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快適な滞在をかなえてくれるいいもの
《アトリエとき》《箸屋一膳》
|由布院温泉に見る
これからの温泉保養地の在り方⑤

2024.3.2
快適な滞在をかなえてくれるいいもの<br>《アトリエとき》《箸屋一膳》<br><small>|由布院温泉に見る<br>これからの温泉保養地の在り方⑤</small>

由布院には地元で育てた樹木を大切に使う工房が並ぶ。うつわや箸など、お気に入りの品を見つけて食卓で使うのもいいだろう。由布院で訪れたい2軒の工房を紹介する。

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木の温もりを日々の食卓に
《アトリエとき》

「うつわにならない樹はない」という言葉で知られるクラフトデザイナー・時松辰夫が1991年に開いた工房。何も生えていなかった土地に200本の苗木を手植えし、鳥の声が響く小さな森をつくった。多くの研修生を受け入れ、樹木を生かす工芸技術と用の美の精神は全国へと広がった。いまはこの工房から巣立った職人の作品が各地から集まっている。由布院の森の香りを暮らしに持ち帰りたい。

住所|大分県由布市湯布院町川上2666-1
Tel|0977-84-5171/080-9108-5387
営業時間|10:00〜17:00 
定休日|木曜

樹種と手のサイズから選べる箸
《箸屋一膳》

由布院や大分県のどこで、なぜ、誰が伐採したかわかる間伐木を工房で自然乾燥させている。育った自然と同じリズムでゆっくり時間をかけて乾燥させるので丸太の乾燥だけで4年以上かかるそうだ。木がもつ個性が生きてしっくりと手に馴染む箸は、素材だけでなく、かたち、太さ、長さなど手の大きさや用途、好みで細かく選べ、オーダーメイドの注文もできる。運命の一膳を見つけてすぐにでも使いたい。

住所|大分県由布市湯布院町川上2093-2
Tel|0977-84-4108 
営業時間|9:00〜17:00 
定休日|なし

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100年先の未来を見据える
温泉宿の新たな取り組み

 
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text: Hiroko Ishii photo: Azusa Shigenobu 取材協力=九州観光機構
Discover Japan 2024年2月号「人生に効く温泉」

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