FOOD

京都の“小川珈琲”が
東京・桜新町にオープン
『OGAWA COFFEE LABORATORY』

2020.10.5
京都の“小川珈琲”が<br>東京・桜新町にオープン<br>『OGAWA COFFEE LABORATORY』

京都で70年続く老舗「小川珈琲」が、新しい珈琲体験ができるフラッグシップショップとして「OGAWA COFFEE LABORATORY(オガワコーヒー ラボラトリー)」を2020年8月1日(土)東京・桜新町にオープンした。

1200年を超える悠久の歴史の中で、日本が世界に誇る生活文化を築き上げてきた京都。小川珈琲は、伝統と進取の気性が息づくこの街で、昭和27年(1952)に創業。以来、時代に求められる本物の価値を届けるコーヒーロースターとして、また生産者と消費者をつなぐコーヒーサプライチェーンのハブとして、珈琲文化の創造と持続を続けてきた。

「小川珈琲」は珈琲を嗜好品ではなく、日常にとってかけがえのないものにすること。“京都の珈琲職人”として、そのヴィジョンを形にするために、旗艦店となる新業態「OGAWA COFFEE LABORATORY」を、東京・桜新町にオープンした。

桜新町は、関東で最初の計画住宅地として大正時代に開発された由緒ある住宅街。また、漫画「サザエさん」の作者、長谷川町子氏の美術館があることでも知られ、昔と変わらない穏やかな暮らしが今も息づく街。

「OGAWA COFFEE LABORATORY」は、そんな街の人々の暮らしと日常に寄り添いながら、京都に根付くおもてなしの心を大切に、珈琲の味わいの先にある体験価値とコミュニティを創造していく「小川珈琲」のオープンイノベーションの場。伝統と革新が織りなす“京都の珈琲職人”の挑戦を楽しんでもらいたい。

キーワードは珈琲職人の所作と、移ろいゆく豊かな時間
京都の伝統と革新性を融合した空間に。

店内は、空間の中央には、茶室のようなにじり口のある「蔵」(コーヒー豆の貯蔵庫)をシンボルとして配置。その周囲に浮造りのカウンターを回遊させ、キッチンと客席を緩やかにゾーニング。ガラス張りの焙煎室とともに、客席のどこにいても珈琲職人の「所作」が見える空間をづくりをしている。

和紙を使い左官仕事で壁面を仕上げ、床材に京都の廃線市電の敷石を使うなど、モダンでありながらも 職人の手の痕跡が残るディテールで伝統的な日本の美意識を表現。ガラスのファサードから差し込む自然光を活かし、ライティングを最小限に抑えることで、時間の移ろいを感じられる空間を作りあげた。

珈琲と炭焼き料理の五感をくすぐるマリアージュ
常時21種以上のコーヒーをラインアップ

「OGAWA COFFEE LABORATORY」では、常時21種以上のコーヒーを用意するほか、毎週入れ替わるトップグレードススペシャルティとして、栽培や精選方法にこだわり生産者とともに作り上げた希少銘柄や各国の品評会で買い付けたコーヒー豆をラインアップ。店内でローストするシングルオリジンや「小川珈琲」の深みとコクのある味わいを堪能できる多種多様なブレンドを、お好みの抽出方法(エスプレッソ・プワオーバー・エアロプレス)で楽しめる。

また、JLAC*優勝経験を持つ衛藤匠吾をはじめ、トップレベルの技術を有するバリスタによるとっておきのシグネチャードリンクやコーヒーカクテルも用意。店内には、シェアロースターとして利用可能な店内焙煎機(5000円~/1時間)とWBC**競技会水準のトレーニングが実施できるステーションを用意することで、さまざまな知見が集い、コーヒーの楽しみ方を追求。

料理は「シェルシュ」の丸山智博氏を監修に迎え、コーヒーとのペアリングを重視して炭焼きをコンセプトにメニューがある。スペインの“ジョスパーチャコールオーブン”を採用し、朝のトーストからディナーの肉料理まで、原始的でありながらも旬の食材の美味しさが際立つ、五感に訴えかける料理を味わえる。

*JLAC(Japan Latte Art Championship):WCE(World Coffee Events:さまざまなコーヒー国際大会を運営する団体)が主催するワールド ラテアート チャンピオンシップ(WLAC)のルールに準じ行われる日本代表選考会も兼ねた国内大会。WBC(World Barista Championship):WCEが主催するバリスタの技術を競う国際大会。

「小川珈琲」の味わいをマトリクスで表現
一粒の豆への思いを込めたカード「BEAN」も製作。

南米、中米、アジア、アフリカなど世界約20カ国、約500農園で育った生豆から「小川珈琲」の味は生まれている。「OGAWA COFFEE LABORATORY」では常時21種以上のシングルオリジンとブレンドを用意。今回の旗艦店オープンに合わせ、より直感的・視覚的にコーヒーを選べるよう、定番ラインアップの味覚が俯瞰できる“FLAVOR COMPASS”をカウンターメニューに用意。

さらに各銘柄についてより深く知ってもらえるよう、生産国・農園・精選方法等のデータや珈琲鑑定士やバリスタが味わいや生産者への思いを綴ったディスクリプションカード“BEAN”も用意。これはコーヒーを注文した方に渡すだけではなく、オリジナルのカードホルダーに収録できるコレクタブルなアイテムに。また、カード上に記載されたQRコードを読み取ると「小川珈琲」のオンラインショップへ。「OGAWA COFFEE LABORATORY」の珈琲を自宅でも購入でき、楽しむことができる。

伝統と革新が織りなす空間の中で、珈琲に向き合うことを教えてくれる「OGAWA COFFEE LABORATORY」。珈琲だけではなく、空間を楽しむだけでもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

OGAWA COFFEE LABORATORY
住所|東京都世田谷区新町3-23-8エスカリエ桜新町1F
Tel|03-6413-5252
営業時間|7:00~22:00(21:30LO)
定休日|無休
https://www.oc-ogawa.co.jp/

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