ART

写真家・石川直樹が自慢したい「絶景」
私たちのニッポン自慢【Part 1】

2023.5.1
写真家・石川直樹が自慢したい「絶景」<br><small>私たちのニッポン自慢【Part 1】</small>

絶景、アート、建築、ものづくり、発酵食品、日本酒。各分野に精通したクリエイターの方々に、いま自慢したい日本の魅力を教えてもらいました。彼らの視点から、春の旅先探しや自宅での楽しみ方のヒントが見つかるはずです!
 
Part 1は写真家・石川直樹さんが自慢したい絶景。旅欲をかき立てられる各地の絶景を美しい写真でお裾分け。ぜひ現地に足を運んで、五感で味わってください。

石川直樹さん
東京都出身の写真家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。エベレストから渋谷まで、あらゆる場所を旅しながら写真に収めている。近著に『Manaslu 2022edition』(SLANT)。ほか著書も多数

<ゆかりの地で撮影した絶景>
沖縄県・宮古島市「与那覇前浜」

見渡す限り果てしなく続く、宮古ブルーと白い砂浜
東京に加え、宮古島にも拠点をもつ石川さん。「長い浜を裸足で散歩しながら砂の感触を確かめると、島に帰ってきたと感じます。その先にあるアジアの島々に思いを馳せながら、走ったり歩いたりするのが恒例です」

<ここが自慢!>
透明度の高さで知られる宮古島の海の中でも「東洋一美しい」と称される

東京からのアクセス|羽田空港から宮古空港まで飛行機で約3時間。その後、宮古空港から与那覇前浜まで車で約15分

北海道・斜里町「知床」

遥か1000㎞離れた地から着岸する天然のアートピース
「毎年2月頃にやってくる流氷を見に、知床を旅するのが習わし。流氷は春の季語で、流氷が過ぎ去った後に知床に春がやってきます。四季の移り変わりをしっかりと感じられる海辺が僕は好きです」

<ここが自慢!>
例年1月中旬から3月中旬にかけて着岸。流氷を歩くアクティビティも

東京からのアクセス|羽田空港から女満別空港まで飛行機で約1時間50分。その後、女満別空港から知床まで車で約1時間30分〜2時間

香川県・高松市「屋島」

日本初の国立公園から瀬戸内海の多島美を一望
「高松では、市内のあちこちから屋島が必ず視界に入ってきます。平たい低山ですが、頂上に屋島寺があり、その先に瀬戸内海を見渡せる展望台も。ここからの眺めは、いつ来ても、どんな天気でも気持ちいいのです」

<ここが自慢!>
高松市北東部に位置する、屋根のかたちの溶岩大地。市のシンボル的な存在

東京からのアクセス|羽田空港から高松空港まで飛行機で約1時間20分。その後、高松空港から屋島寺まで車で約50分

鹿児島県・鹿児島市「桜島」

地球のダイナミズムを感じる
毎日のように噴煙を上げ、灰を降らせる世界的にも珍しい活火山。「鹿児島の人にとっては当たり前の光景でしょうが、城山観光ホテルの前の丘から見た噴煙は、いまでも忘れられません。生きている地球を感じます」

<ここが自慢!>
その名の通り、かつて島だったが1914年の大噴火で大隅半島と陸続きに

東京からのアクセス|羽田空港から鹿児島空港まで飛行機で約2時間。その後、鹿児島空港からSHIROYAMA HOTEL kagoshimaまで車で約45分

石川県・珠洲市(すずし)「能登半島」

眼下に広がる千本椿と日本海の絶景
写真は「徳保の千本椿」を眼下に望む椿展望台から。「海沿いをドライブするのが好きで、椿が満開になる時期の、丘からの眺めが気に入っています。浜のような平地がなく、海が陸から急に深くなっているのも特徴です」

<ここが自慢!>
禄剛崎(ろっこうさき)灯台では、海とともに朝日や夕日が見られる

東京からのアクセス|羽田空港からのと里山空港まで飛行機で約1時間。その後、のと里山空港から珠洲市まで車で約40分

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アートディレクター・北川フラム
が自慢したい「アート」

 
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text: Akiko Yamamoto photo: Naoki Ishikawa
Discover Japan 2023年4月号「すごいローカル見つけた!」

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