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北海道・東北エリアのおすすめクラフトビール9選

2019.10.23
北海道・東北エリアのおすすめクラフトビール9選

いまや日本各地で造られているクラフトビール。土地や銘柄ならではのこだわりが感じられるのも、クラフトビールの魅力のひとつだ。今回はビアライター・ビアソムリエとして活躍する富江弘幸さんが、数あるブルワリーの中から厳選。いま知っておくべき北海道・東北エリアのブルワリーとクラフトビールを紹介します!

富江弘幸
ビアライター/ビアソムリエ。出版社、英字新聞社勤務などを経て、現在は雑誌やウェブでビール関連の記事を執筆。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)

~北海道~

自由な発想でつくられる
ノースアイランドビール

本場・カナダで修業を積んだ多賀谷壮さんが、2003年に札幌で醸造をスタート。’09年には現在の江別市に拡張移転し、「NORTH ISLNAD BEER」ブランドを誕生させた。修業中に恩師から伝えられた「Beer is Art」の精神を座右の銘とした、自由な発想の多様なビール造りが特徴。製造工程のほとんどを手作業で行っている。江別市の特産品である小麦「ハルユタカ」をレギュラー商品の「ヴァイツェン」に使用するなど、多賀谷さんが目指した北海道発のクラフトビールとして、確固たる地位を築き、札幌市内に店を構える「ビアバー ノースアイランド」では、樽生で新鮮なビールが楽しめる。

富江さん(以下、富)「黒ビールにコリアンダーを入れるという他にはない発想!それでいてクオリティの高いビールです」

・コリアンダーブラック

濃厚な黒ビールに華やかで爽やかなコリアンダーの香りがマッチ。 「ジャパン・アジアビアカップ2008」で銀賞を受賞するなど、豊潤で深いコクが評判のフレーバービール

コリアンダーブラック
原材料|麦芽、ホップ、コリアンダー
ABV|5.5%
スタイル|スパイスエール(スタウトベース)
価格|604円/330㎖
ペアリング|シーフードサラダ
飲み頃|7~10°C

・インディアペールエール

ふんだんに使われるアメリカンホップは柑橘系の爽やかな香りで、強い苦みと相まって癖になる味わい。 「ジャパン・アジアビアカップ2008、2009」で2年連続金賞を受賞している

インディアペールエール
原材料|麦芽、ホップ、大麦
ABV|7%
スタイル|インディアペールエール
価格|604円/330㎖
ペアリング|ラム肉、チーズ
飲み頃|8~11°C

・ピルスナー

飲み手を選ばない、ポピュラーで日本人に合った軽快な飲み口でありながら、 麦芽のしっとりとした風味とアロマホップの爽やかな香りをバランスよく感じることができる

ピルスナー
原材料|麦芽、ホップ、大麦
ABV|5%
スタイル|ピルスナー
価格|604円/330㎖
ペアリング|肉料理、エスニック料理
飲み頃|5~7°C

ノースアイランドビール
住所:北海道江別市元町11-5(SOCブルーイング)" target="_blank">北海道江別市元町11-5(SOCブルーイング)
Tel:011-391-7775
northislandbeer.jp

~岩手県~

100年前の設備で営む醸造所は新たな試みも
ベアレン醸造所

ドイツから移設した100年以上前の醸造設備を駆使して、ヨーロッパの伝統的な醸造方法に基づいたクラシックなビールを造り続けている。限定ビールも含め年間30種類以上ものラインアップを誇っており、2019年4月に稼働開始されたばかりの第2工場では、新たに缶ビールの生産もスタートしている。

富「100年以上前の醸造設備がいまも現役!」

・クラシック

ドイツ・ドルトムントで伝統的に愛飲されてきた100年前のレシピを再現している。 ドイツ産アロマホップを生かした上品な香りが特徴

クラシック
原材料|麦芽、ホップ
ABV|6%
スタイル|ドルトムンダー
価格|360円/330㎖
ペアリング|肉料理など
飲み頃|6~8°C

・シュバルツ

主に旧東ドイツ圏で飲まれてきた黒ビール。後味すっきりで黒ビールが苦手な人にもおすすめ

シュバルツ
原材料|麦芽、ホップ
ABV|5.5%
価格|360円/330㎖
飲み頃|6~8°C

・アルト

ドイツ語で“古い”を意味する名の通り、伝統的な上面発酵酵母を用いたまろやかな味わい

アルト
原材料|麦芽、ホップ
ABV|5%
価格|360円/330㎖
飲み頃|6~8°C

ベアレン醸造所
住所:岩手県盛岡市北山1-3-31" target="_blank">岩手県盛岡市北山1-3-31
Tel:019-606-0766
www.baerenbier.co.jp

~福島県~

雪解け水に福島の果物や米など自然の恵みが凝縮
みちのく福島路ビール

家族経営の小さなクラフトブルワリーとして、福島県と山形県の県境にそびえる吾妻山のふもとに佇む。豊かな自然に恵まれた吾妻山の伏流水と、ヨーロッパから厳選して取り寄せるホップで造るビールは、どれもクリアな味わい。白桃やリンゴなど、地元福島県産の果物や米を使用した特徴ある銘柄も多く揃えている。

富「桃や米など福島の特産品の特徴を生かしたビールが特徴的」

・ピーチエール

福島県を代表するフルーツ・白桃「あかつき」を使用。ほのかに桃の香りと味が残る芳醇なビールで、食前酒としてもおすすめ

ピーチエール
原材料|大麦、麦芽、果汁(桃)、ホップ、香料
ABV|6%
スタイル|フルーツビール
価格|620円/330㎖
ペアリング|料理全般
飲み頃|3~7°C

・米麦酒

福島県産米「ひとめぼれ」と、県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」で吟醸酒のような香り

米麦酒
原材料|麦芽、米、ホップ
ABV|5.5%
価格|620円/330㎖
飲み頃|3~7°C

・レッドエール

苦みを抑えたすっきり系で、ほのかにカラメルモルトの甘い香りと風味を感じる褐色のビール

レッドエール
原材料|麦芽、ホップ
ABV|5%
価格|620円/330㎖
飲み頃|6~10°C

みちのく福島路ビール
住所|福島県福島市荒井横塚3-182(福島路ビール)
Tel|024-593-5859
www.f-beer.com

地域の特色が個性となるクラフトビール。気になるエリアから、あるいは自分の住んでいるエリアから、お気に入りのブルワリーを探してみてはいかがでしょうか。


ビール好きなら知っておきたい!全国のクラフトビール
・北海道・東北
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text=Yasuhiro Takeda(Keditorial) photo=Yamato Nonaka Supervision=Hiroyuki Tomie
2019年7月号「うまいビールはどこにある? 」

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