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お雛さまがミニマルデザインに!
《松崎人形×Studio GALA》が江戸の美意識をアップデート

2023.2.23 PR
お雛さまがミニマルデザインに!<br> 《松崎人形×Studio GALA》が江戸の美意識をアップデート

3月3日は桃の節句。ひな祭りには雛人形が欠かせない。老舗工房・松崎人形がプロダクトブランド「Studio-GALA(スタジオガラ)」とコラボし、現代のライフスタイルに馴染むデザインと確かな技術力を生かした雛人形を生み出した。日本人が育んできた精神性や美意識が凝縮された、“シン・お雛さま”とは?

渋谷パルコのDiscover Japan Lab.にて、2023年2月27日(月)~3月8日(水)にかけて、数量限定で展示販売されます。この機会に“令和のお雛さま”を手に入れよう!

一生ものとして贈りたい
令和時代のお雛さま。

現代の暮らしに馴染む雛人形を目指し、松崎人形がこの春、世に送り出す“これからの時代のお雛さま”。その姿は、いままでの雛人形とは一線を画す独創性に富んでいる

ともに伝統的工芸品である江戸木目込人形と江戸節句人形の両方をつくる、東京・足立区の松崎人形は1921(大正10)年創業。伝統を大切にしつつも、現代の感性に寄り添う独創性で、さまざまな人形を生み出している。

同社が大切にしているのは、長く愛してもらえる人形をつくること。その想いを昇華させるべく、プロダクトブランド「Studio-GALA」の主宰・小林良一さんのサポートの下で取り組んできたリブランディングがこの春、最終章を迎える。この取り組みで生まれたのは、〝現代のライフスタイルに合った、新時代のお雛さま〟。暮らしに馴染むシンプルな姿ながら、松崎人形の技術によって唯一無二のデザインの雛人形を生み出し、日本人が大切にしてきた節句文化を再構築することを目指した。

コンセプトは「江戸の粋」。木目込という江戸時代以来の伝統技術を用い、江戸の美意識や文化を伝えるようなデザインを追求した。そうして生まれた新しい雛人形は、かたちも色も非常にシンプル。特に色は、真っ白のようにも見える。だが実は、立ち雛には約6種、座り雛には10種以上の白色の布が使われている。これは江戸で生まれた「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」にちなんだもの。江戸時代後期、華美や贅沢を禁じる奢侈(しゃし)禁止令に対し、江戸の人々は、素材の違いや染めの技法で、茶や鼠など地味な色にさまざまな変化をつけ、四十八茶百鼠と表されるほどの膨大な色を生み出した。真っ白な雛人形は、異素材の布を組み合わせることで、一色ながら色調や素材の微細な違いを味わい、自分ならではの表現を楽しんだ、江戸の粋を物語る。

もうひとつ注目したいのが文様。立ち雛、座り雛ともに江戸で好まれた縞模様をモチーフにしているほか、座り雛には伝統的な文様である矢来紋が配されている。矢来は竹などを組んでつくった囲いであることから、矢来紋には魔除けや邪気を防ぐ意味があるとされる。雛人形はもともと、紙製の小さな人形で遊ぶ「雛遊び(ひいなあそび)」と、形代(人形)に災厄を移して祓う「人形流し」とが結び付いて生まれたもの。矢来紋には、江戸の粋とともに、子どもの健やかな成長と幸せを願う心が込められている。
「松崎人形の技術力と造形力を生かした、いままでにない雛人形になったと思います」(小林さん)

現在は、春に予定しているお披露目会に向け、デザインや台座などを最終調整中。
「いろいろなものをそぎ落として、試行錯誤の上、ここまできました。この人形を手にした皆さんに、より長く愛していただける存在になってほしいです」(松崎さん)

左)小林良一(こばやし りょういち)さん
プロダクトデザイナー。1982年、「Studio-GALA」を設立。日本各地の伝統的なものづくりを現代的に解釈し、工芸の素材や技術を基にデザインした、現代の暮らしに馴染むプロダクトを生み出す。
中央)松崎光正(まつざき みつまさ)さん
右)松崎 篤(あつし)さん

1921(大正10)年創業の人形工房「松崎人形」3代目・伝統工芸士の光正さんと4代目の篤さん。光正さんは多摩美術大学彫刻科卒業後、松崎人形に入社。全国節句人形コンクール総理大臣特別賞をはじめ数々の賞に輝く
唯一無二の江戸木目込み
木目込み人形は、江戸時代後期に京都から江戸に伝えられた。木地に彫った筋(溝)にのりを付け、型紙に合わせて切った布を木目込みベラや目打ちなどを使って木目込んで(はめ込んで)つくる
江戸の粋は文様と配色に
江戸時代の「四十八茶百鼠」にちなみ、異素材の白い布をいくつも組み合わせて衣装を表現している。魔除けを意味する伝統的な矢来紋には、雛人形が表す普遍的な想いも込めた
hina 立雛
価格|11万6000円 サイズ|約W90×D60×H250㎜(男雛)、約W62×D52×H175㎜(女雛)
hina 親王
価格|13万円 サイズ|約W120×D85×H160㎜(男雛)、約W105×D85×H133㎜(女雛)


杉柾目台(5万円)、神代欅台(5万円)、柳井箱風台(7万円)

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完成品は渋谷パルコで展示販売されます!

今回紹介した「立雛」と「座り矢来親王」は、渋谷パルコにあるDiscover Japan Lab.にて、2023年2月27日(月)~3月8日(水)にかけて、数量限定で展示販売されます。この機会に“令和のお雛さま”を手に入れよう!

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載作品の仕様、価格などは変更になる可能性があります。

「江戸東京きらりプロジェクト」とは?
この取り組みは、東京都「江戸東京きらりプロジェクト」のモデル事業として実施されるものです。同プロジェクトは「“Old meets New”〜伝統と革新〜」をコンセプトに、江戸東京の伝統ある技や老舗の産品といった「東京の宝物」に磨きをかけ、その価値と魅力を世界に発信する東京都のプロジェクト。ぜひほかの取り組みもチェックしよう!
≫公式サイトはこちら

text: Miyu Narita photo: Kenji Okazaki, Norihito Suzuki
2023年3月号「移住のチカラ!」

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