FOOD

長野県小布施町
桜井甘精堂の「ビン詰め3点セット」
《菓子研究家・福田里香の民芸お菓子巡礼》

2026.8.10
長野県小布施町<br>桜井甘精堂の「ビン詰め3点セット」<br><small>《菓子研究家・福田里香の民芸お菓子巡礼》</small>

民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香ふくだりかさんの《民芸お菓子巡礼》。今回は長野県小布施町にある名店・桜井甘精堂の「ビン詰め3点セット」をご紹介。

福田里香(ふくだ りか)
菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍。15年間にわたり続いている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中。

鳥居敬一の意匠が施された3瓶入りの化粧箱。中身はそれぞれに配色を変えたラベル。セットで贈りたくなる。ビン詰め3点セット4233円

栗の名産地といえば小布施。彼の地で創業200年を数える栗菓子専門店が「桜井甘精堂」です。以前も掲載しましたが1回では紹介しきれないほど、製品が素晴らしく、よい意匠の宝庫です。

パッケージ類を一手に手掛けたのは、こけし絵作家、郷土玩具画家としても活躍した、型染め作家の鳥居敬一です。コロコロと栗の実を転がした絵柄の包装紙に思わず笑みが浮かびます。

ピンク色の濃淡で栗を配した包装紙

桜井甘精堂には、栗のない季節にこそ食してほしい栗の甘みがあります。それは栗の旬の味わいを閉じ込めた瓶詰めシリーズ3瓶です。収穫期に選りすぐりの栗を素早く蒸して練り上げた「栗ペースト」はお汁粉にしてよし、パンに塗ってよし。熟練の技で丹念に渋を抜いたまるごとの「栗の渋皮煮」はそれだけで贅沢なデザート。「栗みつ」は栗の風味とエキスが入った糖みつで、パンケーキや寒天菓子にも合います。商品ラベルにもご注目を。鳥居敬一の型染めの特徴がよく出たかわいらしい意匠。美味しい上に包装材が民藝的に見応えがあるって最高に得した気分です。

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桜井甘精堂 本店
住所|長野県上高井郡小布施町小布施774
Tel|026-247-1088
営業時間|8:30〜17:00
定休日|なし
https://www.kanseido.co.jp/

text: Ricca Fukuda photo: Wakana Baba
2026年8月号「海へ 山へ」

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