再生や山づくりに取り組んでいる。新たな森の活用法として提案し、全国に伝えている「森のお茶会」の魅力に迫ります。

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山づくりから誕生する
「森と種とお茶」

森づくり、森の再生をコンセプトに掲げる「森と種とお茶」のラインアップ。市場には出回らない自然生態の茶葉は、お茶の世界が自由で広かれていることを教えてくれます。

世界でも珍しい自然生態の紅茶
「自然生態 手摘み紅茶」

20g/1080円

自然に生えるやぶきたの新茶を春に手摘みし、酸化発酵させて仕上げる一番紅茶。身体にすっと染み入る飲み心地は、ほかでは得られない感覚。渋みやコクの強さではなく、茶葉本来の力強さを味わえる。

鼻に抜ける美しい香りに驚く
「自然生態 青茶(烏龍茶)」

100g/1620円

春摘みの茶葉を丁寧に水分を飛ばし、少し発酵させ(萎凋)、香りを立ち上げてから釜炒りをしてゆっくり乾燥。花のような美しい香りの烏龍茶に仕上げた。古樹の在来種から生み出される、独特の風味も特徴的。

古樹の新芽を手摘みし、天日干しに
「自然生態 さいせい緑茶」

100g/1620円

春に手摘みした新芽を釜炒りした後、天日干しで乾燥させた、晒青(さいせい)緑茶。在来の古樹の力強い風味や、ナチュラルワインにも通じるミネラル感が秀逸。太陽の香りがする。

市場に出回らない稀少な釜炒り茶
「自然生態 釜炒り茶」

100g/1620円

茶葉を釜で炒ってつくる釜炒り茶は、通常の煎茶にはない独特の釜香や味わいが魅力。風味を湯に移すイメージで、ゆっくりと抽出するのがおすすめ。ガラスの茶器ならフルリーフが開く姿も楽しめる。

自然の菌につくりをゆだねる
「自然生態 石鎚黒茶」

20g/1728円

愛媛の西条で少量のみ生産される石鎚黒茶。蒸し上げた茶葉を木箱に入れて山に寝かせ、さらに森の菌を付着させることで、嫌気性と好気性のふたつの発酵を行う。ほのかな酸を感じる、神秘的な逸品。

熊本の風土を映し出す野草茶
「季節で変わる─森の野草ブレンド─」

50g/1296円

土地のカワラケツメイシ、ニッケ、くろもじ、すぎなを丁寧に集めて乾燥させ、ブレンド。苦みやえぐみはなく、澄んだ出汁のような旨みとすっきりした飲み口が感じられ、後を引く。野草は季節ごとに替わる。

「森と種とお茶」
https://mori-tane-cha.shop-pro.jp

天の製茶園のお茶は
渋谷パルコで購入いただけます!

天の製茶園のお茶が渋谷パルコ「Discover Japan Lab.」にて販売中。ぜひお立ち寄りください!

取り扱い商品|天の烏龍茶(650円)、山椒ニッケ紅茶(650円)、天のほうじ茶(500円)、天のしょうが紅茶(650円)、天の紅茶(500円)

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00
定休日|なし
Instagram|@discoverjapan_lab
※うつわはすべて数量・期間限定販売
※営業時間の変更の場合がありますので、最新情報は渋谷PARCOの営業時間(https://shibuya.parco.jp)をご確認ください

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text: Akiko Yamamoto photo: Yoshihito Ozawa
Discover Japan 2021年11月号「喫茶のススメ お茶とコーヒー」

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