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この秋に行きたい京都と奈良【奈良編】

2020.11.8
この秋に行きたい京都と奈良【奈良編】

定番と新しさが共存する京都と、日本はじまりの地ともいわれ深い歴史が残る奈良。取材で何度も京都や奈良を訪れているディスカバージャパン編集部員が、お気に入りの滞在スタイルをご紹介します。

《こちらも合わせてご覧ください》
2020年11月号 特集「あたらしい京都の定番か、奈良のはじまりをめぐる旅か」

編集部座談会 参加メンバー

上左)編集長:高橋、副編集長:今、CAP:渡邊、CAP:武山
下左)中野、香織、佐藤

編集長 高橋
京都と奈良を年間何度も訪れる小誌立ち上げ人。旅先から始発で東京に戻ることも多く、飲み屋に詳しい

副編集長 今
美味しいものと酒が好きな創刊メンバー。年間100近くのホテルや旅館に宿泊し、全国の宿事情にも精通

CAP 渡邊
日本酒をこよなく愛する編集部員。飲み屋選びの基準も、美味しい日本酒が楽しめるかどうかがポイント

CAP 武山
新卒入社で編集部7年目。ファッション、カルチャー系を担当。地元密着型のディープな店にも関心あり

中野
今号では奈良を取材。編集部イチの民藝好きで、お気に入りの飲食店はうつわや空間にもこだわる店が多い

香織
今回の取材では、京都でクラフトジンを堪能。時間があれば一人でも旅行に出掛けるアクティブ派

佐藤
目下勉強中のディスカバー歴1年目。京都・奈良の魅力的なスポットを学ぶべく、今回は聞き手として参加

地元の味が楽しめる
奈良でおすすめの飲食店

佐藤:続いて奈良についても、食事情から聞いていきます。

高橋:奈良に行くなら欠かせない店といえば、古きよき町家の雰囲気が残る「五條 源兵衛」かな。五條の野菜を中心とした料理が楽しめて、奈良が美食の地であると気づかせてくれる。

渡邊:前号では高野山で小松美羽さんを取材した帰りにも、寄りましたよね。素材の味が生きていて美味しかったな。

五條 源兵衛

高橋:あとはロケーションが最高で、三浦雅之さんが手掛ける「清澄の里 粟」や「coto coto」も行ってほしい。どちらも奈良伝統の大和野菜をふんだんに使った料理で旨いんだよ。

中野:石村由起子さんがプロデュースする「鹿の舟 竈」もすてきですよね。炊きたての奈良県産のご飯が食べられます。しかもかまどで炊いているんです!

今:また炊きたてご飯(笑)。想像するだけで美味しそう。

鹿の舟 竈

高橋:あと奈良は、いい飲み屋がいくつかあって、夜も楽しめる街なんだよね。

中野:私もこの前取材で奈良に行ったときに、「じゅん平」っていう居酒屋に行きました。風の森とかみむろ杉とか、奈良の地酒が揃っていて、何食べても美味しかったです。中でもイチジクの揚げ出しは印象的でした。

渡邊:日本酒を楽しめるお店といえば、「亜耶」もよかったよ。全国の地酒が並んでいて、新鮮な魚介も食べられるから、また行きたい。あと「LAMP BAR」は行ったことないけど、よく名前を聞くから、いつか行ってみたい。

高橋:LAMP BARはいいよ。店内の雰囲気がすごくいいし、世界一に輝いたこともあるバーテンダーがつくるカクテルは格別だよね。あと個人的には「ホテルフジタ奈良」の中にある「bar OLDTIME」も好きで利用している。

五條 源兵衛
住所|奈良県五條市本町2-5-17
Tel|0747-23-5566
営業時間|11:00〜14:00、17:30〜20:30(完全予約制)
定休日|火曜

清澄の里 粟
住所|奈良市高樋町843
Tel|0742-50-1055
営業時間|11:45〜15:30(L.O.)
定休日|火曜、不定休

coto coto
住所|奈良市東寺林町38(奈良市ならまちセンター1F)
Tel|0742-22-6922
営業時間|11:00〜15:30(ランチはL.O.14:00)、18:00〜21:00(L.O.)
定休日|火曜、日曜夜

