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山の恵み、清流・仁淀川と
土佐和紙の魅力を知る
植物分類学者・牧野富太郎が愛した
高知・横倉山を遊ぶ④

2023.8.21 PR
山の恵み、清流・仁淀川と<br>土佐和紙の魅力を知る<br><small>植物分類学者・牧野富太郎が愛した<br>高知・横倉山を遊ぶ④</small>

牧野富太郎が通った横倉山周辺は仁淀ブルーで知られる仁淀川など見どころも多い。横倉山とあわせて訪れてみてはいかがだろう。

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コバルトの「仁淀ブルー」は息をのむほどクリア。スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド主催のラフティングは初心者でも安心。ダムの放水時に水中に沈む沈下橋は仁淀川を象徴する景観
浅尾(あそお)沈下橋は映画『竜とそばかすの姫』の舞台にもなった

横倉山とともにこのエリアの自然を象徴するのが、清流・仁淀川。全国の一級河川の水質ランキングでたびたび1位に選ばれ、どこまでも澄みきった青は「仁淀ブルー」と呼び親しまれている。キャンプフィールドでの滞在やラフティングなどのアクティビティを通して、川を身近に感じる体験も。

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「100枚漉いて、100枚とも均等の厚さに仕上げるのが腕の見せどころ」と話す紙漉き職人の友草さん。漉きから乾燥まで一貫して手掛け、多い日には40〜50枚ほどつくるそう

高知の豊かな山の木、清らかな水が支える文化に、土佐和紙がある。日本三大和紙産地のひとつに数えられ、仁淀川流域の町・いの町を中心につくり続けられてきた。最古の記録として927年に完成した法典『延喜式』に、紙を納めた産地として土佐の名が登場している。幕末には大坂の紙問屋で扱う紙の4割を“土佐もの”が占めていたという。

「いの町紙の博物館」で紙漉きを実演する職人の友草喜美枝さんは、この道67年の達人。「楮は繊維が長くて漉きやすく、破れにくい丈夫な紙ができます。雁皮やミツマタは繊維が細くて短いので、漉くのは難しいけれど、なめらかで優美な仕上がりになるんです」。経験に裏打ちされた技術の高さに、友草さんへの注文は途切れることがない。

和紙で作品をつくる作家夫妻によるショップ「WASHI ORIORI」。土佐和紙のちり入りピアス・イヤリング各3300円。
猫型や犬型の土佐和紙ランプシェード(価格は要問い合わせ)

現代的なセンスで、アクセサリーやインテリアなどにアレンジする取り組みにも注目が集まる土佐和紙。その可能性は、まだまだ広がりそうだ。

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高知・横倉山エリアの旅案内
 
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スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド
住所|高知県高岡郡越知町片岡4
Tel|0889-27-2622

WASHI ORIORI
住所|高知県高岡郡越知町越知甲2060
Tel|090-5422-3155

植物分類学者・牧野富太郎が愛した、高知《横倉山》を遊ぶ
1|高知・横倉山は幻想的で神秘的なロマンに包まれていた
2|横倉山で見られる植物たち
3|安藤忠雄建築「越知町立 横倉山自然の森博物館」
4|山の恵み、清流・仁淀川と土佐和紙の魅力を知る
5|高知・横倉山エリアの旅案内

text: Aya Honjo photo: Sadaho Naito
Discover Japan 2023年9月号「木と生きる」

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