しずおか遺産をめぐる2日間の旅
絶景・食・建築を通して
静岡の文化に触れる旅プランをご紹介！

日本一高い富士山から日本一深い駿河湾、ユネスコ世界ジオパークの伊豆半島など豊かな自然とともに、さまざまな歴史遺産の宝庫としても知られる静岡県。歴史文化を紡ぐ“しずおか遺産”をめぐる旅へと出掛けてみよう。

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「しずおか遺産」ってなんですか？

静岡県の歴史文化資源を多くの人に伝えるために、県内各地の有形・無形の文化財をテーマごとに紹介する県の認定制度。「日本平が紡ぐ悠久の歴史文化回廊」や「近代教育に情熱をかけたしずおか人の結晶」など町や地域を越えた静岡が見えてくる。

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静岡と西伊豆をつなぐ駿河湾フェリーで
しずおか遺産をめぐる！

〈1日目〉
美しい眺望で知られる日本平や
まちづくりが進む静岡市を愉しむ

「しずおか遺産」をめぐる旅は、「日本平が紡ぐ悠久の歴史文化回廊」の舞台となる日本平からはじめよう。

古いにしえの時代から多くの人々を惹きつけてきた日本平の眺望。駿河の地で賊を平定した日本武尊やまとたけるのみことが山頂より四方を眺めたことが、名の由来という日本平。時代は下って江戸の絵師や明治の文豪が愛した富士見の名所は、令和のいまも北東にそびえる富士山、駿河湾越しの伊豆半島、西には静岡の町並み、さらに南に御前崎おまえざきまでを望むことができる。景勝地を一望できる美しきパノラマに静岡旅への期待が膨らんでいく。

絶景で心を満たした後は、食の悦びを愉しみたい。市内の注目エリアでは駿河湾の新鮮な魚介はもちろん、天然の地下水で仕込んだ地酒や地元産クラフトビールなど、静岡の馳走が待っている。

 

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〈2日目〉
ダイナミックな自然となまこ壁を施した
昔ながらの趣が残る西伊豆地域を堪能

翌日は西伊豆へ。県道223（ふじさん）号と呼ばれる航路から富士山を堪能。西伊豆では、「近代教育に情熱をかけたしずおか人の結晶」を訪ねて松崎町へ。明治時代に建てられた擬洋風建築の校舎では、新時代の希望や教育に懸けた想いに触れることができる。また贅を尽くした“なまこ壁”の町並みを歩き、のどかな港町の繁華な記憶をたどりたい。

歴史と文化を紡ぐ“しずおか遺産”をめぐる旅は、静岡の新たな魅力に気づかせてくれるはずだ。

 

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text: Yukiko Mori　photo: Atsushi Yamahira

2025年10月号「行きたいまち、住みたいまち。／九州」