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《金物道具展》渋谷パルコで開催!
三寿ゞ刃物製作所/淺野鍛冶屋/神戸親子遊び推進協会/ミリオ

2023.6.1
《金物道具展》渋谷パルコで開催!<br><small>三寿ゞ刃物製作所/淺野鍛冶屋/神戸親子遊び推進協会/ミリオ</small>

金物道具は毎日使うもの。だからこそ、デザインだけでなく使い心地も重視したい。渋谷パルコの「Discover Japan Lab.」では、2023年6月5日(月)~18日(日)にかけて企画展「金物道具展」を開催!三寿ゞ刃物製作所(みすずはものせいさくしょ)、淺野鍛冶屋(あさのかじや)、神戸親子遊び推進協会、millio(ミリオ)の4ブランドが集結する。
連綿と受け継がれてきた熟練の技を、キッチンで体感してみてはいかが?

公式オンラインショップでは、6月8日(木)20時より順次販売開始します。こちらもぜひチェックを!

佇まいも美しい使いやすさを追求した包丁
三寿ゞ刃物製作所

上)出刃包丁
高級鋼材のひとつである青鋼を採用。長切れ(切れ味が持続すること)が大きな特徴。手にしっかりフィットする八角柄で、長時間使っても疲れにくい。魚の三枚おろしに最適だ。
価格|3万5310円 サイズ|刃渡り180mm、柄125mm 重量|255g
下)柳刃包丁
いわゆる刺身包丁。鋭い切れ味と長切れにより、魚の身の繊維を壊さず一気に引くことができる。素材には青鋼を用いた。つややかでなめらかな刃の根元、美しい波紋は上質な包丁の証し。
価格|3万2010円 サイズ|刃渡り240mm、柄130mm 重量|130g

三寿ゞ刃物製作所
1946年、金物の街・兵庫県三木市で鈴木信次が創業。屋号は三木市の「三」と、姓の頭文字の「鈴」を取って「みすず(三寿ゞ)」とした。その後、2代目の鈴木明が継承し、2005年からは3代目・宮脇大和さんが製作所を引き継ぐ。

いまでは当たり前となった「切れ味がよく錆びない包丁」を、1946年に日本ではじめて製造したのが三寿ゞ刃物製作所。刃物鋼をステンレスで両側から挟んだ包丁で、家庭でも気軽に使えることから広く普及。その後も万能包丁を中心に一般向けに製造する一方、プロ向けの包丁も数多く展開している。製造は分業制。長年つき合いのある熟練の鍛冶職人や柄職人と連携し、料理人が一日中握っていても疲れず、かつ切れ味が持続する逸品を生み出す。近年は自宅で本格料理に挑戦する人も増加し、それに伴い、プロ仕様の包丁を購入する家庭も増えたという。「よい包丁は使い込むほど手に馴染んでいきます」と宮脇さん。一生ものならではの使い心地を、経年変化とともに味わいたい。

 

三寿ゞ刃物製作所 作品一覧
 

世界最古の技術を生かして進化し続ける
淺野鍛冶屋

上)筆先(ひっせん)9寸
筆先で細い線を描くような使い心地をイメージして名づけられた。白鋼を両側からステンレスで挟み込んだ錆びにくい包丁は、切れ味がよく、波紋も美しい。柄にはサクラ材を採用。
価格|19万8000円 サイズ|刃渡り300mm、柄135mm 重量|170g
下)Happa
インテリアに映える葉っぱ形で、立てて飾れるスタンドも付く。一般的な包丁と同じように使うことができるため普段使いやホームパーティに。専用のケースもあり、小ぶりで持ち運びしやすいため、キャンプでも重宝する。
価格|包丁+スタンド1万5620円、ケース7480円 サイズ|包丁W205×D20×H70mm、スタンドW100×D100×H20mm、ケースW225×D15×H90mm 重量|包丁120g、スタンド100g、ケース30g

淺野鍛冶屋
2004年、淺野太郎さんが岐阜県関市にて創業し、2年後、羽島市に鍛錬場を移転。フランスでの日本刀公開鍛錬を皮切りにアメリカやカナダなどを奔走し、刀鍛冶の魅力を伝えている。2015年からは「鍛造ナイフ作り体験」も主催する。

20歳で二十五代藤原兼房刀匠に弟子入りし、岐阜県羽島市に淺野鍛冶屋を設けた淺野太郎さん。鍛冶職人として独立した当初から世界各国を訪れ、日本刀鍛錬やワークショップを主催してきた。「私たちが目指すのは『エンターテイメント集団』。感動的なデモンストレーションを通して、世界の人々に本物の刀鍛冶の技術を伝えたいんです」と淺野さん。世界最古級の技術を世に披露する裏側で、鍛錬場での新たな包丁づくりにも余念がない。5〜6年の構想期間を経てつくり上げた新作「筆先」は、淺野鍛冶屋の技の集大成。使いやすさと切れ味、そして洗練されたデザインと、三拍子揃った理想の一本に仕上がった。さらに現代の暮らしに馴染む「Happa」も発表。さらなる展開が楽しみだ。

