北海道《洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌》
ジオパークでアイヌ文化と自然に染まる滞在【前編】
北海道全域でホテルやレストランを展開する「鶴雅グループ」。最新の宿泊施設、北海道・洞爺湖(とうやこ)の「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」は、洞爺湖有珠山ジオパークのエリア内に建つ。食や温泉、アクティビティを通して体験できる、火山の恵みを感じるひとときとは?
北海道の自然を感じる
しつらえやアートたち
2023年4月にオープンした「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」は、2015年に登録された「洞爺湖有珠山ジオパーク」のエリア内に建つ。太古から火山とともにあった地域で、ホテルの窓から見える洞爺湖は、約11万年前の大噴火によってできたカルデラ湖。部屋の露天風呂を満たすまろやかな湯は、ホテル背後にある有珠山の、明治期の噴火による産物だ。火砕流で覆われた土地は畑作に適し、レストランには地元産の野菜が並ぶ。
敷地面積はなんと約5万6000㎡。ガーデンを散策するだけで、すがすがしい空気を感じられるだろう。地上約15mの高さの「洞爺テラス」に上れば湖の対岸まで見渡せ、湖畔の木々や時間によって表情を変える空が美しい。実は「支笏洞爺国立公園」内の立地でもあり、インフォメーションカウンター「鶴雅アドベンチャーベース SIRI」では、この環境を生かしたアクティビティを用意。道内各地で20年のフィッシングガイド歴がある児島潤二さんは「洞爺湖の魅力は、ジオパークのエリアにあること。生きている自然とダイレクトに触れ合えます」と、地域ならではの体験ができると話す。
洞爺湖を取り込む客室で癒しのひとときを
館内はアイヌ文化に触れられるギャラリーのよう
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ジオパークを味わうフレンチとは?
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text: Masayo Ichimura photo: Norihito Suzuki
2023年10月号「私を癒す15の旅。/九州」