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カレー、アイスソルベ、小浜カルチャー…
立ち寄りたい雲仙のスポット

2022.4.11
<small>カレー、アイスソルベ、小浜カルチャー…</small><br>立ち寄りたい雲仙のスポット

長崎・雲仙には40年にわたり、種をつないで在来種を守ってきた農業者がいる。野菜の花が咲く彼の畑と、生命力あふれる野菜に惹かれた人たちが雲仙にやってきた。オーガニック野菜の直売所ができ、野菜が主役のレストランがオープン。いま、その小さな畑を中心に、確かなオーガニックの輪が広がっている。

最終回は、雲仙の素材を生かした「カレーライフ」、見た目もかわいいアイス屋さん「アールサンクファミーユ」、小浜出身のデザイナー城谷耕生さんが立ち上げた小浜カルチャーを楽しめる「刈水庵/かりみずあん」など、食のクオリティが高く若手デザイナーが活躍する街としても大注目のいま行くべき3軒を紹介。

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地元素材の個性を
生かしたスパイスカレー

迷ったら2種盛りを。雲仙こぶ高菜のサグチキンカレーと大根ポークビンダルー、卵黄のせで1430円
10種類ものスパイス、季節の柑橘2〜4種類を合わせてつくるスパイスコーラ(550円)もぜひ。自家焙煎コーヒーはお土産にも

カレー&コーヒーで人気の店。「塩だけで美味しい雲仙の野菜をどうカレーに落とし込むか」を試行錯誤し、生まれたオリジナルは、食材とスパイスのハーモニーが見事。たとえば「雲仙こぶ高菜サグチキンカレー」は、高菜の香りを立たせるためにトマトなどは加えずシンプルに仕上げている。カレーは季節により3種類。付け合わせも美味しい。

店は日本一長い足湯「ほっとふっと105」の目の前に。カレーやドリンクをテイクアウトして、海を眺めながら楽しむのもおすすめ。

カレーライフ
住所|長崎県雲仙市小浜町北本町905-29
Tel|0957-60-4675
営業時間|11:30〜16:00
定休日|火・水曜
https://www.currylife323.com/

すべて制覇したくなる
絶品アイスソルベ

左から)紅紫芋、ブラッドオレンジ、トロピカル・ココ(バナナ瓜)、ピスターシュ、人参と柑橘と甘酒、イチゴヨーグルト

人との出会いがもたらす地元食材が、ポップなアイスソルベに。たとえば紅紫芋は、岩崎さんが育てるベニムラサキイモを使用。中に全粒粉クッキーを忍ばせた。トロピカル・ココは、バナナ瓜(これも岩崎さんの野菜)をココナッツと合わせて南国風に。保存が利くアイスは、野菜や果物などを無駄なく使えると松尾さん。可能性は無限大だ。

常時25〜30種類ほどあり、350〜450円
コーヒー味を仕込み中。砕いたコーヒー豆を牛乳で煮出して香りを移し、粉を加えて奥行きのある味に。パティシエだからこその完成度の高さ

アールサンクファミーユ
住所|長崎県雲仙市小浜町北本町114-6
Tel|0957-60-4522
営業時間|9:00〜18:00
定休日|不定休
https://www.instagram.com/rcinqfamille/

小浜カルチャーが生まれた場所

築80年の古民家を改装したデザインショップ&カフェ。母屋では城谷さんがデザインしたうつわや、国内外の優れた工芸家たちの作品、世界各地のデザイン雑貨などを販売

温泉街にほど近い刈水地区。過疎集落ながら、眼下に望む美しい海、豊富な湧水など魅力ある要素が多い。それらを生かし、デザインの力で観光や生活とつなぐ拠点として生まれたのが刈水庵だ。小浜出身のデザイナー・城谷耕生さんが立ち上げ、力を注いだ場所。そのDNAは若者たちに受け継がれ、小浜ならではの文化が育まれている。

2階はソファがゆったりと配されたカフェスペース。窓から海を望む
オレンジピールチョコレートが付くコーヒーセット6 00円
小浜在住の陶芸家オクウンヒさんが手掛けるピアス&イヤリング。2200円

刈水庵
住所|長崎県雲仙市小浜町北本町1011
Tel|0957-74-2010
営業時間|10:00〜17:00
定休日|火・水曜
http://www.karimizuan.com/

 

     

text: Yukie Masumoto photo: Azusa Shigenobu
Discover Japan 2021年5月号「美味しいニッポントラベル」

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