《小樽港〜新潟港》
船で行く日本海の旅
北前船の時代に想いを馳せて
|国内のおすすめ船旅ルート9選
島国・日本にはさまざまな海の道がいまもある。物流や文化交流の懸け橋となった歴史あるルートや、船だからこそかなう旅路など、個性豊かな航路を編集部が9つに厳選。今回は江戸から明治にかけて「北前船」が往来したルートをたどるフェリーをご紹介!
北海道・小樽港〜新潟・新潟港
新日本海フェリー〈らべんだあ/あざれあ〉

江戸中期から明治30年代まで海の大動脈として活躍した北前船。中でも主要な寄港地のひとつが新潟港だ。いまなお残る広大な商家や船主の屋敷は往時の名残を感じさせるが、そんな新潟港を「新日本海フェリー」に乗って北前船の重要な寄港地・小樽港から目指す船旅は、産業の循環をたどる旅ともいえる。

蝦夷島(北海道)から北陸を経て運ばれた魚肥は、瀬戸内の綿花などの栽培のために重宝された重要な交易品のひとつ。そんな綿花でこしらえた衣服はやがて古着となり、上方から綿花が育たない北陸に戻ってきたという。
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船舶DATA
らべんだあ/あざれあ
全長|197.5m 全幅|26.6m
総トン数|1万4214t
定員|600名
車の積載|可(トラック150台、普通乗用車22台)
就航年|2017年
Wi-Fi|あり(利用制限あり)
客室DATA
個室/スイートルーム4室、デラックスルームA32室、ステートA80室 区画スペース/ツーリストS44名、ツーリストA206名、ツーリストC18名、ドライバールーム48名
問|新日本海フェリー
Tel|06-6345-2921(大阪予約センター、平日9:00~17:45)
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07|博多・佐世保・長崎港〜五島列島
08|鹿児島〜トカラ列島〜奄美大島
09|鹿児島〜奄美群島〜沖縄
text: Natsu Arai
2025年7月号「海旅と沖縄」


































