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日本民藝館リニューアル後初の企画展は、
朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織などが並ぶ名品展

2021.3.17
日本民藝館リニューアル後初の企画展は、<br>朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織などが並ぶ名品展

民藝運動を起こした思想家・柳宗悦らの企画で創設され、現在はプロダクトデザイナーの深澤直人さんが館長を継ぐ、東京・目黒区の日本民藝館。改修工事のため昨年末から休館していた日本民藝館がリニューアルオープン。2021年4月4日(日)~6月27日(日)まで改修記念の第一弾として名品展を開催する。

美の概念「民藝」の普及と「美の生活化」を目指す

日本民藝館は、「民藝」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、1926年に思想家の柳宗悦らにより企画され、実業家で社会事業家の大原孫三郎をはじめとする多くの賛同者の援助を得て、1936年に開設された。

初代館長には柳宗悦が就任し、二代目は陶芸家の濱田庄司、三代目は宗悦の長男でプロダクトデザイナーの柳宗理、四代目は実業家の小林陽太郎さん、そして現在はプロダクトデザイナーの深澤直人さんが館長職を継いでいる。館内には創設者である柳宗悦の審美眼によって集められた陶磁器や染織品、木漆工品、絵画、金工品、石工品、編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品がおよそ1万7000点収蔵されており、その特色ある蒐集品は国の内外で高い評価を受けている。

創設者・柳宗悦の古作を一挙公開

『茶と美』大井戸茶碗 銘・山伏 朝鮮時代/16世紀 日本民藝館蔵

大展示室を中心とした今回の改修では、床材を栃木産大谷石に、壁材を静岡産葛布に改装するなど自然素材を用いて、展示品がより美しく見える空間となる。これは柳が設計した旧大広間(現豊田市民芸館)を踏襲したものでもあり、大展示室が創設時に近い空間に生まれ変わる。

本展では、柳宗悦が集めた日本民藝館の収蔵品の中から、柳の代表的な著作の名称である「木喰上人の彫刻」、「朝鮮とその藝術」、「陶磁器の美」、「初期大津絵」、「琉球の富」、「物と美」、「茶と美」、「美の法門」をテーマに、古作の逸品を一挙に公開。

また改修を記念して、日本民藝館や柳宗悦の業績を広く紹介する映像作品『日本民藝館物語』の初上映も行われ、「日本民藝館誕生」、「柳宗悦 信と美を求めて」、「日本民藝館のコレクション」の全3章で構成された映像を楽しめる。


大津絵 女虚無僧 江戸時代/17世紀後半-18世紀前半 縦59.7cm. 日本民藝館蔵

『琉球の富』水色地亭に松竹梅燕紋様紅型衣裳(部分)琉球王国時代/19世紀 日本民藝館蔵


自刻像(部分)木喰明満/江戸時代(1801年) 日本民藝館蔵

色替唐草文六角三段重 江戸時代/18世紀 日本民藝館蔵


大津絵 太夫 江戸時代/17世紀後半~18世紀前半 日本民藝館蔵

日本民藝館改修記念 名品展I
―朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織などを一堂に
会期|2021年4月4日(日)~6月27日(日)
会場|日本民藝館
住所|東京都目黒区駒場4-3-33
時間| 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日|月曜(5月3日は開館、5/6振替休館)
料金|一般1200円、大高生700円、中小生 200円
Tel|03-3467-4527
https://www.mingeikan.or.jp

text=Discover Japan


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