 

淺野鍛冶屋 作品一覧
 

子どもから大人になっても使いたい一生もの
神戸親子遊び推進協会

上)未来の匠
20名の子どもと職人の協力の下、約半年かけて開発された。安全性を考慮しつつ刃の先端と刃元を通常の包丁と同様にとがらせ、切れ味も追求。5歳程度から、大人まで使用可能だ。
価格|7700円 サイズ|刃渡り140mm、柄150mm 重量|90g
下)未来の匠Hyogo
日本最古の鍛冶の街・三木市の熟練職人が刃をつくり、丹波焼の丹文窯が柄づくりを担当。兵庫が誇る伝統技術がひとつになった、機能性とデザイン性を兼ね備えた究極の一本。
価格|5万5000円 サイズ|刃渡り140mm、柄150mm 重量|190g

神戸親子遊び推進協会
2015年に設立。キャッチコピーとして「私たちが教えたいのは、お料理ではありません」と掲げる。子どもの学力向上だけでなく、非認知能力を育む新しい教育の普及を目的に、料理を通したさまざまな活動に精力的に取り組んでいる。

「子どもにとってよい包丁は何か?」。真剣に考えた末に開発されたのが「未来の匠」。兵庫県三木市の包丁職人が手掛ける一本は、切れ味がよいため、硬いものでも余計な力を入れずに切れる。適度な重みで安定感も抜群だ。県内の伝統技術と地域資源を利用したのが「未来の匠」。こちらも三木市の職人が刃を担当し、本鍛造でたたき出した刃を極限まで研ぎ上げた。包丁柄には丹波篠山市の丹波焼を使用。稀少な登り窯で焼き上げた柄は、重厚感たっぷり。堂々とした佇まいはまるでアート作品のよう。さらに六甲山の間伐材を、専用ケースにアップサイクル。兵庫の産物を余すことなく活用している。安全性が配慮された包丁を通して、子どもたちに本物のよさを伝えてみては。

 

≫未来の匠
 
 
≫未来の匠Hyogo
 

ひねりを加えたフライパンは目でも舌でも美味しい
millio

左)鍛造ソロ鉄板長方形
キャンプ用のシングルバーナーに収まるため、アウトドアに最適。蓄熱性が高く、厚い肉でもじっくり火が通せる。専用ハンドルは取り外し可能で、鉄板はそのままうつわとしても使える。
価格|9570円 サイズ|W170×D110×H12mm(持ち手180mm) 重量|1250g、持ち手95g
右)鍛造フライパン20cm
鉄板を高温で何度も打ちたたいて立体的なかたちに成形。熱伝導率が高い上、少し深めの形状なため、炒め物から煮込み料理まで幅広く活用できる。ハンドル部分のひねりがアクセント。
価格|本体1万5950円、蓋1万2100円 サイズ|本体φ195×H87mm(持ち手190mm)、蓋φ190×H85mm 重量|本体880g、蓋600g

millio
1970年創業。創業者・安隨(あずい)好一さんが兵庫県三木市で金属加工の下請け作業所を立ち上げ、その後、鍬(くわ)製造元「安隨製作所」へ発展。millioは、同所の職人たちの鍛造技術を応用した、アイアン製のキッチンツールブランドが手掛けるアイアン製品。

millioはオールハンドメイド。プレス機などの機械は一切使わない。熟練の鍛冶職人が、高温で熱した鉄板をハンマーで打ちたたき、鉄を鍛えながら多様なかたちに成形していく。表面の鍛造痕、接続部に溶接やボルト、ナットを使わないことで、手づくりならではの素朴な風合いを丸ごと楽しめる。フライパンから鍋に至るまで、キッチンアイテムは豊富に揃うが、すべてに共通するのが、鍛造製品ならではの優れた蓄熱・保温性。そのため肉を焼けば表面はこんがり、中はふっくらジューシーに仕上がる。ひねりの利いたデザインは、自由鍛造の技術をもつmillioならではの遊び心。使い込むほどに油が馴染み、焦げつきにくいキッチンツールへと育っていく。

読了ライン

≫鍛造フライパン
 

金物道具展
会期|2023年6月5日(月)~18日(日)
会場|DiscoverJapanLab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※サイズ・重量は掲載商品の実寸のため、同じシリーズでも個体差があります。掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまな商品が並びます。
※新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

 
金物道具展 特設ページ

text:Misa Hasebe photo:Yuichi Noguchi
2023年7月号「感性を刺激するホテル/ローカルが愛する沖縄」

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