PRODUCT

“人を包む”組立式ダンボールテント
「DAN DAN DOME」
創業100年を超える総合容器メーカー×極地建築家が新たなダンボールの可能性を追求

2021.9.9
“人を包む”組立式ダンボールテント<br>「DAN DAN DOME」 <br><small>創業100年を超える総合容器メーカー×極地建築家が新たなダンボールの可能性を追求</small>

東洋製罐グループは、さまざまな課題に向き合うことでイノベーションを起こし、より豊かな社会の実現を目指すプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」の一環で、国内では約95%のリサイクル率を誇るダンボールを製造する日本トーカンパッケージ株式会社と、極地建築家・村上祐資さんとともに、被災地から観光地までさまざまなシーンでの活用を想定した“ダンボールアーキテクチャー”として、組立式ダンボールテント「DAN DAN DOME」を開発。2021年秋頃より販売予定。

日本トーカンパッケージ株式会社
日本トーカンパッケージは、包装容器業界のリーディングカンパニーである東洋製罐グループと、長年紙作りをリードしてきた日本製紙グループの、ふたつのDNAを受け継ぎ、ダンボール・紙器といった紙製の包装容器を扱う。

極地建築家
村上祐資(むらかみ・ゆうすけ)
1979年生まれ。南極やヒマラヤ遠征隊など、極地の生活を踏査してきた極地建築家。NPO法人 Field assistant代表。2008年に第50次日本南極地域観測隊越冬隊員として地球物理観測に従事。The Mars Societyが2013-17年にかけて実施した模擬火星居住実験「The Mars 160 Mission」では副隊長、翌2018年には「MDRS Crew191 TEAM ASIA」の隊長を務めるなど、平時(ALIVE)と逆境(SURVIVE)の境目で、計1000日をこえる閉鎖隔離生活経験を積み重ねた。2019年には退役した元南極観測船「SHIRASE 5002」を活用し、宇宙船生活を模擬した閉鎖環境居住実験を実施。

イノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」
東洋製罐グループは、これまで時代によって変化する世の中の課題に対して真剣に向き合い、 “日本初の自動製罐”や“アイスクリームの紙コップ”、“世界初のレトルトパウチ”の発明など容器のイノベーションに常に挑戦し続けてきた。そして今、人々が同じものを使い、食し、同じ生き方を求める“大衆の時代”から、それぞれが選んだ生き方を求める“個の時代”へと変化している。その中で東洋製罐グループは、次の100年を創造するべく、大衆にとどまらない細かなニーズと一人ひとりが抱える課題に向き合うことでイノベーションを起こし、より豊かな社会の実現を目指すプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」をスタートさせた。

Made in 極地、Made in 最前線から誕生した
「DAN DAN DOME」

DAN DAN DOMEを開発したのは、これまで南極やヒマラヤなど、極地とよばれる厳しい環境に自らの身を置き、人間の暮らしの原点を踏査してきた、極地建築家・村上祐資さんと、容器のイノベーションから地球環境や社会・暮らしのより良いあり方を提案し続けてきた東洋製罐グループ。暮らしを包む最前線に立つ両者のコラボレーションにより、“捨てられる”ダンボール製テント「DAN DAN DOME」は誕生した。

材料のほとんどはダンボールでできている。特殊なラミネート技術で、屋外での利用も可能。ちゃんと捨てられるからこそ、作るプロセスや使うプロセスに大きな価値が生まれる。みんなで作ることでコミュニケーションが活性化したり、絵を描いたり、映像を投影したり、自分なりのテントを作れるのが醍醐味。そして最後にはしっかりとリサイクルされる。

DAN DAN DOMEは環境にも配慮し、捨て方・再資源化の選択が可能なダンボールを主構造体として採用。また、地球温暖化をはじめ、海洋汚染や森林破壊等の社会課題解決にも取り組んでいる。

