中国・四国のクラフトビール9選

いまや日本各地で造られているクラフトビール。土地や銘柄ならではのこだわりが感じられるのも、クラフトビールの魅力のひとつだ。今回はビアライター・ビアソムリエとして活躍する富江弘幸さんが、数あるブルワリーの中から厳選。いま知っておくべき中国・四国のブルワリーとクラフトビールを紹介します！

〜鳥取県〜

名峰・大山が育む大自然の恵みをビールに込める

大山Gビール

160年以上の歴史を誇る酒蔵にルーツをもち、広大なブナ林が広がる大山の伏流水を使用したクラフトビールを醸造。極めて軟水にあたる良質な水がバランスのよい風味を実現。大麦、小麦、ホップ、酒米などの栽培にも取り組み、季節限定ビールに使用するなど、大山の自然を最大限に生かしたビールを造っている。

富江さん（以下、富）「世界のビールコンペでも多数受賞しています！」

・ピルスナー

・ヴァイツェン

・ペールエール

〜島根県〜

山陰の食文化に合わせた濃厚ビール

松江ビアへるん

山陰・島根県の山海の幸が育んだ、成熟した食文化に培われたビール職人が造る、濃厚ビールに特化した醸造所。伝統的な製法を用い、日本人の味覚に合わせたビールが、1999年の創業以来多くのファンから支持されている。県内の毎年違う清酒蔵とコラボする限定ビールなど、島根県ならではの独自ビールを展開。

富「どぶろくビール「おろち」など、期間限定ビールもおすすめ！」

・ヴァイツェン

・縁結麦酒スタウト

・ペールエール

〜徳島県〜

ゼロ・ウェイストと美味しいビールの両立にチャレンジ

RISE & WIN Brewing Co.

ごみゼロを目指す徳島県上勝町の「ゼロ・ウェイスト」を楽しく理解してもらう場所として誕生。アメリカからブルーイングディレクターを迎え、果汁を搾った後の柚香の皮や、規格外品の鳴門金時芋、パンの耳などを再利用するなど、美味しくてユニークなビール造りに挑戦している。ブルワリーにはパブも併設。

富「東麻布にもタップルームがあるブルワリー」

・カミカツルーヴェンホワイト

・カミカツIPA

・カミカツポータースタウト

地域の特色が個性となるクラフトビール。気になるエリアから、あるいは自分の住んでいるエリアから、お気に入りのブルワリーを探してみてはいかがだろうか。

文＝武田康広（ケディトリアル）　写真＝野中弥真人　監修＝富江弘幸

2019年7月号 特集「うまいビールはどこにある？ 」