快適な滞在をかなえてくれる美味しい店5選
|由布院温泉に見る
これからの温泉保養地の在り方④
その日の気分や自分の好みにあわせて食事をするのも保養滞在の楽しみのひとつ。朝食から、ランチ、ディナー、バータイムまで、さらにはテイクアウト、コーヒー、スイーツなど、由布院にはさまざまなニーズに応える美味しい店がそろっている。
01|《榎屋茶房》
朝食からバータイムまで強い味方
2023年5月に「榎屋旅館」とともにオープンした榎屋茶房は外来利用可能で、朝食は7時30分から、ランチ、夜は22時30分までパブとして営業している。朝食は、自家栽培の米とともに優しい味わいのほっこり系和朝食。かつて旅館の玄関だった空間は、ステンドグラスから注ぐ光が美しい。奥の本棚には大分市のカモシカ書店セレクトの民藝の本が並んでいる。上階はレトロな格子のガラス窓から共同湯の風景を眺めてのんびり。
住所|大分県由布市湯布院町川上1086-2
Tel|0977-85-2285
営業時間|7:30〜9:30(L.O.)、11:30〜13:30(L.O.)、18:00〜21:30(L.O.)
定休日|朝食なし、ランチ火〜金曜、パブ水・木曜(不定休あり)
02|《南の風》
テイクアウトも可! 絶品イタリアン
毎日食べたいイタリアの家庭料理レストラン。こういうのが美味しい、としみじみ思う。地元農家の無農薬自然農法の野菜、平飼いの鶏卵、エコファームの肉、国東半島の魚介、由布院のチーズと、地元食材が絶品の料理に。ニョッキの美味しさに悶絶、ピッツァの軽やかさに感激しワインも進む。スローフードを日本に広めた島村菜津さんも由布院に来ると訪れる名店だ。
住所|大分県由布市湯布院町川上3616
Tel|0977-84-5301
営業時間|10:00〜22:00
定休日|火曜
03|《CARNE》
旅館出身の料理人が活躍する焼き鳥店
焼き鳥で一杯なんていいなあ。温泉で連泊保養すると、そんな夜もある。席に着いたら最初にすべきはボードの確認。地鶏“豊のしゃも”の限定数量が稀少部位までずらりと書かれ、限定品から先に注文するのがツウだ。新鮮なしゃもはあぶり刺しも絶品。肉詰め生ピーマンは、甘みのあるシャキっとした生ピーマンに肉そぼろ、パルメザンチーズたっぷりでワインにも合う逸品。
住所|大分県由布市湯布院町川上3725-5
Tel|0977-85-7540
営業時間|17:30〜22:00、土曜17:00〜
定休日|日曜
料金|100円
04|《陽だまり食堂》
ランチにも野菜の買い出し先にも
連泊滞在していると、お母さんがつくってくれる定食が恋しくなる。JAの農産物直売所併設の「陽だまり食堂」は、住民にも旅人にも優しい食堂。由布院駅から歩いてすぐの場所で買い物ついでに立ち寄れる。一番人気は「陽だまり定食(1100円)」。薄く帯状に伸ばしただんごがツルツルもっちりのだんご汁は、由布院の野菜もたっぷり。揚げたてジューシーなとり天、豊後牛の肉ごぼうコロッケで大満足。
住所|大分県由布市湯布院町川上2914-1
Tel|0977-84-2270
営業時間|11:00〜15:00(L.O.14:30)
定休日|火曜
05|《珈琲工房 木馬》
常備したい絶品コーヒーと菓子の名店
一度味わったら離れられない木馬ファンは数知れず。1977年の開店以来、工房で自家焙煎するコーヒー豆のみを扱い、ふくよかな香りと味わいは由布院の軽やかな風にぴったり。マダム手づくりのケーキも人気。試飲を交えたコーヒー愛あふれるご主人の話に時の経つのを忘れてしまう。今回は、モカの原点・イエメン最高峰ハラズシャムスと、爽やかな余韻のニカラグア・ペレルタ農園のレッドハニーを購入。
住所|大分県由布市湯布院町塚原4-35
Tel|0977-85-3385
営業時間|13:00〜17:00
定休日|月〜木曜
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《アトリエとき》《箸屋一膳》
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06|100年先の未来を見据える、温泉宿の新たな取り組み
text: Hiroko Ishii photo: Azusa Shigenobu 取材協力=九州観光機構
Discover Japan 2024年2月号「人生に効く温泉」