「捨てる」に寄り添うテント。

誰でも直感的に作業できる
最前線でダンボールを作り続ける日本トーカンパッケージは、モノを守ることはもちろん、それを組み上げる人の作業性にも向き合っている。1枚のダンボールを治具に乗せ、押し込むだけで通販用の箱が誰でも作れるエコクイックボックスの技術にヒントを得て、DAN DAN DOMEは、「DAN DAN GUIDE」の図解をみれば、大人や子ども、誰でも作業ができる工夫がされてる。

ダンボールなのに雨ニモマケズ
DAN DAN DOMEは、「たもっちゃん」という日本トーカンパッケージオリジナルの耐水性ダンボールを採用。「たもっちゃん」は、100年以上続く包装容器業界のリーディングカンパニーである東洋製罐グループだからこそできた技術。

同じ水分である飲料を入れる紙コップ。東洋製罐グループの国内シェアは約70%。そんな紙コップの、紙に薄い樹脂をラミネートする技術がダンボールにも使われているのだ。もちろんリサイクル可能。

最前線の対応力
重いモノ、軽いモノ、大きいモノ、小さいモノ、食べ物、飲み物、生活用品、精密機器、さまざまなモノを包むダンボール。包む中身が異なれば、最適なダンボールの形や仕様も変わるもの。造る人の想いが詰まっているからこそ、最適なダンボールで包んであげたい。それが日本トーカンパッケージの最前線だ。

DAN DAN DOMEは極地建築家の村上さんと一緒に、これまで培った技術を全て注ぎ込まれている。人を包むだけでなく、作る過程、過ごす過程、壊す過程、そして捨てる過程までこだわったデザインや設計になっている。包むことが難しいモノほど包み甲斐がある。最前線での対応力が最も重要な「わざ」なのだ。

組立式ダンボールテント
「DAN DAN DOME」

DAN DAN DOME は、組み立てから廃棄に至るまで特殊な工具類を使うことなく、すべて人力による作業を想定して設計されている。専門的な技能を必要とせず、組み立て手順をビジュアライズした付属の「DAN DAN GUIDE」を見ながら誰でも完成させることが可能。

STANDARD
屋外への設置を想定した耐水モデル。丁寧に解体すれば再組み立ても可能*。また、分別も容易なため資源ゴミ・一般ゴミとして廃棄することも可能。
※使用した際のコンディションにもよる

サイズ|W 3,600mm D 3,600mm H 3,085mm
カラー|Brown

利用シーン
キャンプ場/街なか/屋外撮影現場/フェス仮設テント

LITE
一般ダンボールを構造材としたモデルは、体育館をはじめとした公共施設、イベントスペース、災害時の避難所など屋内での使用が可能。1度きりの使用になるが、素材以外の構造・スペックは 「STANDARD」モデルと同じ。

サイズ|W 3,600mm D 3,600mm H 3,085mm
カラー|Brown

利用シーン
公共施設(体育館など)/屋内イベントスペース/屋内避難所/工作ワークショップ

ART
屋外使用に対応した「STANDARD」をベースにしたホワイトモデル。オプションとして加えられたインナールーフにより内外とも表面に突起がほぼなくなるのが特徴で、居住性の向上、ドーム内部へのプロジェクター投影等が可能。 また、印刷やペイントにも対応する白色の外壁テクスチャーは、アート創作、プロモーションメディアなど、DAN DAN DOME の新しい可能性を拓く。

サイズ|W 3,600mm D 3,600mm H 3,085mm
カラー|White

利用シーン
プロモーション活動/アートインスタレーション/プラネタリウム

そのほかにも、南極やヒマラヤなど、極地での利用を前提として、開発を進める「EXPLORE」や、窓枠パーツや、ベッド、スツール、テーブルなど、DAN DAN DOMEと組み合わせるパーツや小物を想定した「OPTION」も展開予定だ。

ネジやくぎなどを一切使わず、ダンボールのみで接合する機構が採用された、誰でも組み立てたれる「DAN DAN DOME」。無地のダンボールにペイントやシールを貼ったりなど、自分好みのテントを作って楽しんでみてはいかが。

DAN DAN DOME
https://dandandome.com/

OPEN UP! PROJECT
https://jp.open-up.tskg-hd.com/

RECOMMEND

READ MORE