FOOD

こんにゃく寿司とかき氷の店「KON」
日本各地の旬の食材で、美味しい時間を届ける

2021.4.4
こんにゃく寿司とかき氷の店「KON」<br><small>日本各地の旬の食材で、美味しい時間を届ける</small>
写真:本多康司

四季折々の自然を感じる緑道や閑静な住宅街が続く渋谷区西原。昔ながらの商店や人気のコーヒーショップなど新旧が入り混じり活気が溢れる西原商店街の一角に、2020年秋、こんにゃく寿司とかき氷のお店「KON(コン)」がオープンした。

大切なものを共有できるような場所。

写真:本多康司

フランス・パリでオートクチュール刺繍を学び、現在、パリと東京に拠点をもち、西原に自身のアトリエ「maison des perles」を構え、多岐に渡る活動を続ける刺繍作家・小林モー子さんが、アトリエや自宅のような居心地よい空間に、親しい人たちを招き入れ、旅先で見つけた旬の食材をお裾分けをしたり、シェフから教えてもらった特別なレシピをシェアするような感覚で、心地よい驚きと美味しい時間をお届けしたいとの思いから生まれた場所「KON」。 熊本で出会った”こんにゃく寿司”と各地の旬の食材を用いた”季節のかき氷”を軸に、スペシャリストたちの監修のもと、考案したオリジナルレシピでつくる厳選されたメニューを展開していく。

優しく差し込む日の光、商店街を行き交う人たちの影、日常のに流れる心地よい音、そんな普遍的な日常の一片を感じながら、街の人々が集い寛げる場所として、長年愛される”未来の老舗”を目指してスタート。

刺繍作家・KON プロデューサー
小林モー子
アパレルメーカーにてパタンナーとして勤務した後、2004 年に渡仏。『Ecole Lesage broderie d’Art』にてオートクチュール刺繍の技術を学び、ディプロムを取得。パリ在住の画家・大月雄二郎氏とのコラボレーション作品の制作や、ウエディングドレスのアトリエで刺繍を担当するなどして7年間をパリで過ごす。2010 年の帰国と同時にmaison des perles を立ち上げ、アクセサリーブランドMôko Kobayashi をはじめ、オートクチュール刺繍教室の開校、企業広告や雑誌への作品提供など多岐にわたる刺繍活動を精力的に行う。https://maisondesperles.com

その他、日本とフランスの二拠点で活動する小林の世界観やライフスタイルを体現できるギャラリーとしてパリ市内、ノートルダムをのぞむアパルトマンにて、宿泊や各種展示会スタジオ貸しなどに利用できる施設を運営する。 https://www.lsg-paris.com

きっかけは、熊本で出会ったおばあちゃんの
「こんにゃく寿司」

こんにゃく寿司と南関いなり
写真:本多康司

毎年訪れる熊本で出会ったおばあちゃんの手づくり「こんにゃく寿司」。その美味しさに魅了され、大切な人にも食べてもらいたいとの思いからKONへの構想が膨らみはじめた。各地で出合う旬の食材やつくり手の想いや技に触れた感動、その美味しさを最大限に生かすべく、各スペシャリストと協働しオリジナルレシピを開発。季節に合わせ少しずつ新しいメニューを展開し、旅先で自分たちが感動したような、心地よい驚きと美味しい時間を届ける。

こんにゃく寿司
熊本(阿蘇・小国)で教えていただいたこんにゃく寿司は、いなり寿司に使われる油揚げのかわりに熊本産醤油やきび砂糖で炊いたこんにゃくで包んだもの。発祥は、海の魚がなかなか手に入らない高知の山間部で身近にあるものを使って「寿司= ご馳走」を生み出したことといわれています。土佐の先人達の知恵やユーモアを引き継ぎ、アイデアを加えた田舎寿司。高知のこんにゃく寿司を知った人が熊本(阿蘇・小国)で作り始め、現在は小国の郷土料理として日常的に愛されて続けている。

KONのこんにゃく寿司は、熊本県阿蘇のカフェ「TienTien」オーナー山田真由美さんの監修のもと、伝統の調理法を守りつつ、オリジナルのレシピを考案。大葉と山葵をきかせ、山椒の葉をアクセントに仕上げた。また、江戸時代から伝わる熊本南関町の伝統食品”南関あげ”をふっくら炊いた一口サイズの南関いなりと合わせ提供。

季節のかき氷

季節のかき氷「ローストアーモンドと生キャラメル」
写真:本多康司

KONでは、季節に合わせ旬の果物・野菜・ハーブやスパイスなど新鮮な素材の組み合わせでうまみを極限まで引き出した「かき氷」を、一年を通して提案している。オリジナルレシピの開発には、ドルチェかき氷の先駆者でもあるセバスチャン(渋谷・神山町)の川又 浩さんの監修で、一皿で五感を刺激するような絶妙な食材のマリアージュを楽しめる大人のかき氷を提供。

「ローズマリー風味の煎茶と芳ばしい玄米茶」を定番に、季節ごと随時4種類程のメニューを展開。これまでに9月は「桃とアールグレー」「とうもろこし」、11月は「かぼすとクリームチーズ」「ローストアーモンドと生キャラメル」「洋梨とレアチーズ」を展開。3月中旬からは「さくらミルクとピスタチオ」をスタート。また、5月には西原のPADDLERS COFFEEとのコラボレーションによるかき氷も展開予定。

写真:本多康司

イートインメニュー
・こんにゃく寿司 万(yorozu)の日本茶付き 1936円
・季節のかき氷  万(yorozu)の日本茶付き 各種1980円

テイクアウトメニュー
・こんにゃく寿司  詰め合わせ S:1360円 M:2700円
・万(yorozu)監修日本茶 2包入:486円 10包入:2160円
※メニューは、季節に合わせ少しずつ更新されていきます。

スペシャルメニュー
・Jicca × KON 塩バターあんぱん 594円
※毎月第1日曜日
※西原商店街の諸国小料理屋Jiccaで人気の「塩バターパン」を使用した特別コラボレーション。毎週日曜日AM店頭にて販売。

心地よい感覚に忠実に、
愛おしいものたちでしつらえた空間

写真:本多康司

築60年の古民家を改修した店内には、以前の家主から受け継いだ造り付け家具や照明に合わせ、拠点のあるパリをはじめ各地で集めたアンティークの家具やオブジェ、現代作家のアートなど、店主がこれまで収集した愛しいものたちが、心地よくしつらえられている。

お店の顔となるエントランス空間は、木材や真鍮など美しく経年変化する素材が用いられ、面取りされた白壁など、店主の美意識とおもてなしの思いの詰まったやさしい表情を出している。職人の技、古きものと新しさを調和させつくり出す日本とフランスで得た店主の感性を融合させた空間で、ゆっくりとしたお時間を過ごすことができる。

写真:本多康司

こんにゃく寿司とかき氷の店 KON(コン)
住所|東京都渋谷区西原1丁目14-13
営業時間|11:00〜20:00 (売切次第終了)
定休日|月曜日・火曜日・(水曜日・不定休)
アクセス|京王線「幡ヶ谷駅」A4出口より徒歩4分、小田急線・千代田線「代々木上原駅」北口より徒歩10分
*心地よい時間を過ごしていただくために、オンラインでの予約も承っております。希望の方はWEBサイトの予約ページにてお申込ください。
https://kon-kon.jp


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