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静岡県《West Coast Brewing/The Villa & Barrel Lounge》
2022年7月オープン!“泊まれるブルワリー”でビール三昧|後編

2022.7.11
<small>静岡県《West Coast Brewing/The Villa & Barrel Lounge》</small><br>2022年7月オープン!“泊まれるブルワリー”でビール三昧|後編

“クラフトビールの雄”として知られるアメリカ西海岸のフレッシュな味を、静岡の小さな港町・用宗(もちむね)で完全再現するWCBこと「West Coast Brewing(ウエストコーストブルーイング)」。新作を毎週リリースし、ファンを虜にするビール。さらに温泉、ヴィラホテル「The Villa & Barrel Lounge」と三拍子が揃ったブルワリーには、ビール好きにとって完璧な休日が待っていた。

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建築家のオーナーがこだわり抜いた
ブルワリーの空間とビールの味わい

種類豊富なホップや、時には果物などの副原料を掛け合わせて、ジューシーな味わいを表現することが得意

「人をワクワクさせるって、大事なことだと考えていて。僕たちはビールの流行をとらえつつ、季節やシチュエーションに合わせて飲みたいビールを、常に更新しながら造ろうと思っています」と、WCBではデレックさんとヘッドブルワーが考案したレシピを元に、新作を毎週リリース。情報をすぐに発信できるSNSとの親和性に加え、オリジナルキャラクター「Hop Dude」を用いてブランドに世界観をもたせるなど、経営者としてもデレックさんは手腕を振るう。設立からわずか3年にもかかわらず「ありがたいことに売るビールがなくなってきて」と、現場からはうれしい悲鳴が聞こえるほどだ。

建築に醸造に経営にと多彩な表情を見せるデレックさんだが、その原動力は「カッコいいって言われたいから」と、意外にもストレート。想いはすでに、味にもラベルにも反映済み。

強炭酸かつホップを大量に使用した西海岸スタイルをベースに、日々編み出されるWCBの新作ビール。口にすると「おっ」と目を見張ってしまう芸術性の高さが魅力だが、それこそがクラフトマンシップなのだ。

天井の高い元マグロ加工場をリノベーションすることで、背高のタンクもすんなり設置。タンクのシルバーが引き立つよう、醸造所内の壁は黒で統一した

5人の精鋭が自由な発想で
新しいビールを生み出し続ける

ユニークなビールの裏側に潜むのは、ブルワーによる味への絶対的な信頼。左からメル・セドリックさん、石原朗秀さん、ショーラー・グラントさん、小島直哉さん、渡辺慎平さん
スタイルに合わせて、ホップや麦芽の種類を使い分け。発酵の際にホップを追加投入することで香りが添加される
各ブルワー考案の銘柄も随時販売されるので要チェック

どのビールで酔っ払う?
毎週通っても飲み切れない豊富なラインアップ

これでもかとホップを使用した、ザ・西海岸スタイルのIPA
「Starwatcher」

七夕に創業したことから名づけられた、WCB初醸造のフラッグシップIPA。ホップ由来のパイナップルやブドウのアロマがあふれるジューシーな一杯。後口にほんのりとした渋みを残す味わいで、食中酒としてぴったりだ。
原材料|麦芽、ホップ アルコール度数|7.0%  スタイル|ウェストコーストIPA 価格|1000円~(500㎖)
ビールの固定観念をぶち壊す、シトラス感あふれる軽いボディ
「Hop & Escape」

ジューシーな柑橘を丸ごとかじったようなシトラス感。ラガースタイルのビールだが、まるでIPAのように香り高い。ライトな飲み口とあって、暑い日にゴクゴク飲みたい味。
原材料|麦芽、ホップ アルコール度数|5.5% スタイル|ピルスナー 価格|950円~(500㎖)
ほどよい酸味が心地いい、大人のレモンスカッシュ!?
「Pool Cooler」
副原料にレモン果汁を入れた、ほんのり酸味を感じる一杯。クリアな黄色が特徴的なコルシュスタイルも相まって、レモンスカッシュのように爽快な気分にさせてくれる。
原材料|麦芽、レモン果汁、ホップ アルコール度数|5.0% スタイル|コルシュ 価格|950円~(500㎖)
来年には日本にもブーム到来?稀少なホップの極上アロマ
Freestyle Sandbox Vol.1

