TRADITION

江戸時代から続く男児の誕生と成長を祝う。『皐月』の祭礼と行事
京都ツウになれる年中行事

2021.5.1
江戸時代から続く男児の誕生と成長を祝う。『皐月』の祭礼と行事<br><small>京都ツウになれる年中行事</small>
photo by あんみつ姫

本物の京都は暮らしの中にあり…綿々と受け継がれる文化や祭り、四季を映し、歴史を物語る伝統や風習。京都の日々の暮らしに息づく年中行事を知れば京都の素顔が見えてくる。今回は5月「皐月」です。

5月5日
端午の節句 (菖蒲の節句)

端午は月最初の午の日。中国では5月が午の月にあたり、5を重ねた5月5日を節日とした。日本の旧暦5月は雨季で悪病がはやる時期でもあり、菖蒲や蓬で厄払いをした。

菖蒲

©PIXTA 邪気はらうとされる菖蒲の葉を軒に吊るす(差す)

菖蒲を軒先に吊るし、菖蒲の葉と根を入れて沸かした菖蒲湯に入って不浄をはらう。江戸時代には菖蒲を尚武とかけて武家の行事となり、男児の誕生と成長を祝う行事となっていまに伝わる。

端午の節句のお菓子

ちまきや柏餅がよく食べられる。ちまきの名は、古くは邪気をはらうとされる茅(ちがや)の葉を使ったことに由来する。柏餅は、京都では白味噌あんを入れたものを好む人が多い。

薬玉

麝香(じゃこう)や沈香などの薬香料を玉状にして錦の袋に入れ、菖蒲や蓬などを結び付けたもの。五色の糸や花で飾り付け、柱に吊るして邪気ばらいと長寿を祈願する。

春・秋
花街の踊り

「都をどり」(祇園甲部)、「京おどり」(宮川町)、「鴨川をどり」(先斗町)、「北野をどり」(上七軒)、「祇園をどり」(祇園東)などがある。

春・秋
大念仏狂言

平安時代、融通念仏の布教のためにはじまった。写真は嵯峨大念佛狂言の様子

嵯峨大念佛狂言(清凉寺)、壬生狂言(壬生寺)、千本ゑんま堂大念仏狂言(千本ゑんま堂(引接寺))、神泉苑狂言(神泉苑)がある。

5月15日
葵祭

行列のうち斎王代列。斎王代は、かつて皇女が務めた斎王の代理の意で、一般女性から選ばれる
正式には賀茂祭(かもさい)という
行列の到着を神に伝える社頭の儀の最後に行われる走馬(そうめ)の儀

上賀茂神社、下鴨神社の例祭。京都三大祭りのひとつ。アオイの葉を飾り、平安貴族の装束をまとった人々や牛車の行列が京都御所から下鴨神社を経て、上賀茂神社へ向かう「路頭の儀」で知られる。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)
住所|京都市北区上賀茂本山339
Tel|075-781-0011

賀茂御祖神社(下鴨神社)
住所|京都市左京区下鴨泉川町59
Tel|075-781-0010

text: Miyu Narita illustration: Mariya Arai 編集協力=京都市文化財保護課 画像協力=planmake、京都旅屋
Discover Japan 2019年10月号「京都令和の古都を上ル下ル」


≫五月五日は3つの意味がある日です。

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