ART

アートディレクター・北川フラムが自慢したい「アート」
私たちのニッポン自慢【Part 2】

2023.5.4
アートディレクター・北川フラムが自慢したい「アート」<br><small>私たちのニッポン自慢【Part 2】</small>
撮影:遠藤 匡 提供:市原湖畔美術館

絶景、アート、建築、ものづくり、発酵食品、日本酒。各分野に精通したクリエイターの方々に、いま自慢したい日本の魅力を教えてもらいました。彼らの視点から、春の旅先探しや自宅での楽しみ方のヒントが見つかるはずです!
 
Part 2はアートディレクター・北川フラムさんが自慢したいアート。地域に根ざした芸術祭の発起人がいまだからこそ行きたい、風土を体感できるアートをご紹介します。

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北川フラムさん
新潟県出身のアートディレクター。「アートフロントギャラリー」主宰。東京藝術大学美術学部卒業。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」などの総合ディレクターを務めている

<ゆかりの地で手掛けた芸術祭>
新潟県・十日町市/津南町
越後妻有 大地の芸術祭

加藤ユウ『particles—粒子たちー』越後妻有2023冬 SNOWART  撮影:中村 脩

地域に賑わいをもたらす地域型芸術祭の先駆け
新潟出身の北川さんが総合ディレクターを務める。会期以外にも「大地の芸術祭」の里として常設展や企画展、イベント活動を実施。「開催中の『SNOWART』では、豪雪地帯ならではのアートや食、生活文化が体験できるのでぜひ!」

<ここが自慢!>
2000年にスタート。地域に内在する価値や魅力をアートで発信している

※3/12で会期終了

千葉県・市原市
市原湖畔美術館の「藤原式揚水機」

撮影:遠藤 匡 提供:市原湖畔美術館

水車大工・藤原治郎吉制作の揚水機
谷の深い川の水を活用するため、地域特有の工夫や技術が見られる上総地方。「美術館は、水害などを防ぐ治水のためにつくられた人造湖・高滝湖の湖畔にあります。明治時代の地域の記憶を伝える揚水機は貴重な作品です」

<ここが自慢!>
高地に水を送り、農民を干害から救った揚水機(複製)を展望台に活用

展示期間|通年
住所|千葉県市原市不入75-1
開館時間|平日10:00〜17:00、土曜、祝前日9:30〜19:00、日曜、祝日9:30〜18:00
休館日|月曜(祝日の場合は翌日休)
料金|展覧会によって異なる
Tel|0436-98-1525
https://lsm-ichihara.jp
※揚水機内の立ち入りは現在不可

岐阜県・関ケ原町
せきがはら人間村生活美術館の「若林奮の展示室」

生活の場と芸術が同居する広大な空間
船や鉄道の大型機器などを制作する関ケ原製作所の敷地に、美術館やカフェ、広場が併設。「関ケ原製作所では工場と生活と芸術がゆるやかな空間をつくっていて、出合う作品は美術作品の緊張と広がりを伝えてくれます」

<ここが自慢!>
約15万㎡の敷地につくられた。彫刻を中心に製作所ゆかりの作家を展示

展示期間|通年
住所|岐阜県不破郡関ケ原町2067
開館時間|10:00〜、13:00〜(完全予約制)
休館日|日〜水曜
料金|1500円、大高生1000円、中小生500円
問|関ケ原ゼネラル・サービス
Tel|0584-43-1878
www.sekigahara.co.jp/ningenmura

香川県・直島町
ヴァレーギャラリーの「スラグブッダ88」

小沢 剛『スラグブッダ88— 豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88 体の仏』2006 / 2022年 撮影:森山雅智

直島と豊島の歴史を、祈りのかたちにとどめる
かつて豊島で不法投棄された産業廃棄物を焼却処理した後に、最終的に生じたスラグを素材にすることで、忘れてはならない島の負の歴史をアートに。「近代産業の記憶と長い生活の記憶を重ね、島の原点を語り継いでいます」

<ここが自慢!>
江戸時代に設置された「直島八十八箇所」の88体の仏像がモチーフ

展示期間|通年
住所|香川県香川郡直島町京ノ山
開館時間|9:30〜16:00
休館日|なし
料金|一般1300円、15歳以下・ベネッセハウス宿泊客は無料
問|ベネッセハウス
Tel|087-892-3223
https://benesse-artsite.jp

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text: Akiko Yamamoto
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