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100年先に街の並木をつなぐ
木の守り人に会う
|古川琴音とゆく東京・国立散歩

2026.10.30
100年先に街の並木をつなぐ<br>木の守り人に会う<br><small>|古川琴音とゆく東京・国立散歩</small>

散歩が趣味で、木々の音に癒されるという俳優の古川琴音(ふるかわ ことね)さん。今回は自然豊かな街、東京・国立を探訪。木製の椅子が並ぶ家具の店、桜並木で知られる大学通りで木のスペシャリストに出会い、古川さんが感じた木の魅力とは?

俳優
古川琴音(ふるかわ ことね)
1996年10月25日生まれ、神奈川県出身。主な出演作はドラマ『ミッドナイトタクシー』、『魯山人のかまど』、映画『みなに幸あれ』、『言えない秘密』など。2027年公開、木村大作監督・撮影の映画『腹をくくって』に出演が決定。

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街のシンボルを
地域の人の手で守っていく

桜やイチョウの木が連なり、新東京百景にも選ばれている大学通り。「国立を象徴する場所ですよね。東京とは思えないほどゆったりしていて、癒されます」

次に訪れたのは、国立駅からまっすぐ延びる大学通り。約200本の桜が植えられた桜の名所として知られ、夏は新緑のトンネルに。
「散歩が好きで、考えたいことがあるときはこういう自然がある場所に出掛けます。葉っぱがこすれる音を聞きながら歩くと、モヤモヤが洗い流されて前向きになれるんです」

植樹や草取りなど、長年地道な活動を続ける大谷さん。「大谷さんの話に引き込まれました。私も国立で育ちたかったと感じるほど」と古川さん

街のシンボルとなっている桜並木は上皇陛下のご生誕を祝い、1934年から植えられたのがはじまり。樹齢90年を超える木は衰弱しつつあるが、未来につなぐために市民の手によって守られている。
「子どもたちと桜の周りに菜の花の種をまいています。そうすれば根元が踏まれず、栄養にもなるから」と話してくれたのは、ボランティア団体「くにたち桜守」代表・大谷和彦さん。地域の小中高校と連携して、子どもと一緒に桜の保全活動を続けている。

子どもが描いたポスター。桜を守ろうというメッセージを伝えている

「桜の木をきっかけに、国立という街を好きになってほしいんです。それに子どもには五感を使った体験が大切。毎年、小学生と肥料をつくるのですが、何からつくるかわかりますか?」

質問された古川さんが「お米?」と答えると、「正解。米ぬかです。みんながご飯を食べて元気になるように、桜も元気になるんだよと言うと、小さな子どもにも伝わりますから」。

「樹齢の長い木に触れると、力をもらえるような気がします」。保全活動でも木の大きさを測ったり、木槌でたたいて音を聞いたり、触れる体験を大切にしているそう

桜守の話に感銘を受け、木への親近感が増したという古川さん。
「いままで人と植物は違うものと線引きしていましたが、同じものを栄養にすると聞くと急に境目があいまいになってきて。あらためて木は生きていて、人と近しい存在なのだと感じました」

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古川琴音とゆく東京・国立散歩
01|「こいずみ道具店」で木の椅子に触れる
02|100年先に街の並木をつなぐ木の守り人に会う

text: Rie Ochi photo: Wakana Baba  Hair & Make-up: Rei Fukuoka Stylist: Kenshi Kaneda
衣装協力=AKIRANAKA、 YAHKI、 talkative OMOTESANDO、 pono accessories

2026年9月号「木と生きる2026」

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