国内では流通が非常に少ない「Freestyle Hops」の稀少なホップのみを使用。従来のホップでは生み出せないトロピカルフルーツに似た複雑なアロマは、後味までがお楽しみ。
原材料|麦芽、糖類、ホップ アルコール度数|8.0% スタイル|ヘイジーダブルIPA 価格|1200円~(500㎖)
ホップと柑橘ピールが生み出す、ほろ苦いコラボレーション
「The Hop Pretender」

グレープフルーツに似たアロマは、ビールとは思えないほどフレッシュ。後口に残る日向夏とレモンのピール、そしてホップのほろ苦さが、ビールであることを思い出させてくれる。
原材料|麦芽、糖類、ホップ、日向夏ピール、レモンピール アルコール度数|7.5% スタイル|へイジーIPA 価格|1100円~(500㎖)
オーツ麦芽を使用した、ブルワー渾身のアイデアビール
「Creami Boi」
オーツ麦芽と乳糖を使用することで、シルキーな舌触りを実現。レモンやパイナップルを感じる青々しいアロマからトロピカルフルーツに似た甘みに移行する、絶妙なバランスを楽しみたい。
原材料|麦芽、乳糖、ホップ アルコール度数|7.5% スタイル|ヘイジーIPA 価格|1100円~(500㎖)
チェリーパイの材料で醸造する、甘酸っぱいデザートビール
「The Collective: Cherry Pie」

チェリーの濃厚な香りの奥に感じるのは、アーモンド、バニラ、シナモンといった焼き菓子の風味。甘酸っぱく飲みやすいが、アルコール度数9.5%と後からパンチがくるのでご注意を。
原材料|麦芽、チェリー果汁、糖類、乳糖、ホップ、アーモンドペースト、バニラ、シナモン アルコール度数|9.5% スタイル|サワーダブルIPA 価格|1350円~(500㎖)
ベリーの甘さに潜むのは、クラフトビール界注目のCBD
「Harbinger」

アメリカでブームが起きているリラックス効果のある成分・CBD入り。ハーブのような余韻が、ブルーベリーとラズベリーの甘さを引き締めるため、スイートなのについ手が伸びる。
原材料|麦芽、ブルーベリー果汁、乳糖、糖類、ラズベリー果汁、ホップ、CBD アルコール度数|7.5% スタイル|サワーIPA 価格|1450円~(500㎖)
黒ビールの概念が覆る、どこまでも深い飲むスイーツ
「The Gateway」

麦芽を極限まで焙煎することで、グラスのロゴが隠れてしまうほどの黒を実現。ココナッツとバニラが利いたチョコレートのような魅惑的な味わいは、アイスクリームにかけても美味。
原材料|麦芽、バナナ、糖類、ココナッツ、ホップ、バニラ アルコール度数|13.5% スタイル|インペリアルスタウト 価格|1450円~(500㎖

The Villa & Barrel Lounge
住所|静岡県静岡市駿河区用宗2-26-1
Mail|wcbthevilla@gmail.com
客室数|5室
料金|1泊1室1万5400円~(税・サ込)※客室内タップ飲み放題付きプランは、1泊1室1万9800円~(税・サ込)
IN|15:00 OUT|10:00
アクセス|電車 JR線用宗駅から徒歩約12分/車 東名高速道路静岡ICから約15分、または東名高速道路焼津ICから約15分
https://thevillamochimune.com

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Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00
定休日|不定休
※営業時間変更の可能性がありますので、最新情報は渋谷PARCOの営業時間をご確認ください。

 

text: Natsu Arai photo: Kazuya Hayashi
2022年8月「美味しい夏へ出掛けよう!」

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