『水無月』の祭礼と行事
京都ツウになれる年中行事
本物の京都は暮らしの中にあり…綿々と受け継がれる文化や祭り、四季を映し、歴史を物語る伝統や風習。京都の日々の暮らしに息づく年中行事を知れば京都の素顔が見えてくる。今回は6月「水無月」です。
水無月
夏越の祓には、宮中の氷の節句(旧暦6月1日)にちなみ、氷を表す三角形の外郎(ういろう)生地に小豆をのせた水無月を食べる。
6月1・2日
「京都薪能」
野外で薪を焚いて行う薪能。平安神宮の大極殿前の特設舞台で行われる「京都薪能」は、1950(昭和25)年にはじまった。観世、金剛、大蔵の各流派による能と狂言を楽しめる。
開催場所|平安神宮・特設能舞台
6月30日
夏越の祓
宮中や神社では6月と12月の末日に厄をはらう大祓が行われる。6月の大祓を夏越の祓といい、邪気をはらうとされる茅の輪くぐりなどで厄をはらう。
text: Miyu Narita illustration: Mariya Arai 編集協力=京都市文化財保護課 画像協力=planmake、京都旅屋
Discover Japan 2019年10月号「京都令和の古都を上ル下ル」