アゴーラ福岡 山の上ホテル&スパ
福岡の絶景リゾートを愉しむ7つの過ごし方
福岡の中心部に位置し、街の景色を一望できる「アゴーラ福岡 山の上ホテル&スパ」。小高い丘にそびえるこのホテルを愉しみ尽くす、7つの過ごし方をご紹介します。
福岡の街を見渡すアーバンリゾート
博多駅から南西方向へ、車でおよそ15分。博多の市街地のただ中に、こんな小高い山があっただろうかと訝りながら、坂道を上っていくと、瀟洒なホテルのエントランスに行き着く。「アゴーラ福岡 山の上ホテル&スパ」だ。
丘といえば丘だし、山だといえば山にも見える。そんな立地に建つホテルの一番の特徴はその眺め。約半数の客室から福岡の市街がパノラミックに望める。
客室へ入る前に、まずはガーデンテラスへ。このスペースは夏場にはスタイリッシュなビアガーデンとなり、オープンエアで食事が愉しめる。風を受けて街を眺めていると時間を忘れてしまいそうだ。遠くに博多湾が見え、その手前に街並みが広がる。あれが福岡タワー、あっちが福岡 ヤフオク!ドーム、と眺めるのは何とも愉しい。ちょっとした城主気分。
〈その1〉
城主気分で過ごす。
たとえば同じような眺望でも、東京あたりの高層ビルだと、見下ろす感じになるが、このホテルからの眺めは真横よりわずかに下。まさに天守閣から眺めている風なのだ。気分が悪かろうはずがない。館内に入って真横に長く延びるフロントでチェックインの手続きをする。
〈その2〉
夕刻から翌日の昼までをのんびり過ごす。
その立地を考慮してか、このホテルは17時チェックイン、翌日の13時チェックアウト、とほかのホテルにはない時間を設定している。この20時間をどう過ごすか。工夫次第でさまざまな愉しみ方が可能で、そのための設備がいくつも整っている。
フロントロビーから右手に進むと、右側に日本料理のレストラン「暦」があり、左側にはショップとライブラリーが並んでいる。シティーホテルらしい華やいだ空間だ。
と、ここを抜けて奥へ進むと空気が一変する。
〈その3〉
動と静の空間を愉しみ分ける。
一番奥のエレベーターホールからは音楽も変わり、リゾートホテルさながらの閑静な空気に。プライベートな空間では静かに過ごせるというわけだ。ロビーフロアは4階で、客室のあるスパフロアは3階。エレベーターのボタンは下を押さねばならないのが新鮮だ。
〈その4〉
温泉さながらの大浴場で湯浴みする。
湧出温度が低いせいで温泉を名乗れないのだろうが、ぬるりとした湯触りはまさに温泉のそれだ。俗に言う美人の湯。サウナも備わっているので、夕食前にひと汗流すには格好の大浴場。湯から上って身支度を整えたら、「暦」へ急ぐ。
〈その5〉
美食都市福岡ならではの上質な日本料理を堪能する。
スタイリッシュな空間で供されるのは、至極真っ当な日本料理。厳選された食材を素直に調理し、見た目に美しく、食べて美味しい料理が一品一品、適度な間を置いて次々と出される。
夕食を終えて、部屋からの夜景を愉しんで、静かに眠りに就くのもいいが、夜はまだ長い。ルームエステを受けるのもここならでは。
〈その6〉
部屋にいながらにして、極上のトリートメントを受ける。
限られた部屋だけではあるが、客室で本格的なトリートメントを、男性でも受けられるのはうれしい。ぐっすり眠った翌朝は朝湯を愉しむ。大浴場は朝6時から開いている。緑を眺めながらの朝湯は実に気持ちがいい。
〈その7〉
朝の時間をゆったり過ごす。
早いところだと10時。おおむね11時チェックアウトというホテルがほとんどで、朝は何かと気忙しいが、13時チェックアウトだと気持ちにゆとりが生まれる。朝食は遅めにして、ライブラリーで読書に勤しむもよし、二度寝するもよし。一泊とは思えない充実した時間を過ごせるホテルである。
アゴーラ福岡 山の上ホテル&スパ
住所|福岡県福岡市中央区輝国1-1-33
Tel|092-771-2131
客室数|全48室
料金|1泊2食付1万6500円〜(ヒルトップツイン)
カード|AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA
チェックイン|17:00
チェックアウト|13:00
夕食|懐石料理
朝食|和洋ビュッフェまたは和食ブランチを客室までデリバリー
アクセス|車/福岡空港から車で約30分、JR博多駅から車で約15分
電車/地下鉄七隈線桜坂駅から徒歩15分、車で2分
施設|天然温水大浴場、スパ、フィットネスルーム、ライブラリー、ホテルショップ、メインダイニング、バー、宴会場など
インターネット|無線LAN
http://agorafukuoka-hilltop.com
text=Hisashi Kashiwai photo=Ko Miyaji
「一度は泊まりたい ニッポンの一流ホテル&名旅館2018-2019」