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ユリーカ・千葉麻里絵が自慢したい「日本酒」
私たちのニッポン自慢【Part 8】

2023.5.16
ユリーカ・千葉麻里絵が自慢したい「日本酒」<br><small>私たちのニッポン自慢【Part 8】</small>

絶景、アート、建築、ものづくり、発酵食品、日本酒。各分野に精通したクリエイターの方々に、いま自慢したい日本の魅力を教えてもらいました。彼らの視点から、春の旅先探しや自宅での楽しみ方のヒントが見つかるはずです!
 
Part 8はユリーカ・千葉麻里絵さんが自慢したい日本酒。酒米や水のよさを最大限に引き出した注目の日本酒を紹介します。時代を牽引する蔵の日本酒でペアリングも楽しんでください。

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千葉麻里絵さん
岩手県出身で、第14代酒サムライ。日本酒に魅了され、各地の酒蔵・酒販店を訪ねるように。大学で学んだ有機化学の知見から、独自の日本酒ペアリングを提案。2022年、東京・西麻布に「EUREKA!」をオープンさせた

<ゆかりの地の酒が飲める店>
東京都・港区「EUREKA!

日本酒の神髄に触れる、人々が行き交う酒場
新宿の「日本酒スタンド 酛」や恵比寿の「GEM by moto」で、数多くの日本酒と人に触れてきた千葉さんの新天地。「一人ひとりの好みにも寄り添った、お酒を提供したいと思っています。日本酒と料理のペアリングを楽しんでほしいです」

<ここが自慢!>
名酒蔵と共同開発した日本酒など、ほかでは出合えない珍しい酒も多数

住所|東京都港区西麻布4-11-28 麻布エンパイアマンション2F
Tel|03-6805-0760
営業時間|18:00〜23:30、土・日曜、祝日13:00〜21:00
定休日|月曜

福島県・喜多方市
笹正宗酒造の「特別純米酒 ささまさむね」

人とのつながりが醸すチーム福島の一本
地元の「うつくしま夢酵母」と「1801号酵母」のブレンドで生まれた、跳ねるようなフレッシュさが魅力。「福島は横のつながりが強く、中でも最年少蔵元の笹正宗は、先輩や農家の方々が目を掛けている注目の酒蔵です」

<ここが自慢!>
ほっこりする甘みは、手づくりハンバーグなどのおうちご飯と好相性

価格|1300円(720㎖)
原料米|夢の香(福島県喜多方市産)
精米歩合|60%
日本酒度|-1
酸度|1.5
アルコール度数|15度
購入方法|全国特約店
Tel|0241-24-2211
www.sasamasamune.com

栃木県・さくら市
せんきんの「仙禽 グリーンナチュール」

新しいスタイルで地元と自然に恩返し
廃棄される酒粕を再利用し、バニラを思わせるような甘さと軽さを実現。手間や管理によってエコと味わいを両立させた。「極限まで精米する時代から、新しいフェーズに入ったのかなと思います。春野菜に合う稀少な酒」

<ここが自慢!>
水のよさを引き出すため、「最小限の磨き×酵母無添加」で削ぎ落とした

価格|2200円(720㎖)
原料米|ドメーヌさくら、亀ノ尾(栃木県産有機農法米)
精米歩合|90%
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|10度
購入方法|全国特約店(HPを参照)
Tel|028-681-0011
http://senkin.co.jp

福井県・福井市
常山酒造の「常山 詠花無濾過生原酒」

原料米に目を向けテロワールを表現
県産酒米「さかほまれ」の甘みを味わう一本。四季を愛で、自然に溶け込みながら楽しむさまを表す禅語「詠花吟月」より名づけられた。「冷酒、常温、お燗でも。湯豆腐や旬果の白和えなど控えめな料理と好相性です」

<ここが自慢!>
飲む人の感性にゆだねているところが、奥ゆかしい県民性を表している

価格|2200円(720㎖)
原料米|さかほまれ(福井県奥越地区産)
精米歩合|非公開
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|15度
購入方法|全国特約店
Tel|0776-22-1541
https://jozan.co.jp

石川県・羽咋市(はくいし)
御祖酒造の「遊穂 花さかゆうほ 純米吟醸生原酒・うすにごり」

能登の力強さと春の柔らかさが交錯
しっかりした酒質と骨格ある酸を得意とする酒蔵だが、春限定の本品は女性蔵元らしい柔らかさを表現。「このお酒が登場すると春を感じます。0〜3℃のキンキンに冷やして、味噌鍋などの濃い食事と合わせたいですね」

<ここが自慢!>
「遊穂」の銘柄は、羽咋市のUFO伝説から取ってネーミングされた

価格|1690円(720㎖)
原料米|美山錦(長野県産)、山田錦(兵庫県産)
精米歩合|55%
日本酒度|+4
酸度|2.0
アルコール度数|17度
購入方法|全国特約店(HPより問い合わせ)
Tel|0767-26-2320
http://mioya-sake.com

読了ライン

text: Natsu Arai photo: Shimpei Fukazawa, Kazuhiko Iwahori
Discover Japan 2023年4月号「すごいローカル見つけた!」

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