《籠屋》軽やかな低アルコール日本酒4選
|名酒販店が選ぶ!夏にこそ味わいたい酒②
明治時代に創業した老舗から新進気鋭の酒販店まで、日本酒、焼酎、クラフトビールなど6つのジャンル別に、夏におすすめの日本の酒とその愉しみ方をご紹介。
今回は、120年以上の歴史を誇る東京・狛江の老舗で、若い造り手の日本酒も積極的に推している「籠屋」が登場。扱っている1300銘柄の中から、軽やかな低アルコール日本酒4銘柄を挙げてもらった。
01|TATENOKAWA MALOLAC 純米大吟醸
ワインの技術で造るヨーグルトのような味
米処である山形・酒田の地で、鳥海山(ちょうかいさん)がもたらす良質な水を使い、純米大吟醸だけに絞って日本酒造りを行う。ワインの発酵技術「マロラクティック発酵」を採用した「TATENOKAWA MALOLAC」は、白ワインを感じさせる味わい。ヨーグルトのような甘酸っぱさがあり、飲みやすい。
[冷][常温]
価格|2750円/720㎖
原料米|出羽燦々
精米歩合|50%
日本酒度|-18
酸度|2.8
アルコール度数|13度
問い合わせ|楯の川酒造
Tel|0234-52-2323
ウェブサイト|www.tatenokawa.com
02|磐城壽 RUNNERS High
ランナーたちに贈る軽やかな酸味
東日本大震災後に山形・長井で再始動し、現在は故郷の福島・浪江とふたつの地域で酒造りを行う酒蔵。若手蔵人の成長のため、新たな酒造りにも積極的に取り組む。マラソンが趣味のスタッフが企画・開発した「RUNNERS High」は白麹由来のクエン酸により爽やかな酸味をもち、まるでスポーツドリンクのよう。
[冷][常温]
価格|1705円/720㎖
原料米|コシヒカリ
精米歩合|65%
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|14度
問い合わせ|鈴木酒造店
Tel|0238-88-2224
ウェブサイト|http://iwakikotobuki-namie.com
03|名倉山 純吟 Code-N生 渚
夏らしい飲みやすさと濃醇さを両立
現在でいう「酒の鑑定官」のような仕事をしていた初代・松本善六によって福島・会津若松に1918年に創業。夏限定の「渚」は、麹米の精米歩合を大吟醸レベルの45%にしたことで、上質でクリアな甘さに仕上がった。アルコール度数が低いため飲みやすく、ガス感も心地いい。ジューシーな甘みと酸味を兼ね備えた一本だ。
[冷][常温]
価格|1925円/720㎖
原料米|山田錦
精米歩合|麹45%、掛55%
日本酒度|-4
酸度|1.6
アルコール度数|14度
問い合わせ|名倉山酒造
Tel| 0242-22-0844
ウェブサイト|https://nagurayama.jp
04|みむろ杉 Dio Abita
マスカットのように爽やかな人気銘柄
酒造りの神さまが祀られる日本最古の神社「大神(おおみわ)神社」の膝元である奈良・三輪で1660年から続く。「Dio Abita」とはイタリア語で“神宿る”を意味している。マスカットのようなジューシーさと、ふくよかな甘みをフレッシュな酸がまとめた銘柄だ。軽やかな飲み口で、合わせる料理は和洋問わない。
[冷][常温]
価格|1760円/720㎖
原料米|山田錦
精米歩合|60%
日本酒度|非公開
酸度|非公開
アルコール度数|13度
問い合わせ|今西酒造
Tel|0744-42-6022
ウェブサイト|https://imanishisyuzou.com
※紹介する酒は季節限定銘柄なども含むため、売り切れの可能性があります。
line
ラベル買いしたい日本酒4選
≫次の記事を読む
01|《籠屋》この夏イチオシの日本酒4選
02|《籠屋》軽やかな低アルコール日本酒4選
03|《籠屋》ラベル買いしたい日本酒4選
04|《籠屋》キンと冷やして飲みたい日本酒4選
05|《籠屋》あえてお燗で飲みたい日本酒4選
06|《内藤商店》この夏イチオシの焼酎4選
07|《内藤商店》割って愉しむ焼酎8選
08|《内藤商店》いろいろな飲み方で愉しむ焼酎8選
09|《&SPIRITS》この夏イチオシのスピリッツ12選
10|《The Slop Shop Tokyo》この夏イチオシのビール6選
11|《信濃屋 ワイン館》この夏イチオシのウイスキー6選
12|《IMADEYA 千葉本店》この夏イチオシのワイン10選
text: Akane Sato photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2024年6月号「おいしい夏酒」