《フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは》
うきはの“クラフト”の魅力を
全身で愉しみ尽くす1泊2日プラン
「道の駅うきは」に隣接するこのホテルならば、地域の魅力を全身で享受できる。酒、スイーツ、焼物、そして、うきはの恵みいっぱいのグルメ。職人たちの手仕事が紡ぎ出す、この地の宝物とめぐり合う2日間。その源流となる「水」の歴史からひも解いていこう。今回はフェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきはを起点に、“クラフト”の魅力を全身で愉しみ尽くす1泊2日プランをご紹介!
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《Day1》
“水”にまつわるうきはの歴史と文化に出合う

「本当に水がいいんですよ」。ここで出合った人々が口を揃えて教えてくれた。歴史をさかのぼること江戸時代。干ばつの危機を5人の庄屋が救い、この地に水の恵みをもたらしたことに起因する。やがて、豊富な地下水と肥沃な大地を生かした一次産業が定着。果樹栽培など現在でも脈々と続く、さまざまな手仕事を「うきはの豊かな自然」が支える。そこで今回の旅は、五庄屋を祀る「長野水神社」からはじめよう。
水の神さまにごあいさつを済ませたら、「鰻のぼり よしゐ」の鰻料理で腹ごしらえ。そして、クラフトウイスキーで話題の「SHINDO LAB」へ。この地の気候・風土によって生まれる産物に触れ、お気に入りの一本を探そう。
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「長野水神社」
うきはの発展を支えた“水”の歴史を学ぶ

1663(寛文3)年の大干ばつを機に、この地の5人の庄屋が筑後川が流れる大石地区に水を制御するための堰を建造。この難工事を成功させたことで、地域に水の恵みをもたらすことができた。そんな五庄屋たちを祀っているのが「長野水神社」。現在も恩恵を受けている人など多くの参拝者が訪れる。
長野水神社
住所|福岡県うきは市吉井町桜井208-1
Tel|0943-77-5611
参拝時間|8:30~17:15
「鰻のぼり よしゐ」
うなぎ料理の美味しさをもっと身近に

「最後まで熱々の状態で食べてほしい」との店主の想いから生まれた「石窯まぶし」。まずは、地元産の白ご飯とふっくらと焼き上げた国産鰻をそのまま食す。お次はユズコショウ、ワサビ、ネギなどの薬味と一緒に、そして〆は鰹出汁を注いでお茶漬けに。一度で三種、好みの食べ方で楽しめる。そのほか、鯉やスッポン料理など、この地で親しまれている川魚料理も揃う。

鰻のぼり よしゐ
住所|福岡県うきは市吉井町1003-20
Tel|090-7454-3175
営業時間|11:00~15:00、17:00~20:00
定休日|水曜(その他の休日はInstagramに掲示)
Instagram|@unaginobori_yosii
「SHINDO LAB」
福岡から発信する新たな酒文化を知る

江戸時代から230余年、朝倉で酒造りを営む「篠崎」。新たな扉を開くべく、2021年に開設したのが「SHINDO LAB」。ウイスキー蒸留所と自然派ワイン醸造所を新設し、2024年には「SHINDO LAB STAND」が完成した。店舗限定の商品を扱うほか、国内では珍しいハンドフィル体験も可能。火曜と金曜限定で、蒸留所内の見学ツアー(1人5000円・要予約)も開催中。

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《Day2》
自然が育むうきはの手仕事を五感で堪能する

ホテルで英気を養い、2日目。91基もの鳥居が圧巻の「浮羽稲荷神社」へ参拝し、絶景で深呼吸。車を走らせ、「IBIZA SMOKE RESTAURANT」で、うきは素材満載の料理を堪能。食後は、400年の歴史をもつ「丸田窯」で陶磁器に触れ、白壁の町を散策しながら「カワセミデニッシュ」で甘味をいただく。最後に「うきはの山茶」のオーガニック茶でほっと一服を。フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきはを起点に、身体の芯まで潤う、“美しきうきは”を楽しんでほしい。
「浮羽稲荷神社」
地域住民の拠りどころとして街を見守る

山に沿って続く赤い鳥居を上ると、眼下には筑紫平野の大パノラマ。商売繁盛、学業成就、健康、五穀豊穣などのご利益があるパワースポットだ。
浮羽稲荷神社
住所|福岡県うきは市浮羽町流川1513-9
https://ukiha-inari.jp
「IBIZA SMOKE RESTAURANT」
うきはの食材を生かしたランチを自然の中で堪能する

山里に佇むレストラン。うきはで採れた野菜や耳納豚などの新鮮な食材を生かし、滋味深いスペイン料理に昇華する。名物の自家製燻製は店内で購入可能。
IBIZA SMOKE RESTAURANT
住所|福岡県うきは市浮羽町田篭719
Tel|0943-77-7828
営業時間|11:00~15:00(L.O.)
定休日|月・火曜、不定休 ※要予約
http://ibizasmokerestaurant.com
「一の瀬焼 丸田窯」
“一の瀬焼”の伝統と“塩釉”独特のデザインに触れる

焼成中に塩を投入する稀少な技法「塩釉」で醸し出す美しい陶器がずらり。古唐津の系譜を継ぐ、親しみやすいデザインで多くのファンをもつ。

一の瀬焼 丸田窯
住所|福岡県うきは市浮羽町朝田1133-2
Tel|0943-77-2749
営業時間|9:00~17:00
定休日|不定休
https://marutagama.com
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「カワセミデニッシュ」
うきはのフルーツの魅力をデニッシュで表現

白壁の街並みに構えるデニッシュ専門店。うきはの旬の果物をメインに、少し歯応えのある生地と自家製カスタードが絶妙なハーモニーを演出する。

カワセミデニッシュ
住所|福岡県うきは市吉井町1340
Tel|080-3182-7687
営業時間|月〜金12:00〜18:00、土・日10:00〜18:00
定休日|水・木曜
Instagram|@kawasemidanish
「うきはの山茶」
うきはの恵みでつくる有機栽培緑茶

有機栽培と土づくりにこだわり、深蒸しすることで渋みを抑えた濃厚な味わいのお茶に。煎茶やほうじ茶、番茶、紅茶など、豊富なラインアップも魅力。
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うきはの山茶
住所|福岡県うきは市浮羽町山北227-2
Tel|0943-74-3113
営業時間|9:30~18:00
定休日|火曜、夏季、年末年始
https://ukihanoyamacha.com
《フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道》
・ホテルを拠点に奈良の魅力に出合う新たな滞在スタイル
・神社仏閣から地元の美味まで奈良の恵みを五感で満喫
text: Kazunori Morikawa photo: Mariko Taya
2025年10月号「行きたいまち、住みたいまち。/九州」



































