福島の新ブランド米《福､笑い》
いつもの食卓を笑顔に包む、
福島のお米が美味しい季節です。
2021年に福島県の〝トップブランド米〟としてデビューした「福､笑い」。ほかにはない美味しさの秘密を生産者の齋藤寛さんにうかがった。
美味しさの秘密は、
手間と時間を惜しまない つくり手の想い。
「福､笑い」は、日本有数の米処である福島県が県産米を牽引する〝トップブランド米〟として開発し、2021年にデビューした。強い甘みと豊かな香り、ふんわり軟らかな食感で米の旨みと華やかさに満ちた新ブランド米は、早くも県内外で食感度の高いフーディからも好評を博している。
その別次元の品質を維持するために、「福､笑い」は、生産工程において管理・記録・改善の繰り返しで審査される厳しい認証制度「GAP」を取得した生産者だけが栽培できる。つまり、美味しさだけでなく安全・安心が目に見えるかたちで担保されているのだ。
「通常のお米づくりは春からですが『福､笑い』は前年の稲刈りが終わった秋からはじまります」と生産者・齋藤寛さん。
「まず土壌を分析し、成分結果を元に施肥基準を決めます。また、秋のうちに田んぼを耕し稲わらを土に混ぜ込み、土の栄養となる有機物に変えます」
肥料は土壌や気候に合わせて必要最低限のみ。そして、「塩水選」を行って種を選別する。
「樽の中にためた塩水に種を入れ、沈んだ重い種だけをまきます。つまり、成長したときに美味しくなる大きい粒だけを選りすぐっているのです」
さらに稲刈後は、網のふるい目1.9㎜以上の大粒の米だけが選別され、比率が低いほど美味しいとされる玄米タンパク質含有率6.4％以下をクリアしたものが、「福､笑い」と名づけられる。
「今年の出来は格別で、食べてみると大粒の特別感やもちもちとした弾力、甘み、食感すべてに〝お米本来の美味しさ〟を感じます。何かに合うというより、お米自体が主役になれるごちそう感が強い。時間はかかりますが、福島県の『日本一のお米をつくりたい』という熱い想いに恥じない最高品質のお米だと断言できますね」
美味しさを生み出すために一切の手間を惜しまない「福､笑い」をぜひ味わってほしい。
「福､笑い」に関する問い合わせはこちら
問｜福島県農産物流通課
Tel｜024-521-7371
≫詳しくはこちら
text: Ryosuke Fujitani photo: Hiroyuki Jyoraku
Discover Japan 2023年1月号「酒と肴のほろ酔い旅へ」
