TRAVEL

西九州観光まちづくりアワード創設!
はじめまして、西九州—ヒト・モノ・コトに出会う旅
西九州新幹線かもめ開業記念

2022.9.7 PR
<small>西九州観光まちづくりアワード創設!</small><br> はじめまして、西九州—ヒト・モノ・コトに出会う旅<br> <small>西九州新幹線かもめ開業記念</small>

2022年9月23日に長崎駅と武雄温泉駅間を結ぶ西九州新幹線が開業を迎える。開業に伴い、JR九州は”地域に根ざして魅力あるまちづくりをする人々を応援したい”と「西九州観光まちづくりアワード」を創設。
いまは観光のためのコンテンツではなく、魅力的なヒト、モノ、コトに会いにいくことが観光になる時代。アワードの目的や、最終選考にノミネートされた10組の取り組みを知って、西九州の新たな魅力に会いにいこう。

西九州観光まちづくりAWARDとは?

審査員を務めたのは、上段左から九州旅客鉄道代表取締役社長・古宮洋二、伝統技術ディレクター・立川裕大、菓子研究家・福田里香、下段左から建築家・永山祐子、俳優・宮﨑香蓮、Discover Japan統括編集長・髙橋俊宏

JR九州は、西九州新幹線の開業により大きな変化を迎える西九州エリアにおいて、魅力的なまちづくりに貢献する人々を対象に「西九州観光まちづくりAWARD」を創設。地域の伝統を守りながら、新しい「もの」、「こと」、「風景」を生み出している人・団体を広く募集したところ、自薦他薦含め45組の候補者が揃った。その中から事務局の厳正な審査を経て、最終選考に10組がノミネート。審査委員が2泊3日の現地視察に出向き、審査を行った。

ロゴは、アワードを通して新たに生まれるであろう縁により、「ひと」と「まち」が循環し、ゆるやかにつながる九州の未来を表現。手掛けたのは福岡・長崎で活躍するデザイナー・川路あずさ氏

大賞|佐賀・嬉野エリア
Local×Luxuryを実現する新しい観光のカタチ
「嬉野茶時」

佐賀県嬉野に長く受け継がれてきた歴史的伝統文化を次の世代に守り伝えるために、資産を再解釈した「嬉野茶時」。ティーツーリズムという新スタイルの旅の提案が審査委員に評価され、大賞を獲得した。

 

≫記事を読む
 

大賞|長崎・雲仙エリア
小さなタネから大きな縁を育む
「タネト」店主・奥津 爾

©繁延あづさ

長崎県雲仙市のオーガニック直売所タネト店主の奥津さんが大賞を受賞。在来種野菜を育てる岩崎さんの功績と、その野菜を販売する直売所をつくりPRする奥津さんの取り組みが評価された。世界が注目している内容だ。

 

≫記事を読む
 

特別賞 -NEXT CREATE-|佐賀・塩田エリア
美しく楽しい循環を目指す
ナカシマファーム代表・中島大貴

佐賀県嬉野市で酪農を軸に、ミルクやチーズを販売するナカシマファーム。持続可能な循環システムと新感覚の美味しいドリンクの提供、そして若い代表の熱い想いが審査委員の心をつかみ、特別賞を受賞。

 

≫記事を読む
 

特別賞 -NEXT CREATE-|長崎・波佐見エリア
波佐見焼のテーマパーク「HIROPPA」
マルヒロ代表・馬場匡平

波佐見焼の未来と周囲の子どもたちのためにつくった私設公園が、観光拠点にもなった事例。何より仕掛け人自らが楽しみ、産地を巻き込みながらものづくりを続ける姿勢を、審査委員が絶賛!

 

≫記事を読む
 

特別賞 -NEXT CREATE-|長崎・東彼杵エリア
“暮らし観光”のロールモデル
東彼杵ひとこともの公社代表理事・森 一峻

高齢化と人口減の課題を抱える東彼杵町で、移住希望者をサポートする森一峻さん。人を呼べる明確な強みのない地域で移住者を増やし、コミュニティを育んだ実績が評価を得て受賞。

 

≫記事を読む
 

参加者の皆さま

今回、惜しくも受賞とはならなかったものの、最終選考に残った5組をご紹介。そこにしかない自然、歴史、伝統文化、人によってまちがつくられ、西九州が構成されている。

長崎・諫早エリア「ISAHAYA“頂”プロジェクト」
メンバーで“頂”ポーズ。地元食材に焦点を当てたイベントを行い、中学生からクリエイターまで住民一丸でまちを盛り上げる
佐賀・有田エリア「有田焼卸団地協同組合」
有田焼のリブランディングを行う。2万坪の敷地に22の専門店が並ぶショッピングリゾート・アリタセラから魅力発信
佐賀・肥前浜エリア「鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会」
江戸時代から酒造りが盛んな鹿島市で、上質な日本酒とまち並みを生かした鹿島酒蔵ツーリズムを開催
長崎・黒島エリア「黒島観光協会」
グリーンスローモビリティや電動バイクの導入など、来島者が充実した観光を愉しめるまちづくりを行う
長崎・小値賀エリア「おぢかアイランドツーリズム協会」
17の島で形成される小値賀町で、島旅コンシェルジュとして来島前から旅をサポートするスタイルを確立

西九州観光まちづくりAWARDでは「伝統」、「進化」、「循環」、「共働」、「多様」の5つの審査基準で10組を審査。6名の審査委員の評価を踏まえて検討会を行ったが、審査は難航を極める。今回、受賞者数や賞の区分けはあらかじめ決められていたわけではなく、評価内容をもとに最終決定することとなっていた。結果、5組の評価に大差はなく、すべてが大賞を受賞してもおかしくない。まさに甲乙つけがたい状況で、賞を種別する必要があるのか、大賞は1組に絞ったほうがいいのではないかなど、審査委員の中でも議論が大きく分かれた。

最終的には、全国的に見てもすでに貢献度の高い2組が大賞に、これからますますの活躍を期待される若手3組が特別賞に選ばれたが、受賞者以外の5組も含め最終審査に残った10組の取り組みは、どれも素晴らしいものだった。今後、JR九州の駅や観光列車(D&S列車)などで、受賞者とのコラボ企画も予定しているという。アワードを通して、ポテンシャルの高さが浮き彫りになった西九州。ますます盛り上がりを見せることは、間違いない。

問|九州旅客鉄道「西九州観光まちづくりAWARD」事務局
Mail|kyushu.award@jrkyushu.co.jp

text: Akiko Yamamoto photo: Hiromasa Otsuka
2022年10月号「旅で、ととのう。」

RECOMMEND

READ MORE