FOOD

小豆島・肥土山
HOMEMAKERSの《ジンジャーシロップ》
肥土山の里山でつくられた生姜×柑橘のジンジャエール

2021.10.15
小豆島・肥土山<br>HOMEMAKERSの《ジンジャーシロップ》<br><small>肥土山の里山でつくられた生姜×柑橘のジンジャエール</small>

海と山の美しい自然に恵まれた小豆島は瀬戸内海で2番目に大きな島。島の真ん中あたりにある「肥土山(ひとやま)」という里山の集落に、ジンジャーシロップを製造する、オーガニック農園「HOMEMAKERS/ホームメイカーズ」がある。集落の中に点在するいくつかの小さな畑で、築140年になる古い農村民家を改修し、年間100種類以上の野菜を育て、毎週土曜日にはカフェを開いている。HOMEMAKERSの農園で育てられた、生姜と柑橘を使った、「ジンジャーシロップ」とは……。

自分たちが毎日過ごす拠点
=HOMEを快適で楽しい場にしたい。

小豆島・肥土山の現在の世帯数は200程度で、人口600人くらいの集落。「肥土山の人のつながりはとても強く、行事もとても多い」とひかりさんは語る。映画「八日目の蝉」にも出てきた、田んぼの畦道を松明を持って練り歩く「虫送り」や、300年以上も続く「肥土山農村歌舞伎」、お寺では「肥土山の火まつり」が開催されるなど、昔からの行事や風景が残り続けている場所に、HOMEMAKERSがある。

当時名古屋で生活をしていた、三村拓洋(みむら・たくひろ)さんと、ひかりさんは、2011年の大きな震災と家族の体調不良をきっかけに自給自足できる時間と向き合うため、2012年にHOMEMAKERS代表の拓洋さんの祖父が残してくれた家がある肥土山に家族で移住し、築140年の農村民家を改修して、2013年にオーガニック農園「HOMEMAKERS」を立ち上げた。

HOMEMAKERSは、「自分たちが毎日過ごす拠点=HOMEを快適で楽しい場にする、そしてそこにいろんな人たちを招き、食卓を囲み、いい時間を共に過ごす」ことを大切にしている。

HOMEMAKERS代表
三村拓洋(みむら・たくひろ)
1976年奈良県生まれ。名古屋大学で建築学を専攻。卒業後は大須のカフェで働いた後、造園会社で設計や現場監督を務める。2012年に小豆島に移住し、2013年にHOMEMAKERS設立。

三村ひかり
1979年愛知県生まれ。名古屋大学および同大学院で建築学を専攻。卒業後、地図をつくる会社、インターネットの会社で働く。2013年4月からマガジンハウスのウェブマガジン「コロカル」にて「小豆島日記」を連載中。

自分たちの手でつくる暮らし。

小豆島・肥土山(ひとやま)の里山で1年間を通して100種類以上の野菜を育てている。年中ずっと種まきして、苗を育てて、畑に植えて、メンテナンスして、収穫するというのを続けている。少量多品目栽培は、1年中ずっと作業し大変だが、1年中いろんな旬の野菜を食べることができる。

野菜を栽培中、農薬は使っていない。子どもも大人もいつでも畑に安心して入って、野菜に触れられるよう、畑にいる多種多様な菌や虫をなるべく殺さず、山や森のように自然に近い状態を保っている。

肥料は有機的なものを使っている。米ぬかや草や木、魚粉や鶏糞など動植物性の有機物を発酵させたり、焼成したりした肥料。化学肥料と言われる化学的に合成された無機肥料は使っていない。土地に負荷をかけず、健やかな土を保ち、野菜を育てるのに最低限必要な肥料に留めているそうだ。

小豆島の生姜と柑橘

小豆島の畑で農薬・化学肥料を使わず、雑草をセッセと抜きながら地道に育てた生姜が主役。その生姜とダイダイとレモンなどの小豆島育ちの柑橘の果汁、シナモンやカルダモンなどのオーガニックスパイス、種子島産きび砂糖をあわせて丁寧に煮だしてつくったシロップは、生姜のピリッとした辛味と柑橘の爽やかな酸味、キビ糖のコクのある甘みが絶妙だ。

