長野県佐久市「ワークテラス佐久」
地域と都市部を行き交う人を応援するシェアオフィス
近年企業向けだけでなく、個人でもゲストハウス感覚で利用できるシェアオフィスが急増中。長野県佐久市にある「ワークテラス佐久(サク)」は、地域との“関わりしろ”の創出を目指すテレワーク施設だ。施設の背景と使い方を紹介しよう。
人と人が関わりながら循環する
長野県東部に位置する人口約10万人の高原都市である佐久市。シンボルである浅間山をはじめ、八ヶ岳や北アルプスなどの季節ごとに表情を変える美しい山々に囲まれるほか、38か所ある水源、全国トップクラスの晴天率、熱帯夜が未観測など、高原ならではの自然環境に恵まれている。そんな佐久エリアの資源を活かして、住民や訪れた人が“働くこと”を通じて関われるスペースとして2020年に設立されたのが「ワークテラス佐久」だ。
施設は「新しいコトが、ココから生まれる」をテーマに、起業する人やものづくりに打ち込む人、都市部と行き交う人などが、出会い、繋がり、新たな価値観と交わることで生まれる刺激から、地域に新しい風を起こすことを目的としている。
5つのシェアオフィスを完備し、コワーキングスペースだけでなく、都心部に拠点を置く企業のサテライトオフィスや、起業希望者のレンタルオフィスとしても利用可能。またオフィス入居者だけではなく、地域住民や出張で訪れた人など、さまざまな人が気軽に利用できるオープンラウンジも設置され、地域に根ざした総合型テレワーク拠点を創出している。ほかにも40人規模の会議も可能なカンファレンスルームや、一時的な使用も可能な会議室、キッズスペースの近くにデスクを配置することで子どもを見ながら仕事ができる、子ども連れワークスペースなど、多様な人材がより快適に働ける空間を有している。
地域の飲食店シェフなどと連携したアウトドアワーキングも実施。内山牧場キャンプ場など、市内の緑豊かな自然環境の中でのオフサイトミーティングによって、都内の喧騒を忘れて開放感を味わいながら、新しいアイデアの創出やチームビルディングなど、地域全体でさまざまな働き方を応援している。
普通に生活していただけでは生まれない偶然が、“関わりしろ”をきっかけに芽生え、育ち、新風を起こす。そうして多様な人が集まり、人と地域の発展を促していく。人と人とを繋ぐスイッチとなり、循環をつくる「ワークテラス佐久」に今後も注目したい。
ワークテラス佐久
住所|⻑野県佐久市中込2336-1
Tel|0267-64-5556
時間|10:00~18:00(土曜、祝日~15:00)
定休日|日曜、年末年始、お盆
料金|3時間500円、1日1000円 ※現金のみ
利用可能人数|1~40人
ワークスペースの座席数|40席
食事|持ち込み可
設備|Wi-Fi、会議室、コピー機、シュレッダー、ポスト、ロッカー、カフェスペースほか
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