「レボン快哉湯」築90年の銭湯がレトロモダンなカフェに?!
1928年の建築以来、地元民に愛された銭湯「快哉湯(かいさいゆ)」が7月11日(土)素敵なカフェへと改装された。木札の下駄箱や脱衣所など、長年続いた銭湯ならではの風情が残る店内では、バリスタが淹れる本格珈琲とこだわりの果物からつくる自家製アイスクリームが味わえる。
「レボン快哉湯(かいさいゆ)」の歴史と再生
1928年に建築された快哉湯は、人が集まり語らうまちの銭湯として世代を超えて愛されながら営業を続けてきた。古き良き銭湯ならではの番台や富士山のペンキ絵、「とられぬ前の御用心」と書かれた脱衣所の注意書きを見ると、銭湯として賑わっていた。
2016年に建物や設備の老朽化により惜しまれながら銭湯としての営業を終える頃、代々銭湯を営んでいたオーナーは建物の未来についての願いを綴った一通の手紙をNPOたいとう歴史都市研究会に送った。その手紙は当会の会員である常連客の手に渡り、意思を受け継いだとある建築会社の尽力によって、快哉湯はオフィスとまちに開くラウンジとして保存再生されることになった。
そして2020年夏、その想いはさらに発展し、未来に記憶を繋ぐカフェが誕生。その名もレボン。「再生」を意味するrebornに由来している。
レボンは、名店で修業を積んだ台東区出身のバリスタが淹れるコーヒーと農園から直接仕入れた果物で作る自家製アイスクリームのマリアージュが自慢。また、来客時やお土産にぴったりの商品の販売や、地域と世界を結ぶイベントの開催もしている。かつて銭湯だったときのように、再び日常生活の一部として人々の憩いの場となること、そしてこのまちの魅力を世界に発信し地域全体を盛り上げていく。
メニューのテーマは「マリアージュ」
マリアージュ(Mariage)とは、フランス語で「結婚」または「食べ物と飲み物の組み合わせ」という意味。rebon Kaisaiyu(レボン快哉湯)では、名店で修行を積んだ台東区出身のバリスタが淹れる自家焙煎のコーヒーと農園直送の果物で作る自家製アイスクリームのマリアージュを販売。単に2つのものを一緒にしただけではなく、組み合わせることでその魅力が何倍にも引き立つ魔法のそれがrebonの「マリアージュ」。
山の中で育つあきさわ農園のブルーベリー。濃縮されたベリー感が特徴。おすすめはコロンビア産の特別な品種ピンクブルボン。発酵の過程で生まれるベリーのような甘さが、フルーツとも調和される。
ブルーベリー×コロンビア(ピンクブルボン種)¥980
rebon Kaisaiyu レボン快哉湯
住所|東京都台東区下谷2-17-11
時間|12:00〜19:00(土・日曜10:00〜)
Tel|03-5808-9044
www.rebon.jp