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《テロワール・ツーリズム》
ワインを醸す“長野”を味わう旅
|5つのワインバレー×文化を愉しむ

2025.12.8 PR
《テロワール・ツーリズム》<br>ワインを醸す“長野”を味わう旅<br><small>|5つのワインバレー×文化を愉しむ</small>

5つのワインバレーが織りなす、信州の多彩な風土と文化。長野ワインを入り口に、自然と人の営みを体感する「テロワール・ツーリズム」がいま、広がりはじめている。

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長野ワインを入り口に
「テロワール・ツーリズム」が
いま広がり始めている

長野ワインに旅をさせるな――。
このキャッチコピーは、ボトルを外へ送り出す前に、造り手の暮らす土地へ招き入れ、その場でこそ伝わる長野ワインの真価を味わってもらおうとする宣言だ。標高差が生む冷涼な気候と多様な土壌、脈々と続く発酵文化に支えられ、約90のワイナリーが、それぞれのテロワールを映す一本を生み出している。

そんな長野を愉しむための新しい旅が「風土×人×文化」を丸ごと味わうテロワール・ツーリズムである。ワインを飲むだけでなく、その土地に泊まり、温泉に浸かり、民藝や自然、日々の暮らしに触れながら、一杯の背景にある物語ごと体験してもらう旅を長野県観光機構が勧めている。

5つのワインバレーに息づく文化

©NAGANO WINE公式サイト

〈千曲川ワインバレー×温泉〉

小規模生産者が集うテロワール・ツーリズムのモデル地区。段丘と急斜面の畑が生む凛とした味わいと、信州高山温泉郷など名湯に浸かる滞在型の旅で、土地の食とともにテロワールを全身で味わえる

自園自醸の造り手たちが急斜面や段丘の畑に向き合う千曲川ワインバレーでは、温泉宿が点在し、ワインと湯の時間を行き来する滞在が待っている。

メルロー&カベルネ2021 価格|3300円/ 750㎖

信州たかやまワイナリー
住所|長野県上高井郡高山村大字高井字裏原7926
Tel|026-214-8726
営業時間|9:00~12:00、13:00~16:00
定休日|年末年始
見学|可(予約不要)
www.shinshu-takayama.wine

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〈日本アルプスワインバレー×民藝〉

北アルプスを望む畑と扇状地が育む端正な酸とミネラル。松本城下町や民藝家具、工房めぐりと組み合わせれば、クラフト精神を宿したワインと暮らしの美学を一度に味わえる。長野の旅の入り口としても立ち寄りたいエリアだ

北アルプスの山並みと扇状地の畑が広がる日本アルプスワインバレーでは、柳宗悦の民藝運動を源流とするうつわや家具の世界と響き合う、クラフトマインドあふれるワインと出合える。

シャトー安曇野 スペシャルリザーブ2019 価格|7260円/ 750㎖

安曇野ワイナリー
住所|長野県安曇野市三郷小倉6687-5
Tel|0263-77-7700
営業時間|9:00~17:00
定休日|年末年始
見学|可(要予約)
www.ch-azumino.com

 

〈桔梗ヶ原ワインバレー×自然〉

長野ワインの歴史を刻む聖地。メルローの古木や棚畑、新旧ワイナリーをめぐれば、先人が切り拓いたテロワールと醸造文化に触れられる。それらを育む自然を体感するなら、360度大パノラマの景色を楽しめる高ボッチ高原も訪れてみて

メルロー栽培の先駆けとして知られる桔梗ヶ原ワインバレーでは、古木が実る畑や新旧ワイナリーを訪ね歩くことで、日本ワインを育んできた自然と挑戦の歴史を一度に感じることができる。

桔梗ヶ原メルロ2021 価格|6600円/ 720㎖

林農園(五一わいん醸造元)
住所|長野県塩尻市大字宗賀1298-170
Tel|0263-52-0059
営業時間|9:00 ~ 16:30
定休日|年末年始
見学|農場のみ可(予約不要)
www.goichiwine.co.jp

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〈天竜川ワインバレー×ニューウェーブ〉

山々を抱く天竜川流域は、果樹園と新進ワイナリーが点在する産地。リンゴ畑でシードルを味わうオーチャード・ツーリズムが愉しめるなど、温泉や山里の暮らしと溶け合う信州の新たな文化を描く

河岸段丘や扇状地に果樹園が広がる天竜川ワインバレーでは、果実発酵の文化が息づき、リンゴ畑で地元の食とシードルを愉しむオーチャード・ツーリズムが新たな旅の風景を描いている。

Rêveuse(レブーズ) 価格|1320円/ 375㎖

カモシカシードル醸造所
住所|長野県伊那市横山10955-14
Tel|0265-73-0580
営業時間|ショップ10:00 ~ 16:00(カフェは4 ~ 11 月。要問い合わせ)
定休日|水曜
見学|可(要予約)
https://kamoshikacidre.jp

 

〈八ヶ岳西麓ワインバレー×高原〉

標高1000m前後の高原に広がる八ヶ岳西麓ワインバレーは、冷涼な気候を生かした繊細なワインと、星空、ペンションビレッジ、高原野菜の恵みが共存するエリア。別荘文化とともに、自然と寄り添うワイン時間を楽しめる

新たに加わった八ヶ岳西麓ワインバレーでは、高原野菜や別荘文化に寄り添いながら、冷涼な気候を生かしたヨーロッパ系品種や個性的な造り手たちが、新たなテロワールの物語を紡いでいる。

NOMAZA 2023 価格|3630円/ 750㎖

八ヶ岳はらむらワイナリー
住所|長野県諏訪郡原村8926-1
Tel|0266-78-5812
営業時間|10:00 ~ 12:00、13:00 ~ 16:00
定休日|水曜
見学|可(要予約)
www.haramura-winery.com

一度の旅ですべてのバレーをめぐるのは容易ではない。だからこそ、その時々の関心に合わせて訪ねるエリアを選び、ワインを入り口にその風土を旅したい

この5つのワインバレーが醸す空気の断片を少しずつ自分の中でつなぎ合わせていくとき、長野というテロワールの全体像がそっと立ち上がる。次の旅は、長野ワインに導かれて、その源泉である土地と人の物語に会いに行ってほしい。

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text: Nobuhiko Mabuchi photo: Norihito Suzuki
2026年1月号「世界を魅了するローカルな酒」

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