《ホテル ザ セレスティン京都祇園》
祇園の雅な薫りと古都の風情を満喫
東京・芝、銀座でもブランドを展開するザ セレスティンホテルズ。いまや星の数ほどある京都のホテルの中でも、静寂と安心感に満ちるこのホテルは、ゲストの来館を歓び、もてなしに勤しむ姿に包まれている。
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静かな古都の原風景の中で
心落ち着く滞在を。
地域の文化・歴史を尊重し継承しながら、京都ならではのもてなしを、と開業した「ホテル ザ セレスティン京都祇園」。2017年9月7日、「東山悠遠の邸」というコンセプトを掲げ、セレスティンブランドの第1号として誕生。早くも7年が経過した。そして今年アジア初のミシュランキーセレクションに選出されキーを獲得。今後のホテル発展の道に輝かしいスタートとなった。
ホテル ザ セレスティン京都祇園は、“歴史遺産型美観地区”に指定された京都東山地区・八坂通に面し、静かな古都の原風景に佇んでいる。その外観は、京都の伝統を映した切妻屋根と現代建築の融合であり、外構に植えられたアカマツ、ヤマザクラ、イロハモミジなど、四季折々の彩りを感じさせる植栽に包まれ瀟洒な趣が印象的だ。歴史ある古刹・名刹を観光するにも、祇園の花街に繰り出すにも絶好のロケーションにある。
ホテルサービスがますます簡素化され、ITやロボットなどが活躍する現代。ホテル ザ セレスティン京都祇園では、スタッフとゲストとの距離感を重視し、心配りや、さりげない会話など、一人ひとりに寄り添うサービスに努めていると語る。思いやりのあるひと言を交わす一瞬、ゲストには何よりの思い出となることだろう。
客室はツインベッドルームを中心に157室、うち60㎡以上のコンセプトルームが5室揃う。それらは、「TEA ROOM」をテーマとし、お茶のお点前がいただける2室、そして「月」がテーマで自然光と和紙越しの淡い光が落ち着いた3室がつくられている。客室内はいずれも清楚で上品な印象だ。余計な飾りのないすっきりとした室内には、上質な家具調度品が置かれ、心落ち着く滞在となる。
ホテル内のダイニングにも注目だ。1885(明治18)年創業の天ぷらの名店「八坂圓堂」が店を構えている。京都の老舗名店に一人で入店するのは勇気が要るが、ホテル内ではちゅうちょなく賞味できる。朝の和洋ブッフェにも天ぷらが並び、好評を得ている。
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ホテル ザ セレスティン京都祇園
住所|京都市東山区八坂通東大路西入ル小松町572
Tel|075-532-3111
客室数|157室
料金|1泊1室3万9110円〜(税別)
カード|AMEX、DINERS、Master、VISAほか
IN|15:00 OUT|12:00
夕食|日本料理(レストラン)
朝食|和食(レストラン)
アクセス|車/名神高速道路京都南ICから約25分 電車/京阪電車祇園四条駅から徒歩約10分
施設|レストラン、ラウンジ、バー、大浴場
text: Kyoko Sekine photo: Mariko Taya
2024年11月号「京都」