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北海道《洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌》
ジオパークでアイヌ文化と自然に染まる滞在【前編】

2023.9.15
北海道《洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌》<br>ジオパークでアイヌ文化と自然に染まる滞在【前編】

北海道全域でホテルやレストランを展開する「鶴雅グループ」。最新の宿泊施設、北海道・洞爺湖(とうやこ)の「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」は、洞爺湖有珠山ジオパークのエリア内に建つ。食や温泉、アクティビティを通して体験できる、火山の恵みを感じるひとときとは?

北海道の自然を感じる
しつらえやアートたち

「洞爺テラス」から見た夕暮れ時の「洸の謌」。夜間、テラスに上る「洸の路」はライトアップされており、下から見ても上から見ても美しい

2023年4月にオープンした「洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌」は、2015年に登録された「洞爺湖有珠山ジオパーク」のエリア内に建つ。太古から火山とともにあった地域で、ホテルの窓から見える洞爺湖は、約11万年前の大噴火によってできたカルデラ湖。部屋の露天風呂を満たすまろやかな湯は、ホテル背後にある有珠山の、明治期の噴火による産物だ。火砕流で覆われた土地は畑作に適し、レストランには地元産の野菜が並ぶ。

敷地面積はなんと約5万6000㎡。ガーデンを散策するだけで、すがすがしい空気を感じられるだろう。地上約15mの高さの「洞爺テラス」に上れば湖の対岸まで見渡せ、湖畔の木々や時間によって表情を変える空が美しい。実は「支笏洞爺国立公園」内の立地でもあり、インフォメーションカウンター「鶴雅アドベンチャーベース SIRI」では、この環境を生かしたアクティビティを用意。道内各地で20年のフィッシングガイド歴がある児島潤二さんは「洞爺湖の魅力は、ジオパークのエリアにあること。生きている自然とダイレクトに触れ合えます」と、地域ならではの体験ができると話す。

洞爺湖を取り込む客室で癒しのひとときを

客室のスタンダードタイプは48〜51㎡の露天風呂付和洋室。スイートルームは3タイプあり、「温泉露天風呂付スイート」は90㎡でウォークインクローゼット付き。ワインセラーもある(別料金)
常に湯がたたえられている客室露天風呂。アメニティは鶴雅グループのオリジナル
「歴史・文化」をテーマにした「温泉露天風呂付デザイナーズDXツイン」。3面から自然を取り込んだ空間に、北海道関連の本が並ぶ。心地いいソファで、ゆったりと読書を楽しんで

館内はアイヌ文化に触れられるギャラリーのよう

道内の作家によるアートが、廊下やエレベーターホールに並ぶ。客室にもそれぞれ異なる作品が飾られている。儀式のときに使うアイヌの花ゴザ「チタラペ」(貝澤竹子さん作)
樹皮を残し、白樺らしさと熊らしさを表現した「白樺のくま」(清水宏晃さん作)
木版画で語り部の世界を表現した「ユーカラクル」(結城幸司さん作)

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ジオパークを味わうフレンチとは?
 
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text: Masayo Ichimura photo: Norihito Suzuki
2023年10月号「私を癒す15の旅。/九州」

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