角川武蔵野ミュージアムの外壁に鴻池朋子作品「武蔵野皮トンビ」現る!
「コロナ時代のアマビエ」プロジェクト
2021年という新しい年を迎えたが、終息しないコロナ禍の状況に不安を感じる人も少なくない世相の中、角川武蔵野ミュージアムでは、「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトの第二弾として、現代美術家・鴻池朋子の作品「武蔵野皮トンビ」をスタートさせた。
「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトとは?
2020年11月から始まった《コロナ時代のアマビエ》は、江戸時代の疫病が流行ったときに希望の偶像とされていた妖獣アマビエのように、コロナ禍の中で人々に求められるイメージを、6人のアーティストが順番にそれぞれの解釈で制作していくプロジェクト。
現代美術家
鴻池朋子(こうのいけ・ともこ)
1960年生まれ。様々な地上の物質、地形や天候、さらには観客の身体をもメディアとして取り込み、これまでの芸術を学際的に検証し、その根源的な問い直しを試みている。近年の個展2016年「根源的暴力」群馬県立近代美術館(芸術選奨文部科学大臣賞)、2018年「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、「Fur Story」 Leeds Arts University、2020年「ちゅうがえり」アーティゾン美術館他。
鴻池朋子:「美術館の中か外かというならば、もはや私はどこであっても、その展示場所に特に違いはないような心持ちになっています。けれどもひとつ思う事は、美術館の中はとても安全で守られている、それが一番の弱点と感じるようになってきました。理不尽に聞こえますが、その“妙な感触”は、遡れば東北の震災を経たあたりからより自覚的になってきたように思います。感覚は言語に先行して情報を捉えます。人間にとって利点であるはずの、「守られている」ということを、なぜ直観力は弱点とするのか探ってみたいと思います。作品は牛革を縫い合わせ水性塗料を塗っただけの素朴な製法で、いわゆる「絵画」を屋外に晒しているような状態です。「動物の皮」は天候とやりとりしながら、約1年間、人間の皮膚のように経年変化しタフに歳とっていくことでしょう。」
今回、鴻池朋子さんはミュージアムの外壁に作品を設置しました。この先一年に渡り壁に棲み続けます。隈研吾氏による堅牢な岩の建築と、人間同様の脆さと有限性のある皮革を支持体とする鴻池作品の対照性がこれから何を見せてくれるのか?そしてトンビの身体に描かれた様々な生き物や景色、現象に、私たちは何を見るのか?コロナ禍のみならず、既存の様々なシステムが限界を迎えつつある今、様々な問いを投げかけてくれるはずです。
アマビエプロジェクト
全期間|2020年11月〜2021年11月
場所|角川武蔵野ミュージアム内・外
展示作家作品スケジュール(予定)
2020年11月〜3月 会田誠 《疫病退散アマビヱ之図》
2021年3月末まで2Fエントランスおよび4階エディットタウン入り口にて展示。
2021年1月〜11月 鴻池朋子 《武蔵野皮トンビ》
2021年3月〜4月 川島秀明
2021年5月〜6月 大岩オスカール
2021年7月〜8月 荒神明香
2021年9月〜10月 secret!
チケット発売について
角川武蔵野ミュージアム公式WEBサイトにてオンラインチケットを発売中。予約状況によって希望時間に案内できない可能性あり。公式ウェブサイトでの事前予約を推奨。館内入場制限や注意事項については、角川武蔵野ミュージアム公式WEBサイトにて随時掲載する。
角川武蔵野ミュージアム
住所|埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3ところざわサクラタウン内
開館時間|日~木曜 10:00~18:00(最終入場 17:30)、金・土曜のみ 10:00~21:00(最終入場 20:30)
※レストランのみ 11:00~22:00(LO 21:30)
休館日|毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)
※祝日は該当する曜日の開館時間と同様
※休館日が祝日の場合は翌日休館
※レストランは除く
※開館日・時間は変更される場合もございます。
最新情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
Tel|0570-017-396(受付時間: 10:00-17:00)
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