鹿の舟 竈
住所|奈良市井上町11
Tel|0742-94-5520
営業時間|11:00〜16:00
定休日|水曜、隔週火曜

じゅん平
住所|奈良市上三条町7
Tel|0742-31-7140
営業時間|17:00〜26:00(L.O.25:00)
定休日|不定休

亜耶
住所|奈良市小西町5 アルテ館2F
Tel|0742-25-0272
営業時間|17:00〜24:00(L.O.23:00)
定休日|日曜

LAMP BAR
住所|奈良市角振町26
Tel|0742-24-2200
営業時間|17:00〜25:00(日曜、祝日は〜23:00)
定休日|なし

bar OLDTIME
住所|奈良市下三条町47-1ホテルフジタ奈良1F
Tel|0742-23-8668
営業時間|19:00〜26:00(L.O.25:00)
定休日|なし

秘境やパワースポット多数!
いま行くべき奈良とは

佐藤:国宝や世界遺産も多く残る奈良で、いまの時期に訪れるべき場所はありますか?

高橋:奈良といえば神社仏閣はもちろんだけど、秘境が楽しめる南部方面にぜひ行ってほしい。中でも十津川村は、壮大で美しい溪谷「瀞峡(どろきょう)」や「玉置神社」、天空の里と呼ばれる「集落」があって神秘的だよ。訪れるだけでパワーがもらえる気がする。

今:新型コロナウイルスの影響で先行きが見えない時期だからこそ、パワースポットは行きたくなるかもね。

LAMP BAR

高橋:コロナといえば、「長谷寺」で祀られている十一面観音は疫病退散を祈る観音さまだよね。ここはいまだからこそ、訪れるべきお寺だと思う。

玉置神社
住所|奈良県吉野郡十津川村玉置川1
Tel|0746-64-0500

長谷寺
住所|奈良県桜井市初瀬731-1
Tel|0744-47-7001

奈良を楽しむなら
ココを起点に

佐藤:快適な奈良滞在を叶えてくれる、読者の皆さんにおすすめの宿はありますか?

中野:私は石村さんおすすめのゲストハウス「古白」が気になっています。町家を改装したモダンな雰囲気で、併設されている喫茶をこの前利用しました。オリジナルのドリンクが美味しかったですよ。

古白

高橋:尾花座っていう劇場の跡地に建つ「ホテル尾花」は猿沢の池、ならまちの入り口に近いので観光にとっても便利。定宿だね。

香織:奈良の宿といえば、高橋さんと親交の深い藤岡さんの宿もありますよね。

奈良町宿 紀寺の家

高橋:「奈良町宿 紀寺の家」ね! 建築家・藤岡龍介さんの息子の藤岡俊平さんとその家族が経営する、町家を改装した一棟貸し。落ち着いた居心地のいい空間が魅力なんだよね。

今:皆おのおのこだわりの過ごし方があるんだね。

高橋:奈良には実は美食も訪れるべきスポットもたくさんあって、今回はそれをあらためてフィーチャーさせていただきました。読者の皆さんも奈良に足を運んで、ぜひ新たな魅力を発見してほしいと思います。

古白
住所|奈良市鳴川町10
Tel|0742-81-4236
客数|2室
料金|ドミトリー1泊3500円、部屋貸し 1泊1万500円(1〜3名利用、税込)

ホテル尾花
住所|奈良市高畑町1110
Tel|0742-22-5151
客数|95室
料金|1泊2食付1万1550円〜(税・サ込)

奈良町宿 紀寺の家
住所|奈良市紀寺町779
Tel|0742-25-5500
客数|5棟(1棟につき1〜5名まで)
料金|1泊朝食付2万1000円〜(2〜3名での1泊1名料金・税別)

text:Discover Japan
2020年11月号 特集「あたらしい京都の定番か、奈良のはじまりをめぐる旅か」


≫卵のように大きい奈良いちご「珠姫」

≫香りはメロン。米の旨み広がる 今西酒造「みむろ杉ろまん・純米吟醸ひやおろし」

≫70年眠り続けた 奈良最古の醤油蔵を再興 古民家宿『NIPPONIA 田原本 マルト醤油』

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