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横尾忠則と宮前義之が衣服の可能性を追求するプロジェクト
「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」

2021.1.7

横尾忠則と宮前義之が衣服の可能性を追求するプロジェクト<br>「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」 — Image by Pascal Roulin

イッセイミヤケが展開する「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」に新作『福笑い』が登場。2020年1月5日（火）から販売中。

「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」は、A-POC（エイポック）によるものづくりを⾏ってきた宮前義之とそのチームが、⽇本を代表する美術家である横尾忠則⽒とともに、⾐服の更なる可能性を追求するプロジェクト。

A-POCとは、⽷から⽣地をつくる過程で、⼀枚の布の中に服のデザインを完成させるという独⾃のプロセスのものづくり。1本1本の⽷にプログラミングで指⽰を与えて⽣地を編み・織るため、より複雑で細かい表現も可能となる。1998年にA-POCが誕⽣して以来、プログラミング技術も常に発展を続けてきた。⼀⽅で横尾⽒は⻑年、美術家として唯⼀無⼆の作品を発表する傍ら、1977年よりISSEY MIYAKE パリコレクション招待状のデザインを⼿がけ、イッセイミヤケのものづくりの世界にも関わっている。

時代を⾒つめながらその時々の最新技術を駆使し、様々な表現を可能にしてきたA-POC。未来に向かって進んで⾏くその⼒強さが、拡張され続ける横尾⽒の表現世界と共鳴し、絵を観るよろこびと、服を着るたのしみ。その両⽅を備えた特別なプロジェクト、それが「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」なのだ。

横尾忠則（よこお・ただのり）
1936 年兵庫県⽣まれ。美術家。72 年にニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロ、バングラデッシュなど各国のビエンナーレに出品し、アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ現代美術財団、ロシア国⽴東洋美術館での個展など世界各国の美術館で個展を開催。また、東京都現代美術館、京都国⽴近代美術館、⾦沢21 世紀美術館、国⽴国際美術館など国内でも相次いで個展を開催し、2012 年、神⼾に横尾忠則現代美術館開館。2013 年、⾹川県豊島に豊島横尾館開館。2015年、第27 回⾼松宮殿下記念世界⽂化賞受賞。作品は、国内外多数の主要美術館に収蔵されている。

宮前義之（みやまえ・よしゆき）
1976 年⽣まれ。2001 年に三宅デザイン事務所に⼊社し、三宅⼀⽣と藤原⼤が率いたA-POC の企画チームに参加。その後、ISSEY MIYAKE の企画チームに加わり、2011 年から2019 年まで ISSEY MIYAKE デザイナーを務めた。エキスパートを集めたチームを率いて、A-POC の更なる研究開発に取り組んでいる。

「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 0」は、横尾⽒の作品を⼀枚の布の中に再構築して制作している。いつの時代も普遍的なスタイルをもつブルゾンをキャンバスとして選び、作品のエネルギーを漏らすことなくその背中に表現。

アイコニックでパワフルな8作品を、それぞれわずか7⾊の⽷で⾊鮮やかに織りあげており、⽣地を織るとき、表⾯に使われない⾊の⽷は裏側に表出する。そのためブルゾンの裏側には、左右反転した横尾⽒の絵が思いがけない⾊彩で現れる。素材にはリサイクルポリエステルの⽷を使⽤し、軽量で扱いやすくサステナブルなものづくりとなっている。