新潟県・三条市
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
建築家・隈研吾さんが手がけた
自然と向き合える複合型リゾート
2022年4月15日、スノーピークによる複合型リゾート「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」が誕生した。宿泊エリア、温浴エリア、レストランなど、至る場所から大自然が望める施設の全貌に迫っていく。
燕三条の大地を
五感で体感する客室
大きなガラス窓により、朝、起きると圧倒的な自然が目に飛び込んでくる「ヴィラジュニアスイート」の空間。耳を澄ますと鳥のさえずりが聞こえ、小動物がひょっこり顔を出すこともあるという
新潟県、燕三条駅から山間部へ向けて車を走らせ約30分。たどり着いた先は、ハイエンドなアウトドアギアを展開するスノーピーク本社と同社が運営するキャンプフィールドだ。ここは“キャンパーの聖地”とも呼ばれ、粟ヶ岳や守門岳を望む緑豊かな土地が広がっている。2021年に5万坪の敷地を約15万坪へ拡張し、今年4月には複合型リゾート「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」を開業。これは「衣食住働遊」の要素が詰まったフィールドの実現を目指す、「Snow Peak 未来構想プロジェクト」の第1弾でもあるという。
コンパクトサイズの焚火台やLEDランタン「ほおずき」など、スノーピークの実用的かつ洗練されたデザインのアウトドアギアがディスプレイ
設計を担ったのは建築家の隈研吾さん。「野性味のある建築」をテーマに、この土地が有す雄大な自然を、シームレスに体感できる建築をつくり上げていった。宿泊施設となるヴィラ棟は、すべて一面ガラス張りのパノラマビュー。床に名栗加工のフローリング、壁に三条の雪景色をモチーフにした和紙、天井にナラの薪を用いるなど、随所に自然素材を採用し、滞在を通じて自然との一体感を味わえる空間となっている。アルフレックスの家具を取り入れラグジュアリーな雰囲気を醸しつつ、インテリアの一部としてアウトドアギアを配しているところも、何ともスノーピークらしい。
ミニマムなつくりながら、シャワーやトイレ、洗面台など、快適な滞在に必要な要素を詰め込んだ「住箱-JYUBAKO-」。外の景色を切り取る窓はテラスにもなるため、コーヒーを飲みながら寛ぐこともできる。テントのように自然を身近に感じられるため、アウトドア初心者にもぴったりだ
また宿泊施設として、隈研吾建築都市設計事務所と共同開発したモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」も用意され、ヴィラ棟とは趣の異なる自然美を堪能できる。
夜になると焚き火が行われ、ゲスト同士の交流も生まれるだろう。まさに「人生に、野遊びを。」というスノーピークが掲げるメッセージの醍醐味を五感で楽しめる、新しいスタイルのリゾートだ。
360度全方位型サウナ
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Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
住所｜新潟県三条市中野原456-1
Tel｜0256-46-5650
客室数｜ヴィラ3棟、モバイルハウス4棟
料金｜ヴィラスイート1泊2食付22万円～、ヴィラジュニアスイート1泊2食付12万1000円～、モバイルハウス4万2900円～（税・サ込）
カード｜VISA、Master、JCB、DINERS、AMEX
IN｜15:00
OUT｜11:00
夕食｜レストラン 朝食：レストラン
アクセス｜車／関越自動車道小出ICから約1時間10分、電車／JR燕三条駅からタクシーで約30分
施設｜大浴場、サウナ、レストラン、ラウンジ、ショップ
www.snowpeak.co.jp/fieldsuitespa/hq
text: Nao Ohmori photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2022年6月号「アートでめぐる里山。／新潟・越後妻有”大地の芸術祭”をまるごと楽しむ！」
