TRADITION

いまクリエイターが注目する職人は、この4人

2017.8.23
いまクリエイターが注目する職人は、この4人

職人と、ともにものづくりをするパートナーとして、時に取引相手としてつき合うクリエイターの皆さんに、注目の若手職人を挙げていただきました。


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1 幻のボタン「薩摩ボタン」復活の立役者

伝統工芸品「白薩摩」に、薩摩焼の技法を駆使した仕上げは、極細の毛筆を使ってミリ単位で線を引き色をのせる。
「その繊細な技法ゆえに、つくり手が途絶えていた「薩摩ボタン」。そんな幻のボタンに魅せられ、現代に合うかたちで復活させたのが室田志保さんです。
伝統を大切にしながら自身で語学も学ぶなど、世界に大きく羽ばたき活躍の輪を広げています」(立川)

推薦クリエイターPROFILE 
立川裕大(たちかわ・ゆうだい)
t.c.k.w 代表取締役。日本各地の伝統的な素材や技術を操る職人と建築家やインテリアデザイナーをつなぎ、家具や照明器具などを製作する「ubushina」発起人。
伝統技術ディレクターとして、人づくり・地域づくりにも携わる。

薩摩ボタン絵付け師「薩摩志史」室田志保さん(鹿児島県)

2 間伐材を生かした新しい発想の丸物木地師

越前漆器の主要生産地である鯖江・河和田地区に移住し活動。「ヒビや節を含む間伐材の杉を大胆に挽いた『timber pot』は国内外で高い評価と人気を得ています。
均質な仕上がりがよしとされる職人仕事や、素材本来の魅力の楽しみ方はじめユニークな問いかけを感じられるアイテムです。
ビームス ジャパンはじめ他分野とのコラボや、河和田の仲間と行っている地域の場づくりにも注目しています」(永田)

推薦クリエイターPROFILE
永田宙郷(ながた・おきさと)
EXS Inc.代表。プランニングディレクターとしてデザインでの地域活性や商品開発に多数従事し、「つくり手」と「つなぎ手」と「使い手」をつなぐ、「ててて協働組合」を立ち上げ、「ててて見本市」を主宰。

丸物木地師「ろくろ舎」酒井義夫(福井県)

3 洋装にも合う竹工芸品をつくる

竹のバッグを中心にしたさまざまな竹工芸品を製作している。竹のバッグは夏のイメージが強いが、季節を問わず使えるもの、そして男性でも使えるものを目指す。
材料となる竹割りから編み、漆での仕上げまで一人で行っている。

「細密な手仕事で和装・洋装どちらにも映えるものづくりをされています。革製品メーカー『genten』とコラボレーションしたバッグも」(北林)

推薦クリエイターPROFILE
北林 功(きたばやし・いさお)
COS KYOTO 代表。地場産業をグローバルな「文化ビジネス」とするため、販路開拓や商品開発、広報等の各種コーディネートを手掛ける。
2016 年から京都のモノづくり現場等をオープンし交流を促進する「Design Week Kyoto」を企画・運営。

竹工芸職人「竹工芸 喜節」細川秀章さん(京都府)

4 京都の文化財修復にも生かされる箔押の技

仏壇仏具の金箔押工程の伝統技法「漆箔」をベースに全国の神社仏閣や文化財修復にかかわる。「厚さ1万分の1㎜の金箔を使った荘厳な輝きを与える技術には感嘆。
垂直な壁面に直接漆を接着剤にして箔を押していく光景は、普段金箔を使う他分野の職人たちにとっても驚きのはず。
気鋭のクリエイティブチーム『WOW』やアーティストとの協業も多く、僕自身もいろんなアイテムに箔押ししてもらっています」(永田)

推薦クリエイターPROFILE
永田宙郷(ながた・おきさと)
EXS Inc.代表。プランニングディレクターとしてデザインでの地域活性や商品開発に多数従事し、「つくり手」と「つなぎ手」と「使い手」をつなぐ、「ててて協働組合」を立ち上げ、「ててて見本市」を主宰。

箔押職人「京金箔押常若」藤澤典史さん(京都府)

5 京都で受け継がれてきた錫師の技を、海外にも発信

江戸後期1838(天保9)年に京都・寺町通にて創業。神社仏閣の神具・仏具、宮中の御用品の製作に代々取り組む。錫、銀製品を得意とし、海外ブランドとのコラボも多数。

「受け継がれてきた技術と圧倒的な美意識で製作活動をされ、適切な規模感で事業を運営。また次世代の育成や他分野の作家の支援などにも取り組まれています」(北林)

推薦クリエイターPROFILE
北林 功(きたばやし・いさお)
COS KYOTO 代表。地場産業をグローバルな「文化ビジネス」とするため、販路開拓や商品開発、広報等の各種コーディネートを手掛ける。
2016 年から京都のモノづくり現場等をオープンし交流を促進する「Design Week Kyoto」を企画・運営。

錫師「清課堂」7代目山中源兵衛さん(京都府)

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