《Restaurant 雪峰》
新潟の大地が育んだ食材の魅力を堪能
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
2022年4月15日、スノーピークによる複合型リゾート「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」が誕生した。宿泊エリア、温浴エリア、レストランなど、至る場所から大自然が望める施設の全貌に迫っていく。
燕三条の生産者とつながる
“自然を食べる”料理
上）コースは会席料理を意識した構成。肉料理には新潟県産の青首鴨を使用。炭火で仕上げ、焼いた原木シイタケを合わせて盛りつけている。下）焼き物は新潟県産のヤマメを減圧調理した後にグリル。七味山椒のソースが美味しさを引き立てる
「食」の思い出は、旅の記憶を鮮やかに彩る大切な要素のひとつだ。「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」には、「自然を食べる料理」がコンセプトの「Restaurant 雪峰」と、湯上がり処として利用できる「Snow Peak Eat」という趣向の異なるレストランが併設され、どちらもヴィラや温浴エリアと同様、一面ガラス張りの空間。料理とともに美景を味わうことができ、ゲストの期待を決して裏切ることはない。
「Restaurant 雪峰」はこの土地で育まれた食材を生かし、四季折々の美味を提供。フレンチ出身の土門一滋さんが総料理長を務め、レストランのオープンに際し、日本料理の名店「神楽坂 石かわ」の店主・石川秀樹さん協力の下、同店の厨房で和食を学んだ。
「和食の精神や素材の生かし方など、多くを勉強させていただきました。雪峰ではフレンチと和のエッセンスを融合させ、食材の味がダイレクトに感じられる料理を、皿の上で表現しています」
土門さんが直接、生産者の元を訪ね、育つ環境や味を確かめた食材を中心に使用。「夏はアスパラが美味しいですよ。根菜類はこの土地の水で煮込むと旨みが引き立つんです」
新潟県は豪雪や激しい寒暖差のある厳しい環境であるがゆえ、食材探しは難航したという。しかし、だからこそ、この環境に適した食材は美味しく育つのだとか。
「山の養分を吸った雪解け水は川に流れ、大地に浸透します。だから新潟の川魚やお米などは旨みが強い。冬は氷温で芋類や根菜類を貯蔵すると、甘みが増すんですよ。環境と共存し、素材の美味しさを調整した最適なタイミングで、お届けしたいと考えています」
盛りつけは華美過ぎず、食材がひと目で認識できる慎み深い印象。それは土門さんが抱く、生産者への敬意の表れだといえよう。
「生産者の方の想い、そして目の前に広がる燕三条の自然を、料理を通じて感じていただけたら、とてもうれしいです」
カジュアルに食事を楽しみたいときは、こだわりのメニューが揃う「Snow Peak Eat」へ。料理をテイクアウトし、キャンプフィールドで食事をするのもいい。ゲストを包み込む大自然は、ここでの過ごし方や“野遊び”のヒントをたっぷり教えてくれるはずだ。
左から越銘醸「越の鶴 壱醸21」、フェルミエ「ALTAIR2019」、カーブドッチ「スパークリングワイン ブラン・ド・ブラン」など、新潟県内で造られた美酒を多数揃える
ここだけの限定品も！
燕三条の食や工芸を持ち帰る
ショップにはスノーピークの限定アイテムやアパレルライン「LOCAL WEAR」のウェア、新潟県内でつくられたおすすめのお土産品などが並ぶ。焚火台が置かれた台を中心に、什器を寄せると木の幹になるデザイン。
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
住所｜新潟県三条市中野原456-1
Tel｜0256-46-5650
客室数｜ヴィラ3棟、モバイルハウス4棟
料金｜ヴィラスイート1泊2食付22万円～、ヴィラジュニアスイート1泊2食付12万1000円～、モバイルハウス4万2900円～（税・サ込）
カード｜VISA、Master、JCB、DINERS、AMEX
IN｜15:00
OUT｜11:00
夕食｜レストラン 朝食：レストラン
アクセス｜車／関越自動車道小出ICから約1時間10分、電車／JR燕三条駅からタクシーで約30分
施設｜大浴場、サウナ、レストラン、ラウンジ、ショップ
www.snowpeak.co.jp/fieldsuitespa/hq
text: Nao Ohmori photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2022年6月号「アートでめぐる里山。／新潟・越後妻有”大地の芸術祭”をまるごと楽しむ！」
