FOOD

《木(食)人/もくしょくじん》
木の食用化を目指す新ブランドが誕生。

2021.9.2
《木(食)人/もくしょくじん》<br><small>木の食用化を目指す新ブランドが誕生。</small>

日本草木研究所とTŌGEの、木を食べる「木(食)人(もくしょくじん)」は軽井沢・離山に生息する香り高き木々の食用化を試みる食品ブランド。人と森の新たな関係性を築くことや、里山の持続的な管理、そして新たな嗜好品の開発等を目的としている。第一弾プロダクトとして、木の香りを抽出したフォレストソーダ、また、トニックやほうじ茶など、好きな割り方を楽しめるフォレストシロップを販売中だ。

日本草木研究所
軽井沢・岐阜・高知をはじめ各地に研究拠点を持ち、全国の里山に眠る植生の「食材としての可能性」の発掘を行っている。目指すのは、海外のスパイスやハーブが日々の食卓に並ぶように、日本の木々や名も知れない野草たちが食に当たり前に関わる日常の実現。日本の原始的な食用植物資源の価値化は、地方産業の活性化や持続可能な食材供給、新たな国際競争力にも繋がっていく。それらを実現するために今日も全国の里山に入っては、蒐集・記録・発表を繰り返し、おいしい価値化を試行する研究機関。https://nihonkusakilab.com

TŌGE
東京から程ない移動距離にあり、人工林と原野林が混在する軽井沢という文明的自然のなかで、「人・自然・人工物」がおり混ざった暮らしを探求する実験場。また、暮らしを「育」「食」「住」に分解し、自然教育プログラム(育)やフードプロダクトの開発(食)、アーティストインレジデンス(住)など、様々なプロジェクトを企画・実行している。https://toge.art

森の食用化を試みる実験

長野県軽井沢町に位置する標高1256mの側火山、離山(はなれやま)。頂部が比較的平らであるためテーブルマウンテンともよばれるこの山は明治以来の植林によって覆いつくされている。「木(食)人」は、その山を管理する過程で採られる軽井沢の木々を研究し、食べられる形に変える木食専門ブランドだ。

原材料の95%が軽井沢の木々

原材料はモミ、アカマツ、カラマツ、アブラチャン、ヒノキ、晩柑、ブラックカルダモンのみ。砂糖をのぞく材料の95%以上に、軽井沢で採れる香木を使用し、なるべく純度高く森の木々自体の香りを楽しめる。ほかにはブラックカルダモンや晩柑など香りのシナジー効果がある材料を組み合わせている。

飲料開発経験を活かした独自手
「木の蒸留」から生まれたソーダとシロップ

第一弾は、フォレストソーダとフォレストシロップを数量限定で販売。もぎたての季節の香木を蒸留した新感覚飲料で、森に入った瞬間の抜けるような爽やかさを凝縮した味わいが楽しめる。

木の食用化への期待
「飲む森林浴」の精神安定効果

木に含まれる「フィトンチッド」という香り成分は、シトラスやベリーの様に華やかで爽快、そして甘い香りがする。研究では、精神安定効果が期待できるとも言われている。

左からFOREST SYRUP(小)、 FOREST SYRUP(大)、FOREST SODA

「FOREST SODA 」
木の爽やかな旨みを凝縮したストレートタイプの微炭酸飲料。
価格|2560円

「FOREST SYRUP」
5倍濃縮のシロップタイプ。炭酸水・トニックウォーター・お茶等で割って飲むのがおすすめ。
価格|小250ml 1930円/大720ml 3980円

日本の木の食用化を試みる「木(食)人(もくしょくじん)」の軽井沢の離山を舞台にした、もぎたての香木を用いたノンアルコールドリンクを味わってみてはいかが。

オンライン販売
https://shop.toge.art/

長野のオススメ記事

関連するテーマの人気記事