FOOD

ダイニングバー《星の球》
めくるめく羊ワールドで乾杯を
|京都のおすすめ昼飲みスポット⑥

2023.12.28
ダイニングバー《星の球》<br>めくるめく羊ワールドで乾杯を<br><small>|京都のおすすめ昼飲みスポット⑥</small>

ここ最近、京都に昼飲みの波が到来中。京情緒あふれる町家空間でゆるりと飲めたり、注目のプラントベースを取り入れたりと個性派揃いの7軒をピックアップ。
 
今回は羊をこよなく愛する店主が営む「星の球」を紹介。装飾からメニューまですべてが羊づくしの店で羊の魅力に触れよう。

≪前の記事を読む

カウンターのほか、ゆったりとしたローテーブルの席も。随所に置かれたキュートな羊アイテムを眺めるのも楽しい

店内には、ふわふわのムートンや羊のフィギュア、さらに羊がテーマの本棚も。そして、メニューの食材はラムやマトン! まさに羊尽くしのマニアックな世界をつくり上げたのは、店主の立川真希さん。
 
立川さんと羊との出会いは、美術系の専門学校時代。造形の素材としての羊毛に惚れ込み、「羊のすべてを知りたい、羊にまみれたい」と学ぶうち、やがて興味は“毛”のみならず“肉”にも。「羊をもっと気軽に味わえる場があれば」という思いで2021年、のんびりムード漂う左京区・元田中で念願の自店を開いた。

羊のラグーペンネ900円。羊らしさを感じるマトンの粗挽き肉にクミンを利かせ、肉肉しく風味豊かなラグーに。食べごたえも満足のごちそうパスタ

ここに来たら、まず味わうべき一品は羊のパテ。「食べやすさを追求した」というそれは、しっかりとしたラムの肉感がありながら後味はクリア。ほかにもマトンのラグーや肉味噌、ラム肉のソーセージなど、さまざまなアプローチで羊の美味しさを伝える。
 
窓が多く日差しが気持ちいい空間に、とことんリラックスした昼飲みがかなう。羊ラヴァーにも馴染みの少ない人にも、ぜひ訪れてほしい店だ。

羊の田舎風パテ900円。ふんだんに加えた実山椒が、ラムの風味をグッと引き立てる。ローズマリーとタイムのジンバック600円が相性抜群
前職で羊毛関連の出版社に勤務していた立川さん。書籍の表紙モデルに!

line

<おしながき>
・羊の肉味噌きゅうり 600円
・塩羊のめだま焼きと季節野菜 700円
・羊乳チーズとナッツ 750円
 
<ドリンク>
・瓶ビール小 500円〜
・ナチュラルワイン(グラス) 700円
・麦焼酎のアールグレイ割り 550円

 

カフェ
《ARCHI coffee and wine》

 
≫次の記事を読む

 

星の球
住所|京都市左京区田中南西浦町73-11 1F南側 松風荘
Tel|なし
営業時間|14:00〜22:00(L.O.21:00)※時間変更の場合あり
定休日|不定休

《京都のおすすめ昼飲みスポット》
1|居酒屋/サンバディ
2|ワインバー/tardes
3|カフェ/2éme MAISON
4|ワインバー/バール バリオーレ
5|鉄板焼き/とよこや
6|ダイニングバー/星の球
7|カフェ/ARCHI coffee and wine

text: Aya Honjo photo: Riho Nakabe
Discover Japan 2023年11月号「京都 今年の秋は、ちょっと”奥”がおもしろい」

京都のオススメ記事

関連するテーマの人気記事