甲信越のクラフトビール18選

いまや日本各地で造られているクラフトビール。土地や銘柄ならではのこだわりが感じられるのも、クラフトビールの魅力のひとつだ。今回はビアライター・ビアソムリエとして活躍する富江弘幸さんが、数あるブルワリーの中から厳選。いま知っておくべき甲信越エリアのブルワリーとクラフトビールを紹介します！

〜山梨県〜

確かな技術と富士山の伏流水で造る本格ドイツビール

富士桜高原麦酒

ドイツで100年以上の歴史を誇り、数少ない国家認定校として優れた醸造士を排出する「デーメンス醸造専門学校」で培った技術で造る本格ビール。富士山から数十年かけて湧出する伏流水「ふじざくら命水」を使用したビールは、深い香りとコク、独特のスモーキーさが楽しめる「ラオホ」など受賞歴も多い。
富江さん（以下、富）「個性とクオリティが両立したビール造りを行っています」

・ヴァイツェン

・ピルス

・シュヴァルツヴァイツェン

〜山梨県〜

日本発のベルギービールを世界に発信

Far Yeast Brewing

創業当初からベルギーで醸造し続ける「馨和 KAGUA」シリーズと、東京の水の源流地で自然環境もビール造りに適した山梨県小菅村で醸造される「Far Yea
st」シリーズの二刀流。ベルギースタイルをベースに、瓶の中で最終的な発酵を終える瓶内二次発酵を行い、飲む人が飲み頃を決めるおもしろみも兼ね備える。
富「渋谷に直営ビアバーがあり、5月には熱海にもオープン！」

・「馨和 KAGUA」Rouge

・東京IPA

・「馨和 KAGUA」Blanc

〜新潟県〜

受賞歴多数！世界へ羽ばたく新潟発ビール

瓢湖屋敷の杜ブルワリースワンレイクビール醸造所

「新潟から世界へ」を合言葉に阿賀野川の伏流水である越後名水を使い、ブルーマスターの確かな技術で造るビールで知られる。これまでに世界最高峰の国際審査会を含むビアコンテストで金・銀・銅合わせて126個のメダルを獲得しており、その実力は折り紙付き。恵まれた自然環境を生かし、地元産素材も多く使う。
富「世界的なビールコンペでも多数受賞！」

・越乃米こしひかり仕込みビール

・ポーター

・アンバースワンエール

〜長野県〜

軽井沢発！　エールビール専門醸造所

ヤッホーブルーイング

日本のクラフトブルワリーとして、はじめて缶入りのクラフトビールを販売した先駆け的存在。看板製品「よなよなエール」をはじめ、創業当時からエールビールにこだわっている。エールビールの醸造に適しているという硬水を使用し、良質なホップとモルトを世界中から仕入れ、個性豊かなエールビールを製造している。
富「知名度抜群！軽井沢周辺限定ビールも」

・よなよなエール

・僕ビール、君ビール。

・水曜日のネコ

・軽井沢高原ビールワイルドフォレスト（軽井沢周辺限定発売）

・軽井沢ビールクラフトザウルスペールエール（軽井沢周辺限定発売）

〜長野県〜

自家栽培原料など“信州だからできる味”を追求

志賀高原ビール

1805（文化2）年創業の老舗酒蔵・玉村本店が手掛ける。信州原産「信州早生」などのホップをはじめ、麦やベリー類、酒米の美山錦などの原材料を自家栽培。“自分たちが飲みたいと思うビールを造る”というコンセプトの下、世界最大級のビール評価サイト「RateBeer」にて、過去4年間で3度日本の “top brewer” に選ばれている。
富「ホップの使い方がうまく高クオリティ！」

・志賀高原IPA

・Africa Pale Ale

・Miyama Blonde

・山伏 壱 saison one

地域の特色が個性となるクラフトビール。気になるエリアから、あるいは自分の住んでいるエリアから、お気に入りのブルワリーを探してみてはいかがだろうか。

文＝武田康広（ケディトリアル）　写真＝野中弥真人　監修＝富江弘幸

2019年7月号 特集「うまいビールはどこにある？ 」

夏の贈り物にも！「VERTERE(バテレ）」と
「スガハラグラス」のギフトセットが登場

 

※お酒は二十歳になってから。未成年者への酒類の販売は固くお断りします。