小豆島では瀬戸内の温暖な気候をいかし、昔からいろいろな種類の柑橘が栽培される。みかんにレモン、だいだい、ライム、すだちなど。夏の終わり時期からすだちの収穫が始まり、10月にもなるとあちこちから甘酸っぱい温州みかんをいただく。どっさりといただいたときには、HOMEMAKERS Farm & Cafeで「みかんご自由にどうぞ〜」とおすそ分けしたり。12月になればレモンが黄色くなり、それはそれは甘く爽やかな香りでよだれが出る。

そんなオーガニックにこだわったHOMEMAKERSの「ジンジャーシロップ」を紹介しよう。

生姜の辛みときび糖のやさしい甘さを感じる
「プレーンジンジャーシロップ」

生姜のピリッとした辛みときび糖のやさしい甘さがナイスコンビのプレーンジンジャーシロップ。いつもの紅茶やミルクティ、カフェオレ、ココアなどにお好みの量を入れるだけで、ほっとするおいしさに。

価格|100ml 756円、300ml 1652円
原材料|生姜、きび砂糖、シナモン、ブラックペッパー、ベイリーフ、カルダモン、クローブ

ジンジャーソイ(ミルク)

ジンジャーミルクティ
ミルクティにシロップを注ぐだけ。辛味と甘味が加わってチャイ風ミルクティに。ミルク多めのカフェオレに入れてもおいしい。

材料
・プレーンジンジャーシロップ 大さじ2
・ミルクティ 150ml

ジンジャーソイ(ミルク)
鍋に豆乳とプレーンジンジャーシロップを入れて温めれば『ジンジャーソイ』のできあがり。牛乳でももちろんOK。このちょっと甘くてお腹が満たされる温かい飲みものってほっとする。午後のお茶タイム、少し疲れてる時に飲むと元気になる。

材料
・プレーンジンジャーシロップ 大さじ2(お好みの量で)
・豆乳または牛乳 150ml

料理やお酒にも使える万能な
「シトラスジンジャーシロップ」

炭酸水で割って「ジンジャーエール」に。お湯で割って「ホットジンジャー」に。シロップ1に対して、水4の割合(約5倍希釈)がオススメ。お酒とあわせてカクテルにしたり、料理やお菓子づくりにも使える万能シロップ。

価格|100ml 756円、300ml 1652円
原材料|生姜、きび砂糖、小豆島産ダイダイ、小豆島産レモン、シナモン、ブラックペッパー、ベイリーフ、カルダモン、クローブ

ホットジンジャー

ジンジャーエール
シロップ1に対して炭酸水4を注いでやさしくかき混ぜる。

材料
・シトラスジンジャーシロップ 大さじ2
・炭酸水 150ml
・氷(お好みで)
・柑橘スライス(お好みで)

ホットジンジャー
熱いお湯を注ぐだけ。寒い季節に体が温まる。

材料
・シトラスジンジャーシロップ 大さじ1~2
・お湯 お湯150ml
・シナモンパウダー(お好みで)

柑橘の爽やかな香りと酸味が最高な
「ダイダイレモンシロップ」

HOMEMAKERSのダイダイレモンシロップはぎりぎりまで砂糖の量を減らしている。柑橘のくぅ〜〜っとくる酸味を楽しみ、飲んだあとに甘ったるさが残らないように。暑い時期は炭酸水で割ってダイダイレモンソーダに、寒い時期はお湯割りでホットダイダイレモンに。シロップ1に対して、水4の割合(約5倍希釈)がオススメ。

価格|100ml 648円、300ml 1480円
原材料|小豆島産ダイダイ、レモン、ライム、きび砂糖、はちみつ

ダイダイレモンソーダ

ダイダイレモンソーダ
シロップ1に対して炭酸水4を注いでやさしくかき混ぜる。

材料
・ダイダイレモンシロップ 大さじ2
・炭酸水 150ml
・氷(お好みで)
・柑橘スライス(お好みで)

ホットダイダイレモン
熱いお湯を注ぐだけ。お湯で割る場合は少し甘めがおいしいので、お好みではちみつなどを足してもいいかも。

材料
・ダイダイレモンシロップ 大さじ1~2
・お湯 お湯150ml
・はちみつ(お好みで)

小豆島で農薬・化学肥料を使わずに育てた生姜と柑橘の「シトラスジンジャーシロップ」で、自分好みの飲み方をしてみてはいかが。

HOMEMAKERS
住所|香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
Tel|0879-62-2727
カフェ|土曜日のみオープン
※詳しくはwebページで確認ください。
https://homemakers.jp/

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